デューク・ジョーダンはモダンジャズ第1世代のバップピアニストだ。チャーリー・パーカーらと共にビバップを創出した。しかしその後活躍の場が少なく、70年代に入ってデンマークのステープルチェースに量産するようになるまで、なんとリーダーアルバムは数枚しかない。これはその内のブルーノートに残した唯一のリーダーアルバム。当時ブルーノートで活躍していたイギリス出身のディジー・リース、ソウルフルなスタンリー・タレンタインをメンバーに迎えてのクインテットだ。ブルーノートの
レコーディングセッション
らしく二人とも素晴らしいアドリブを聴かせていてディジーとスタンの名演奏アルバムとしても堪能できる。ここでのジョーダンは危険な関係のブルースや、フライト・トゥ・ジョーダンのファンキー・ナンバーも演奏していてもちろん素晴らしいが、ピアノスタイルそのものはピーターソンのようなテクニシャンとは
むしろ
対極に位置するとつとつとした語り口にあって、その一音一音に人柄の良さとスピリットが感じられる。そんなところがジョーダンの魅力でなんともいえずグッとくるんだよなあ。
Flight To Jordan
BlueNote
Duke Jordan
p,
Dizzy Reece
tp,
Stanley Turrentine
ts,
Reggie Workman
b,
Art Taylor
ds,
Flight To Jordan
Star Brite
Squawkin'
Deacon Joe
Split Quick
Si-Joya
Diamond Stud
I Should Care
60/08/04
Rudy Van Gelder
CD
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