11月21日から28日までアメリカ西海岸は、ラスベガスとロサンゼルスに行ってきました。
参加者は私、私の両親、そして妹です。いわゆる家族旅行っていうやつですね。
題名ではラスベガス&ロスとなっていますが、ロスには2日しかいなかったので、ほとんどはラスベガス日記といっても
過言ではないでしょう。では、お時間のある方、これからラスベガスに行く方、及び行こうかと思っている方、参考にしてください。

11月21日(日)

 出発の朝。いつもは横浜から「NEX]に乗って行く我が家族が、初めて父のマイカーで成田まで行くことになった。どうやら計算したら、「NEX]4人分より、はるかに安くつくのである。成田空港近くの「NEW USAパーキング」に電話をして予約を入れ、カーナビに頼りつつ成田空港まで向かった。出発は11時頃。成田空港までは渋滞を考慮して2時間半の余裕を見た。ところが、日曜日の昼間の平和島近辺のなんと空いていることか。いつもはトラックがブインブインいって走っているあの道も、首都高のTOLL GATEのあるあの大井も、難なくクリア。まったく止まることのない状態で、1時間半弱で成田の高速降り口までついた。さて、ここからがカーナビくんの大活躍、「NEW USAパーキング」までの道のりを示してもらう。が!!!高速降り口で間違えて空港へ入る道へ行ってしまった。空港のゲートの係りの人に道を間違った事情を話して、もう一度一般道へ導いてもらう。ゲートはすごい厳戒態勢で、最近起こったさまざまな事件の爪痕が伺える。巨大な門をくぐって一般道に出る。再びカーナビ君の指示に従って車を走らそうとするが・・・・成田のものすごいマイナー道、カーナビくんは「無言君」になってしまった・・・。うろうろと田舎道を迷い、やっと「ニューUSAパーキング」にたどり着く。そこで8日間の駐車の手続きをした後、乗り合いバスで空港まで送ってもらった。またあの「ゲート」のところへたどり着いた。私たちはさっきと同じ係員がいないことを祈りつつ、バスの中に係員を迎えた・・・ちがった・・・。(ほっ。)係員にパスポートを提示し、いよいよ成田空港の中へ入る。

 成田の農道にあるのになぜか「NEW USA」と名を付けたシュールな駐車場の係員とお別れし、成田空港のドアをくぐる。何度も来ている場所だ。いつもはガヤガヤと日本人以外にも台湾などのツアー客がたむろしているのだが、その日は日曜の13時30分くらいだったせいか、人が少ないようだった。さて、チケットの手続きである。私はオーバーブッキングによる「Cクラス(ビジネスクラスのこと)」への座席変更というラッキーな体験を何度かしているので、それを期待しつつJALのカウンターにチケットをおいた。結果は・・・残念ながらそのままの「エコノミー」。そんなおいしい話がなんどもあるわけがない。そう思いつつ悔しさをかみしめながら手続きをすませて、2階にあるレストラン街で「最後の晩餐」・・・ではなくて「昼食」を取る。これから行くのは「アメリカ」だ。少なくとも「舌がとろけるほどおいしいご飯」にはありつけそうにない。私たちが選択したメニューはラーメン。しばらくは食べられない「タンタン麺」をハフハフと頬張った。案外おいしかった。となりの席ではヨーロッパの人であろう、老夫婦がラーメンとチャーハンを食べていた。ご主人の方が「ラーメン」を食べていたのだが、どうやら、麺を「ズルズル」とすすることが出来ないらしい。無音で(しかもフォークで)食べている。食文化の違いだが、やっぱり麺は「ずるずる」音を立ててすするのが一番美味いと思う。そんなこんなでラーメンを食べ終わり、いよいよ搭乗口へ・・・。

搭乗口につくと黒山の人だかり。「本日は満席となっております。」アナウンスが響く。これから8時間の監禁状態へ突入だ。私たちの席は翼の少し後ろの窓際から4つの席。あーあ、これからが長いな、とため息をつく。飛行機の映画をチェックすると「マトリックス」をやるらしい。ラッキー!監禁生活のほんのちょっとの楽しみが増えた。いつも旅には欠かせない「飛行機快適グッズ」(スリッパ、乾燥防止の化粧水、乾燥防止のマスク、退屈防止のゲーム、文庫本、エア枕)を前のラックに入れる。ゴーという音とともに飛行機は飛び立った。

 しばらくすると機内食が配られる。相変わらず美味しくはない。でも某アメリカ系航空会社Nに比べるとやっぱりJALは格段に美味い。
半分くらいを(いや1/3かな?)を食し、眠る。次に起きたときは「マトリックス」だ。楽しみにしつつ浅い眠りにつく。そしてマトリックス。周りの評判はまあまあ、ということだったが、期待してみなかったせいか、非常に面白かった。マトリックスを見終わるとあと1時間半くらいで到着となる。明け方のサンフランシスコ上空を眺めながら期待に胸膨らませつつ、到着に備え化粧をする。飛行機は着陸態勢に入り、下降していく。ゴゴンという音とともに着陸。ついに卒業旅行以来8年ぶりのラスベガスに到着だ。


到着1時間前くらいの飛行機からの眺め

荷物を受け取りツアーバスに乗る。ここからホテルまではこのバスが送ってくれる。ツアコンの人はかなり派手めのオバちゃん。運転手は黒人のおじさんだった。LUXOR、MGM、MONTE CARLO、TREASURE ISLANDと各ホテルを回っていく予定だ。私たちは最後のTREASURE ISLANDだったので、全てのホテルを回った後に送ってもらえる。おばちゃんツアコンが客を連れてMONTE CARLOにてチェックインをとまどっている間に、バスの中にて運転手のおじさんから、情報を聞き出す・・・(といっても単にうちの父が聞いていたのを、我々は横から半分くらいしかわからん・・・といいつつ聞いていただけなのだが。)。おばちゃんが戻ってきて、やっとTREASURE ISLANDへ。このホテルは「海賊」がテーマ。出迎えの看板はでっかい「ドクロ」のマーク。いかにも子供達が喜びそうな感じである。私が8年前来たときはリタイアしたアメリカ人夫婦が楽しみに来ている・・・という姿が目立ったのだが、こんな楽しげなホテルが林立しているのなら、いまやLAS VEGASはファミリーで遊びに来るケンゼンな場所なのかもしれない。


TREASURE ISLANDの巨大ドクロ看板

 さて、チェックインカウンターでチェックインをするのだが、ものすごい人数!!(ここは3000室あるホテルなのである。)に加え、手際が悪いこと悪いこと・・・・。とにかくてきぱきしていない。あんまり暇なので父に列に並ぶのを任せ、ホテルの庭に出てみる。そこにはプールがあった。今は11月下旬である。いくら日本より暖かいからといって、気温は18度くらい。なのに!!泳いでいる人がいっぱいいるのである。楽しげに・・・。私には荒行にしか見えないよ!気がついてみると、ロビーにも半袖短パンの多いこと多いこと・・・。いつもながらアメリカ人の皮膚感覚には驚かされる。手際の悪さにいらつき、日本のホテルの偉大さを痛感しつつ、ながーいチェックインを終え、おばちゃんともお別れし、お部屋へ。部屋はとてもきれい。さすがLAS VEGASと感心する。ここではカジノで利益を稼ぐためホテルの宿泊費や食費などは一部を除けば非常に安い。私たちのTREASURE ISLANDもツインのルームチャージが日本円で約6000円!時期によって違うだろうが、それにしても・・・日本で泊まったら15000円はするような部屋である。すっかり気をよくしてさっそくカジノへ降りる。カジノ内は一切撮影禁止だ。真っ昼間だというのに多くの人々がブラックジャックテーブルに座っている。ちらりと見るとMINIMUM $25のテーブルだ。日本円にすると2600円くらい・・・。たった2枚のカードに2600円??(しかもミニマム。)世界は広いものである。さて、私たちは$10を¢25に変えて、かわいらしく¢25のスロットへ。私と妹は10分ほどで全てを失ったのだが、両親は少し増えていた。他人が儲かるとなぜ不愉快な気持ちになるのだろう?(笑)

 30分ほどカジノにいたが、さすがに眠い。今日は2時頃から父の知り合い(前に父の職場にいた人(♀)が辞めて帰国してLAS VEGASの郊外に住んでいる)の家にお呼ばれをしている。1時間ほど仮眠を取ることにした。部屋に戻ると爆睡。目覚ましの音が恨めしかった。服を着替えて化粧をし、お迎えが来るのを待つ。10分ほどして初老の白人男性が現れた。彼が父の元同僚の旦那さんだった。挨拶を交わして彼の愛車のキャデラック(アメリカではステータスシンボルらしい)に乗り込み、ハイウエイを30分ほど走って、郊外へ。最近のLAS VEGASは住宅開発が進んでいるらしく、たくさんの新興住宅ができている。映画の「シザー・ハンズ」をごらんになった方は分かると思うが、あんな感じで一戸建てが隣との余裕たっぷりという状況で立ち並んでいる。そしてその中の1つの家についた。ガレージにキャデラックを停め、家に入ると、アジア系の日本語の堪能な女性が出迎えてくれた。日本語ばりばりなので非常に安心する。家の中に招かれた。

 中にはいるとすばらしく広い家。10帖はあるであろうダイニングキッチンの横にはもう一つのダイニング、そして5段程度の階段を下りるとビリヤード台が置かれている居間がある。居間からは庭に出られる・・・ただの庭ではない。10bくらいは楽にあるであろう、プール。プールの横にはジャグジーが。家の中に戻り2階に行くとご主人のお部屋、奥さんのお部屋、子供さんのお部屋、お客様のお部屋の4ベッドルーム。そして2つのお風呂に、1つのジャグジー。洗面台は2つあり、奥さんとご主人の専用になっている。ここまで書くといったいおいくら?と聞きたくなるが、これでなんと1000万円!日本じゃ猫の額ほどのマンションも買えない額である。はーあとため息をつく。


大きな階段の上から取った第2ダイニングの様子

 そこで何人か来ていたお友達(もちろん英語しかしゃべれない)とつたない英語を駆使して会話しながらディナーを取る。その中のおじいさんの一人は私を見て「EIGHTEEN?」と言っていた。やった!!なんていい人なんだ!(爆)・・・単にアメリカ人が老けてるだけだと私は思うけどね。
暗くなってバルコニーからLAS VEGASの夜景を眺める。たとえようもなく美しかった。もう冬だったので寒かったからあまり長くは外にいられなかったが、夏にプールで泳いだ後、夜景を肴にここでビールを飲んだらさぞ美味いだろうと想像する。うーん、羨ましいぞ。やっぱり日本は貧しいなあ・・・。寒いので部屋の中に戻った後、体を温めるためにアルコールを少し入れた。すっかり気分が良くなった。いいなあ、LAS VEGAS。


おうちから眺めたLAS VEGASの中心街の夜景

 すっかり夜になったので、おいとまする。またTREASURE ISLANDまでキャデラックで送ってもらい、その日は風呂に入って床につく。バスルームも非常に広く快適である。まったくこんなすごいホテルで一人3000円程度とは・・・。乾燥がすごいので化粧水をガンガンに顔にはたき込み、ベッドにはいる。私のようなチビには大きすぎるダブルベッドで眠る。あと2人は楽勝で眠れるなあ・・・・・と思ったのが今日最後の記憶。(笑)

明日はレンタカーを借りて最近出来た郊外の「アウトレットモール」へ。父さん、右側通行がんばってね。おやすみなさい・・・。(第2日目へ続く)

 

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