−提 言−
・小泉首相への退陣要求書 (2001/9/10)
小泉首相
前略 わが国の経済、株価がいよいよ危険水域に近づいて参りました。
株価が下げ止まる様子を見せないのは、日本経済と構造改革の先行きを市場が見越してのものと思われます。
首相のおっしゃるように米国経済、株価の落ち込みが影響していることは否定しませんが、もとよりこれは昨年末から予想できたことであり、また今日の日本の危機的状況の要因としては半分以下のものであると思われます。
改革に向けた首相の情熱は疑うものではありませんが、今日の危機的状況を招いたのは、マスコミや官僚、学者のいう路線で構造改革を行えば必ず成功するとし、政策の一つ一つについて深い考察を欠いた首相自身に原因があります。
絶大な国民の支持により成立した小泉政権であり、当然に国民もその短慮を反省する必要があります。
政権成立から今日までの僅かな実施事項とその結果を見ても、今後現体制でこの危機的状況は悪化こそすれ改善することはなく、打破は不可能であると思われます。
日本社会への傷を最小限に押さえ真の改革に繋げるため、下記のことを実行し速やかに退陣することを要求致します。
首相の最後の英断を期待致します。
記
草々
2001年9月10日
佐藤 鴻全