−提 言−

 ・危機を回避せよ 〜日債銀譲渡の瑕疵担保問題〜 (2000/8/1:朝日新聞他投稿、非掲載)

そごう倒産に引き続く日債銀譲渡問題で、現時点では自公保連立与党、野党、引き受け先のソフトバンク連合間でどう結論をつけるか同意がとれていない。

それぞれの立場主張は、以下のようである。与党「瑕疵担保特約は変更出来ない模様なので、混乱を避けるためこのまま譲渡したい。」、野党「特約を変更すべきだ。」、ソフトバンク側「特約の実行が担保されなければ白紙化されてもよい。」

また、国民は不透明な借金棒引きに結び付く事は許せないと感じている。

それぞれの立場、視点、感情があると思うが、噛み合わない議論により、結論が収束していくようには全く思えない。

現在、株価が急落しているが、このような日本が漂流しているような方向性の無さに対する外国人投資家の日本売りが大きく作用していると思われる。

これは不良債権処理問題を含む経済全体に波及しかねず、大変に危険な状態に見える。

一案を講じたい。「瑕疵担保特約は、来年度にしかるべき条件でロスシェアリング契約に変更する旨の項目を譲渡契約の中に織り込む。」

もとより一案に過ぎない。最終的な国民の幸福にこそ焦点を合わせるべきである。

各関係者協力し知恵を出し合い、日本の危機を回避することを望む。  

                                                     以上

http://www.asahi-net.or.jp/~EW7K-STU/#提言

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