−提 言−

 ・IT社会の未来図 −歴史的照射にて− (2001/2/18) :執筆中

2000年春に、アメリカのナスダック市場が弾けた事にあわせ、日本のIT株も大きく値を下げた。
だが、アメリカのニューエコノミー論は、退場したわけではなく、株式市場は今年の秋に掛けITブームの第2段を狙っていると言われる。
ITによるニューエコノミー論は、この期待と更なる株式下落の不安の狭間で、今は生きを潜めてじっと様子を覗っている状況である。
そこで、マーケットと社会が熱狂にも極端な失意にも陥っていないこの期に、インターネットを中心とするITをどう捉えたらよいかを過去と未来に視野を広げ、時代のPerspectiveの中で考察してみたい。

まず、ITを取り巻く現状を把握しておく必要があろう。
ITは、社会に次のものをもたらした。
「商取引の省力化」 「付加価値の創造」 「情報自体の売買の拡大」「コミュニケーションの拡大」
「商取引の省力化」については、eコマースにおいてB2CよりもB2Bに顕著であると言われる。売買取引の前段階及び後段階の手間を省き時間を節約する。従来からあった作業に文字どおり「省力」をもたらした。
「付加価値の創造」については、上記の「省力」の裏側であり多分に重なり合う部分があるが、たとえばeコマースでの逆オークション等の様に従来無かった機能、便益の「創造」である。
「情報自体の売買の拡大」については、従来は死蔵されていた情報や、他メディア媒体に乗る形で供給されていた情報が、インターネット網等を通して売買の機会が拡大した事を指す。機会の「創造」と言えよう。
「コミュニケーションの拡大」については、e-mail、ホームページ等で、上記の経済行為以外の分野でのコミュニケーションの拡大を指す。これも「創造」と言えよう。
筆者は、ITのもたらしたものを以上の4つの側面に区分して捉えてみるのが適当であると考えた。
これに対して、全ては同じ事とも言えるし、逆にもっと細分化して捉えた方がよいと言う考えもあろう。特に、ITのもたらすプライバシーの侵害、詐欺等の犯罪行為、インターネット中毒、デジタルデバイド等のマイナス面を別立てにすべきであると考える人も少なくないだろう。
しかし、筆者は、ソニーの出井会長の様に「それらマイナスの事項は、光に対する影の部分である」との考えに賛成である。光こそ本質で主要な部分であり、影の部分はやがて解消して行くし、して行かなければならないものとして捉える。

次に、ITを過去の歴史上の発明物と比較考察したい。

(つづく)

「文字、紙、郵便、電話との比較」

「印刷、ラジオ、テレビとの比較」

「街道、鉄道、ハイウエーとの比較」

 −「創造」が、「省力化」より勝った事例と言えようか。

「その他の産業革命と比較」

「認識力の拡大と、それを可能成らしめる国家社会の建設」

「絶対精神の自己展開」

「上求菩提下化衆生」

「認識」とは何か

「知識」は、認識の一部か

・ITも長期的に見れば、「認識力の拡大とそれを・・・」 への一過程である点

広義の富は豊かさであり、狭義の富は豊かさの偏在であるか

                                                     以上

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