−提 言−
・100人のパレスチナ村と和平への要求
パート1
もし、全世界を100人の村に縮小するとどうなるでしょう。その村には・・・
と始まる「100人の地球村」にならい、もし現在イスラエルとの衝突で危機的な
状況にあるパレスチナの状況を描くとどうなるでしょうか。
多くの人達が難民になっていて、その村には・・・と簡単に表現できない現状が
ありますが、約840万人いるといわれるパレスチナ人を100人の比率に縮小し
て述べると・・・
23人がヨルダン川西岸に居住しています。
12人がガザ地区に居住しています。
43人が、西岸やガザ、ヨルダン等の近隣諸国で難民となっています。
失業者は、2001年春には35人に達したといわれていますが、現在は遥かに
高い比率になっていると思われます。
GDPは、一人あたり2,000ドルに大きく届かなく、貧困と将来展望の無さは
深刻な状況にあります。
また、現在のイスラエルとの衝突により多くの人が亡くなり、家を失い、生活と
経済活動が大きく損なわれています。
パート2
そもそも今回の事態の根本的な原因としては、イスラエル側が長期にわたって国
連決議に反しヨルダン川西岸やガザ地区を占領し入植を続けている事があります。
アメリカは、イスラエルの立場を基本的に支持し多額の資金援助を続けてきまし
た。
一方、パレスチナ側の問題としては、テロが占領に対する弱者の抵抗であるとい
う面がある反面、過激派が主導権を握り自分達の地位や生活を守るためオスロ合意
に基いた平和が安易に訪れないようにテロを続けるという側面は否定できません。
さらにその背景には、占領による貧困と機会の不平等があるという堂堂巡りの状
況があります。
パート3
もしあなたが何らかの形でこのメッセージを読んだなら、停戦と問題解決のため
に各者に対し次の要求をして行く事に賛同下されば幸いです。
◆ 先ず、イスラエルのシャロン首相とパレスチナ暫定自治政府のアラファト議長
に対しては、パレスチナ自治区からのイスラエル軍の即時撤退とパレスチナ政府
による過激派テロの実効ある取締り開始の同時進行を要求します。
◆ イスラエルに支援を続けてきたアメリカに対しては、イスラエルに軍の即時撤
退か援助停止かの選択を迫る事を要求します。
また、イスラエル軍の撤退の担保と治安維持のために多国籍部隊を投入する安
保理決議等で拒否権の行使をしない事を要求します。
◆ 各国の政府、政党、政財界人に対しては、イスラエル側、パレスチナ側のみな
らずアメリカへも上記の事を正式に要請する事を要求します。
現在は絶望的といってもよい状況ですが、個人個人の具体的な意志表示による国
際世論の圧力により、パレスチナ和平と地球規模の発展と調和実現の理想へ向け少
しでも前進して行きましょう。
(Spring
of 2002)
以上