−提 言−

 100人の小泉村 (2002/1/26: 『週間金曜日』 2002/2/8 398号掲載)

パート1

もし、現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、日本を100人の村に縮小するとどうなるでしょう。その村には・・・

 32人の自民党支持者
 7人の民主党支持者
 4人の共産党支持者
 3人の公明党支持者
 3人の自由党支持者
 1人の社民党支持者
 50人の無党派層他がいます。

 52人が女性です
 48人が男性です 

 99人が仏教徒で
 1人がキリスト教徒です

 83人が小泉内閣を支持する人です
 15人が小泉内閣を支持しない人です

 4人が統計上、働きたくても働けなく
 本当は10人以上が働きたくても働けないといわれています
 まだ、1人という訳ではありませんが、悲しい事に年間何人かが自ら命を絶ちます

 40人の割合で(学令期の人が)大学の教育を受け
 そして20人がコンピューターを所有しています

もしこのように、縮小された全体図から私達の日本を見るなら、日本社会には自分と違う人はあまりいないこと、そして、これは少し危険な面もあること、そういう事実を知るための啓蒙や意識改革がいかに必要かは火をみるよりあきらかです。

パート2

 また、次のような視点からもじっくり考えてみましょう。

 もし、あなたが今朝、目が覚めた時、出勤すべき職場や学校があったなら・・ほかの1000万人の人たちより恵まれています。
もしこのメッセージを読むことができるなら、あなたはこの瞬間二倍の祝福をうけるでしょう。なぜならあなたの事を思ってこれを伝えている誰かがいて、その上あなたはまったくパソコンが使える能力のない日本中の多くの人々よりずっと恵まれているからです。

パート3

 昔の人がこう言いました。 わが身から出るものはいずれ我が身に戻り来る、と。

 お金に執着することなく、喜んで働きましょう。

 かつて一度も傷ついたことがないかのごとく、人を愛しましょう。

 誰もみていないかのごとく自由に踊りましょう。

 誰も聞いていないかのごとくのびやかに歌いましょう。

 あたかもここが地上の天国であるかのように生きていきましょう。

 そして、小泉内閣を支持している人は、マスコミ報道やほかの人が支持しているからというだけの理由でそうしているのではないか、素直な気持ちで一度よく考えてみましょう。

 このまま、小泉政権が続いて今のような「構造改革」を続けた場合、日本の経済や社会は本当に良くなっていくのか、本当の「構造改革」はもっと人々に希望を与え努力の方向性を指し示すものではないかということについて深く考えてみましょう。

 各自が自分の頭でよく考えない中、時代の閉塞感の反動で世論が一方向に向かい、社会が批判を許さない空気になることは、大変に危険であることを歴史の教訓から学びましょう。

 大局観もきちんとした戦略も勝算もないまま戦争に走り、最後は原子爆弾を落とされて日本中焼け野原になり終戦を迎えたことの意味をよく考えてみましょう。

 小泉政権は、「構造改革」を進めるためのビジョンをこれから考えて行くとのことですが、どういう社会を目指すかのビジョンについて自分なりの考えをハッキリ持って行きましょう。

 そして、今後も小泉政権を支持して行くのか国民の1人として責任ある判断をして行きましょう。

 

                       以上

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