−企業経営戦略−
・業績向上のための対策メモ (2001/2/7執筆中)
今日の日本経済は、個人消費は低迷しながらも、企業業績は向上してきたと言われる。だが、依然業績低迷に喘ぐ企業は多い。
その様な企業には、日本経済の低迷と相似の病根がある様に思える。
要するに、思考、行動に方向性がなく、問題に対処するための腹が決まっていないのだ。
これを鑑み、筆者なりに、主に非製造業一般に対する処方箋を以下に論考した。
ご意見頂ければ幸いである。
−組織等−
- 長・中期経営計画の期間と大規模な組織改正の時期に同軌を図ること。
- 組織改正は外科手術であり、他に漢方薬・運動その他による体質改善、カンフル剤等による緊急対応等の療法がある事に留意し、適切な療法を決定する事。
- 器(組織・制度等)と精神(意志・意識・知力)の両輪があいまって事業が進展する事への認識。
−機能・構造−
- 「差別化」「儲かる仕組み」「ノウハウの蓄積」を具現化する必要があること。(三菱総研の提言を参考にした)
- 個別事項への注力、展開とそれらを統合調整する機能を構造化する必要のあること。
−活動−
- 販売に直接関連する中心的業務に「やるべき事項」を限定し、意識と労力を集中させること。
それ以外は、アウトソーシング及び「社内専門部署へのアウトソーシング」を図る事。
- 上記の「やるべき事項」は、必ずやる事とし規律を図ること。
- 「やった方がよい業務」等については、完全に各自及び各部門の自主性・自己責任に任せること。
- 成功に対する報奨の他、新規案件へ挑戦した事に対する報奨及び失敗に対する罰則の基準を整理し、事前に明示・公然化すること。
- より売れるものを、より売れるタイミングで、より売れるところへ、より売れるように売る事のサイクル化、そこへの経営資源の集中。
- 経営資源を集中することによる目標達成と、それにより派生するリスクに対策をとる事。
- 戦略、索敵、作戦(以上PLAN)、兵站、個別撃破、(DO)、戦果確認(SEE)、撤退(FINISH)のサイクル化。
−経営計画・業績評価−
- 商品の品目等毎に、ペーパー1枚に売上高、粗利、在庫、資金繰り等についての履歴と見通しを記入(データ作成)し、データベース化する事。
- これを基に、積み上げによる全体掌握を図り、KJ法等、有機的手法も使用し、中長期の方向性を決定し、戦略を立案する事。
- 税引前当期利益を第一指標とし、売上高他は、これを補完するサブの指標と位置づける事。
- 予算達成こそ第一目標と言切れねば、予算そのものに欠陥があると認識すべき事。
- フランスのクリスチャン・ソテール前蔵相が最近、各国経済を比べる新しい尺度を考え出して話題になっていると言われる次の「ソテールの等式」
経済活力 = 1/2 ×GDP × 成長率の二乗
を企業内に応用し、
営業活力 = 1/2 × 税引前当期利益 × 前年比伸率の二乗
を業績評価の主要な指標の一つとする事。
以上
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