バードウォッチング初心者に最適の双眼鏡は?

初心者の方が最初に使うコンパクト・タイプ(対物レンズの口径が25mm以下)の小型双眼鏡を選んでみました。

口径の小さな双眼鏡は小型軽量で持ち運びに便利・値段も安いというメリットがあります。
その一方で、口径の大きい機種に比べると視野が暗く本格的な観察には物足りなくなるかもしれません。
後で本格派の双眼鏡を買い足した場合にも、気軽にバードウォッチングをする時や旅行へ行くときにはコンパクト・タイプが重宝します。
一家に一台あっても無駄にはなりませんよ(笑)

最初に買う双眼鏡ということから以下のような基準を考えました。

1.実売価格15,000円以下。(価格はネット通販で調べました。)
2.視野の広さ。(鳥を素早く見つけるには視野の広い機種が有利です。)
3.防水。(バードウォッチングの最中に雨が降っても大丈夫。)

双眼鏡を使用する人のタイプに合わせて以下のような4機種を選びました。

双眼鏡用語集はこちら

なお、私の乏しい経験から独断で選んだものなので購入の参考程度にしてください。
出来れば実物を触ってから決めることをお勧めします。

メガネを使わない人
ニコン 「スポーツスターIV 8×25D CF」 

スペック
定価¥13,000 実売価格¥8,000程度

 
初めてこの双眼鏡を覗いたとき視野が明るくクリアーなことに驚きました。
解像感も高く、視野周辺部の歪みも気になりません。
(それまで使っていたケンコーやノーブランドの双眼鏡とは雲泥の差でした。)

ダハプリズム方式なので収納時に折り畳むことができ携帯に便利です。
防水ではなく防滴ですが、多少の雨で使う分には問題なさそうです。

残念だったのはアイレリーフが短いこと。
裸眼で覗いたときは極めて広い視界が、メガネを掛けて使用すると一気に狭くなります。
(勉強不足でアイレリーフのことを知りませんでした(汗))

メガネを使用しない初心者の人には、申し分なくお勧めの小型双眼鏡です。

 

メガネを使用する人
ここに注意!!
アイレリーフの長い機種を選びましょう。
メガネを掛けると、接眼レンズと目の距離が、裸眼時より離れてしまいます。
このためアイレリーフが短い双眼鏡では視野がケラレて狭くなります。

15mm以上あればメガネを掛けていても視野がケラレません。
アイレリーフの長い機種は「ロングアイレリーフ」や「ハイアイポイント」と呼ばれています。

 
ペンタックス 「タンクローWP 8×25UCF WP」 

スペック
オープン価格 実売価格¥12,000程度

コンパクトタイプの双眼鏡として定評のあるタンクロー・シリーズです。
私は使ったことがありませんが、小型双眼鏡としては十分な性能を持っているようです。
ポロプリズム方式のため折り畳むことは出来ません。
 
コニカミノルタ 「アクティバWPスポーツ 8×25WP」 

スペック
定価¥20,500 実売価格¥12,000程度

この双眼鏡もポロプリズム方式です。
折り畳み出来るダハプリズム式双眼鏡としては  アクティバ8×25D WP XL 定価¥23,600
が、あります。(但し、実視界は5.5°と狭い。)
 

タンクロー、アクティバシリーズにはアイレリーフの短い機種もあります。
必ず製品名と仕様を確認しましょう。

 

「出来るだけ安い方がいい!」という人
コニカミノルタ 「コンパクトIIスーパー 8×25」 

スペック
定価¥14,000 実売価格¥6,000程度

 

この双眼鏡は防水ではありません。防水でないと随分安くなりますね。

ネット通販で実物を見ずに買ったのですが、視野の明るさやコントラストは満足できるレベルです。
ロングアイレリーフのためメガネを使用しても視野がケラレないのはうれしいですね。
外観やストラップが安っぽいのは価格相応というところでしょう。

この双眼鏡もポロプリズム式のため折り畳めません。
スポーツスターIVなどの折り畳める双眼鏡に比べると携帯性は落ちます。

気になった点が一つ。
目の幅に合わせて双眼鏡の幅を調節しますが、この機種では一番幅を広げた位置が私にピッタリでした。
他の双眼鏡では私の眼幅以上に幅を広く調節することが可能でした。
顔の大きい人は要注意です(笑)

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