その3 


 結局夕方近くになってしまい、足もクタクタになってきたので、とりあえず、今日のところはこれで、ということで、常設展示室を後にすることにした。

 先程少し言及した館内の売店「ミュージアムショップ」でガイドブックなどを購入する。
 コンパニオンのお姉ちゃんと違ってこちらのショップのお姉ちゃんは世間話をしていて、のどかな雰囲気だ。今はそれほど混んでいないせいもあるのかもしれない。

 館内には他に、図書室とかビデオライブラリーとかいろいろあるし、もちろん喫煙所もあり、休憩もできるのでありがたい。そういえば喫茶店もあった。
 図書室には貴重な資料があるらしいので、別な機会に是非行ってみたい。
 この博物館で、江戸のことがいろいろ勉強できる。大人の暇つぶし(暇ではないか)にはもってこいの場所である。


 最後に僕は3階の「江戸ひろば」に行き、最初力士さん達がいたガラス張りの休憩所でジュースを飲んで休憩することにした。彼等はもちろんすでにいない。私一人である。シーンとして静かだ。江戸ひろばもあいかわらず閑散としている。
 ふとここが東京だということを忘れる程である。いつここは賑やかになるのだろう、と思う。

 僕はジュースを飲みつつ、この本文の記事のネタを一人静かにモバイルパソコンに打ち込んだ。

 江戸か・・・遠いようだけど、今僕のいる場所が昔は盛り場だったところだったんだよな、そいでもって、今から帰りがけに通る新宿は、昔は甲州街道の宿場街で江戸の出口だったんだよな、するてえと、おいらはこれから甲州街道を旅するってわけかい、すごいねえ!・・・
 などとへんてこ江戸弁になりながらも、両国で空想の江戸の旅を一人楽しんでいるのでありました。

(1999.9.26)




 

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