Monologue2003-22 (2003.5.14〜2003.5.22)
 「2003.5.22(木)」晴・エンマと不倫

  僕は1962年生まれなんだけど、ちょうど100年前の1862年に生まれているのがフランスのドビュッシーという作曲家なんだよね。すなわち僕が40になったらドビュッシー生誕140年、僕が50になったら、ドビュッシー生誕150年。僕が10万35才なら、ドビュッシー生誕10万135年。僕が精神的に16才なら、ドビュッシー精神的生誕116年・・・ん?。

 こんなこともありドビュッシーは何かと不思議な縁を感じる作曲家なんだよな。
 僕は少年の頃切手を集めていた。近所の友達が収集してるのを見て羨ましくて、親にさんざんねだってようやく、初めて買ってもらった切手が、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」の図柄の切手だったんだよね。
 ドビュッシーの代表曲交響詩「海」の初版の表紙には、実はこの葛飾北斎の版画「神奈川沖浪裏」が使われていることは割と有名な話なんだけど、まさか外人がこの絵をモチーフにしてるとは思わないから、初めてこの話を聞いた時は、ただならぬ親近感を抱いたもんだよ。

 昔僕がロックにのめり込みかけたのを救ったのもドビュッシーだった。「月の光」という曲で。
 これは今聴いても素晴らしい曲で、クラシックというには、なんか躊躇いを感じるくらい美しく良くできた曲だと思うよ。初期の「ベルガマスク組曲」の中の1曲。

 今は、ドビュッシーの中では練習曲とかがいいね。あと歌曲。
 練習曲は最初はなんか変な感じだけど、バッハの平均律〜ショパンの練習曲、それからドビュッシー、と流れで聴いていくと、その進化が音楽的にとっても面白いね。
 歌曲は今は全集がCDで出てるから、それがお薦めだね。全集だとやっぱり年代ごとの変化が見られてそれも面白い。

 ちなみにドビュッシーは、1905年に人妻と駆け落ちした。43才の時。オレもあと2年でムヒヒ、だな・・・(そこだけ真似すんじゃねえよっ!)。

 「2003.5.21(水)」曇後晴・今頃言うなや

  税務署が僕の書いた確定申告書にイチャモンをつけてきた。
 このままだと還付が徴収になりそうだ。
 青色申告したんに、なんでまだ払わんといけんのじゃああーっ!。やっちょる意味なかろうがーっ、こん腐れ外道がああああっ!。わいから取るんなら、まず税金何ンにつこうとるか、全部説明せえやああーーーっ!。それが筋っちゅうもんじゃろがああーっ!。
 ・・・と、お役所に乗り込んで言いたいとこですが、勿論言いません。下手に出ざるを得ないと思います。
 ちなみに追徴は三千円くらいになると思われます。
 数千円に振り回される自分が哀しいです。
 これなら若いネエチャンに振り回されて泣きをみる方が、ずっとマシってもんです。

 「2003.5.20(火)」雨一時雷雨・愚かな民

  先週月曜日にコンビニのオネエチャンが「お箸付けますか?」というのを待っててスカされた話をした。
 今日は逆でした。
 清算で千円札出すか二千円札出すか迷ってたら、オネエチャンに虚をつかれた。
 突然の「お箸付けますか?」攻撃。こっちは心の準備が出来ていなかった。
 せっかくナンバーワンの子がテーブルについてくれたのに、時間が来て店を出なくちゃならなくなったようなもんだ。ん?たとえがわかりにくい?。買ってきたエロビデオが始まった途端いきなりオイシイシーンになったのに、まだフニャフニャ・・・不適切でした。

 オネエチャンがせっかくつぶらな瞳で問いかけてくれたのに、僕はあろうことか財布から伝票の類いが落ちそうになり、それに気を取られ「いい、いらねっす」などと返事も生返事になってしまった。
 「お箸付けますか?」と言われたら、僕もオネエチャンとシッカリ目を合わせ、視線をそらさず、しかしどこか暖かな眼差しで「いりません(君のハート以外はね・・・)」となるのが理想の形なのにーっ!。噛み合わねーっ。

 とにかくこのタイミングの不一致は、僕をして、又先週の状況を頭の中で反芻させてしまうこととなった。
 ”先週は、なんで僕に問いかけてくれなかったのだ?”。
 以下の予想可能項目を帰途、何度も何度も反芻した。
  1.体調が悪く気分もすぐれなかったので、省略した。
  2.忙しかったので省略した。
  3.忘れた。
 いずれにしろ、せっかく一週間ぶりにオネエチャンのレジに並べたのに、モテナイ独身中年の寂しい一日の生活の中で、唯一ハートウォームな一時を逸したのは確かであった。

 今もこうしてパソコンの前に座りながら、先週と今週の状況を克明に回想しつつ、オネエチャンの言動、行動を詳細に吟味し、検証し、己に最も都合の良い解答を導き出そうと、夜も寝ない悲壮な心づもりで挑んでいる有り様である。

 ・・・と、かくも市井の極有り触れた1コンビニの女店員の放った極々平凡で事務的な言葉に、まるで世紀末の予言者の言に恐れおののき動揺する迷える群集の如く、いとも簡単に翻弄されている、哀しきモテナイ独身中年でした、とさ。

 「2003.5.19(月)」雨後曇・選択!

  ようく注意していると、人生は選択の連続ってことがわかるよ。”人生”ってより、”毎日が”だな。根気よく数えてみると毎日何十回何百回って無意識に”選択”作業をしてる。
 そうそう、最近は部屋干しトップってのがあるから、モテナイ独身中年でも安心して平日にも洗濯ができるようになったんだな、これが、あっ、脱水終わったみたい、ちと干してくるわ、部屋干しトップだけに部屋でな、キャハハハ、さて、あっ、もうこのトランクスボロボロじゃん、ま、仕事に掃いてく分にゃええか・・・。

 ・・・ウオーーリャー!、ドアホーッ!、そりゃ”洗濯”じゃーーっ!。今は”選択”!。
 そうそうジャイアンツじゃ、やっぱ上原だよな。今年はエンジンのかかりが今一つって?。じゃオレがかけたるわ、こうしてこうやって、こうなって・・・って、もしかして”先発”か?。”洗濯”なんじゃーーっ!。いやいやいや、”選択”じゃーーっ!。

 あああ。結局何言いたいか忘れちゃった。
 えーと、そうそう、毎日数え切れない選択があるんだよな。どの道を通るか、何を買うか、いつあの人に話をするか、何時に始めるか・・・。
 つまりはこんなに選択が多いなら、その一つ一つが、もっと神秘的になされたら、人生もっと面白くなるかなってこと。例えば何かに迷った時に、夢で見た何かが キッカケになって、それが示唆する方向に進んでみるとか、ふと新聞や広告で目に止まった文字が気になって、それに関した物や本を購入するとか、道に迷った時子供が駆けていった方向に歩いてみるとか、一杯あるね。

 「2003.5.17(土)」曇・都合良く解釈

  「pooh!」だったかなあ、白石美帆ちゃんが出てる番組。釘付けだよ。釘付けの割に”だったかなあ”じゃねえよっ!、と言われそうだけど、実は内容見ちゃいねえ。
 番組見ずに美帆の顔だけ。美帆ちゃん、うなずくと僕もうなずく。画面から消えるとパソコンで作業。戻ると凝視。消えると作業。戻ると凝視。消えると作業。の繰り返し。デレデレデレデレ鼻の下伸ばしの繰り返し。内容は見ちゃいねえ。美帆ちゃんの身振り手振りも勿論真似。番組最後の変なポーズも真似。そんなことの繰り返し。
 そうそう、今日の「エンタの神様」にも白石美帆ちゃん出てる。ちなみに今日はバカリズムのラジオ体操のパロディ風刺コントがピカ1だったけどね。

 昨日「いいとも」に辻・加護コンビ出てたね。「いいとも」は録画して夜に見てるんだけど、殺伐と帰ったギザギザハートが辻・加護で癒されたよ。パワーあるね、あの子らは。
 そう言えば辻・加護ちゃん達は、もう高校生なんだよな。もしかしたら同年代の子らに比べたら、あの子達ってずっと子供っぽい感じだよね。
 僕ももう40越えたけど、同年代のオヤジ達に比べたら、かなり子供っぽいぞ。
 きっと辻・加護と僕、いや、モー娘と僕は、同じ星、同じ領域の人達なんだ、きっとそうだ。そうに違いない。そうに決まってる。

 ところでNBAではスパーズが前年優勝のレーカーズを破ってくれたあ。僕としては非常に面白くなってきた方向ですぞ。ダンカンいいぞ!(NBAファンにしかわからんね)。

 「2003.5.15(木)」雨・認知されねえ

  おすぎとピーコって偉大だね。彼等(?)のおかげで、いわゆるオカマさん達が以前に比べたら社会的に、かなり受け入れられるようになってきたんじゃないかな。
 僕も頑張ってモテナイ独身中年を社会的に認知させるぞうっ!。
 まずは手始めにファッションチェックと映画評だな。モテナイ独身中年の切り口で。モテナイ独身中年独自の視点で。
 僕のお薦めのファッション!。
 シャツは、そうねえ、やっぱり形状記憶シャツ?。アイロンをかけないワイルドさが独身らしさを強調するのよね。
 お腹が冷えるから、かならずパンツやズボンにシャツは入れること。ここがポイント。
 あと仕上げはシャツにタバコの煙を噴きかけて、オヤジ臭さを出すことも忘れないで。整髪料とタバコの匂いのブレンドがたまらなくオヤジのオイリー感を引き立たすのよね。
 それで袖を無造作に捲りあげたら、とってもゼグジーなナイスモテナイ独身ミドルの出来上がり!。
 それにナイロン生地のショルダーバッグを首にかけたら完璧ね。
 たまには上から下までバッチリユニクロで決めてみる、なんてのもいいかも。
 
 ・・・えーと、ファッションはこんなもんでいいかな、と。
 次は映画と。
 モテナイ独身中年の切り口かあ。じゃ恋愛映画はほとんど血祭りだな。
 なるべく全てが破局に向かう物語がいいかなあ。
 あと怪獣映画とかいいかもな。
 でもモテナイ独身中年とくりゃ、やっぱ日活ロマンポルノだよな・・・。

 ははは。なんかいつしか大変虚しくなってきました。では、又。

 「2003.5.14(水)」曇後雨・久方の御配給

  今日は久しぶりにギュウギュウの満員電車で女の子と正面接触しちゃったよ。ホントご無沙汰だったな〜、あの感触・・・。己の名誉の為に言っとくけど、先方がノーガードだったんだからね、ちなみに。
 満員電車って基本的には許せんのだよな。野郎軍団。正直殺意すら抱く時あんだけどさ、でも今日みたいなことがあっちゃうと、ちと又乗ってみたくなっちゃうって言うか、やめられなくなっちゃうんだよな。あーあ。情けない。
 あのさ、それでもって、ちょっと下の話になっちゃって申し訳ないけど、ああいう事態の時って、なんかオッパイの感触よりもさ、女の子の下腹あたりの感触の方が、こっちの息子に多大に働きかけるんだよな。今僕のへそと君のへそが繋がったね。もうこれで僕たち他人じゃないね、僕たち、ホラッ・・・ギューン!、みたいな。
 なんか今日はイイ日だったようだよ。オッパイに限って言うと、1電車で3人分、都合計6個の配給があった。先程お話しした女性が正面攻撃、あとの4個は背中、肩などの背面攻撃。恐れ多いよ全く。ともあれありがたやありがたや。これオカズでメシ3杯は食えるな。メシじゃねえよ。

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