「2001.8.5(日)」晴・順風満帆
私いつまでたっても冴えないモテナイ独身エトランゼであるが、こんな僕でも最近ふと大人になったな、と感じたことがあった。
しかし今は「順風」には「満帆」するんだ、と自然に思える。
人生思うように運ばないことが長く続くと、いかに「順風」に乗ることが大切かということが身に沁みてわかる。
であるからちょっと追い風が吹いたら「すぐ帆を一杯に拡げて、この風を余すこと無く受けるんだ」という気持ちになる。
だから「順風」に「万帆」などしている場合では無かったのである。
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「2001.8.4(土)」晴・椅子か?
吉野家などに普通に若い女性客が足を運ぶようになった昨今、未だ女性客の出足が少ない我が愛する立ち食い蕎麦屋なのであるが、その原因として「椅子の有無」が、かなり重要なポイントなのでは無いか?という説が、我がモテナイ独身エトランゼ女性生態調査班ならびに立ち食い蕎麦屋女性誘致推進委員会の自称詳細な調査により最近判明して来た。 立ち食いと称した蕎麦屋でも、中には椅子席を設けた所もあり、そうした店では結構若い女性客を見かけることがある。
実はあまり大きな声では言えぬが、その蕎麦屋というのは、あくまでも僕の個人的な意見であるのだが、あまりオイシクないのである。ツユは薄いし麺ものび切ったようなフニャフニャだし、かき揚げなど「ん?これ一体何日前に揚げたもの?」と問いたくなるような生気のないかき揚げで、僕もよっぽど緊急に小腹が空いている時ででもなければ、あまり利用はしない。
一方、灯台下暗しというわけでも無かったのであるが、都心にわざわざ出なくても我が地元の南武線稲城長沼駅前の立ち食い蕎麦屋が、立ち食い蕎麦にしては意外にいけるので結構僕も利用する。
ここにはもちろん椅子が無い。
こうなると女性、特に若い女性は立ち食い蕎麦屋選定のポイントを、味で決めているのでは無く「椅子があって寛げるか」に重点を置いているのでは無いか?という結論が導き出される、というわけである。
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「2001.8.3(金)」晴・ゴキブリ中心
この欄でもちょっと述べたが、僕はゴキブリ封鎖対策として、部屋の灯をつけっぱなしにしたり、エアコンを思いっきり低温ドライで稼働させたりしている。
更に成るべくゴキブリ発生率の高い丑三つ時(深夜1〜3時)には起きていたく無く、熟睡状態に自らをもっていきたいので、時には寝たくない時でも布団にはいるかと思えば、時には就寝時間でなくても少しでも眠気が来たら、とにかく寝てしまうなど、時間調整には余念が無い。 こうして僕はゴキブリの為に、ゴキブリに合わせて自分のライフスタイルを構築しつつある。 ・・・などというように、こんな生活をしていると、なんだか自分が「ゴキブリ中心」に生きているような気がしてならない。
なんでこうまでゴキブリの為に一生懸命にならなきゃいかんのだ!と無性に腹立たしくなってくるが、いい大人がゴキブリごときに翻弄される様は実に哀しく滑稽である。 なんで万物の霊長たる人間がゴキブリの下僕の如く生きなけりゃいかんのか!とも思ったが、よく考えて見ると、ヤツラはもう既に3億年もこの地球上で生き延び続けているらしい。
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「2001.8.1(水)」晴一時雨・妄想んな季節か
通勤通学途中に毎日顔を会わせる異性と言うのは妙にトキメクもんである。
そんな中おととい、なんとこのモテナイ独身エトランゼは、とある電車でメチャストライクな女性を発見し、エエナアと感激していたのであるが、翌日、すなわち昨日、その女性をまた同じ時刻同じ車両で見かけてしまった。 ここで即「モテナイ独身エトランゼちゃんの、ドラマティックラヴストーリー&コメディー純愛編(妄想)」が、勝手に企画段階に突入してしまったことは言うまでも無い。 ”これは運命だ・・・。もし明日も又同じ時間同じ場所で会えたなら、二人は絶対赤い糸で結ばれていたんだ・・・。”などと、どんどん妄想は独り歩きしていくのであった。
さて、明けて今日。
危うくスポンサーもいないのにモテナイ独身エトランゼちゃんの、ドラマティックラヴストーリー&コメディーが、初回・第二回と見切り発進してしまうとこであった。いかんいかん。
もう8月。
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