このサイトのこと,制作者のこと……


 このサイト「ボクが散歩師になった理由」は,TBSのテレビ番組「東京ウォーキングマップ」に,たまーに登場する「自然観察する散歩師・小泉伸夫」が自主的,非営利的,かつ気まぐれに,番組に関連した事柄を書き連ねたものです。したがって,本文の著作権は小泉伸夫が保有しており,このサイトの内容について,TBSおよび(株)カノックスに問い合わせることは御遠慮願います。

 このサイトの最大の目的は,「東京ウォーキングマップ」と言う番組の応援です。
 したがって,番組が終了した場合は,すみやかにこのサイトも閉鎖します。
 また,ボクがこの番組に出る機会を失った場合,追加コンテンツが書けなくなりますので,そう遠くないうちに閉鎖する予定です。

 逆に言えば,番組が存続し,かつ,「自然観察する散歩師」の出演機会がある限りは,このサイトは続けてゆく予定です。
 ぜひ,がんばって早起きして,番組を応援してください。


 「自然観察する散歩師」とは?……

 本文を見ていただいたほうが理解が進むとは思いますが,「散歩師」として公表しているプロフィールは……
 小泉伸夫……学問畑で飯を食いながら,あえて「アマチュア」の立場で,休日に自然解説者として活動中。自然解説者としてのキャリアは20年を越え,手掛けた観察会は,野鳥の会の「探鳥会」を中心に300本を超える。現在,自然解説をレギュラーで担当しているのは,月例の「明治神宮探鳥会」。他に単発の観察会を手掛けたり,観察会の講師依頼なども受けている。自然解説の守備範囲も広く,昆虫,植物,野鳥,天体などの観察会をしているが,実は獣医師免許を持っていて,四つ足が専門。生き物の識別よりも生態学に重点を置き,生き物同士の関わりあい,人と生き物の関わりあいから,自然史,生活文化にまで話題の広がる自然解説をする。

……と言ったところでしょうか。

 実は明治神宮探鳥会の担当と言うのは,どう言うわけか祖父の代からの腐れ縁で,どんなに仕事が忙しいときでも,とにかく月に1度は自分のリフレッシュも兼ね,出来る限り担当しています。野鳥関係の業界筋では,自分の想像を超えたところで名前が通っていたりして,ちょっと驚くことが多いのですが,まぁ,マニア系の人や観察キャリアの短い人には,ほぼ無名だと思います。
 まだ実現していませんが,「フィッシュウォッチングリーダー」なるものの養成も受けていて,ダイビングのCカードも持っているので,いずれは海での観察会も展開する準備はあります。


マスメディアとの関わりについて……

 仕事上のメディア出演は省略します。仕事外のことについてのみ,紹介します。

 あまりメディアには顔を出しませんが,ネタは出しています。
 ここ数年間では,NTV系「所さんの目がテン!!」にアドバイスしていたり,NHK,東海テレビなどからの照会を受け,「ネタは出すが顔は出さない」と言う状態で,沈黙を守っていました。かなり昔,バードウォッチングがまだ物珍しかった頃は,探鳥会担当者として,いろいろ取材を受けていましたが,ここ10年ぐらい,そう言う取材はありません(つまり,探鳥会はメディア的には陳旧化してしまったのでしょう)。番組の「主演」で顔を出すのは「東京ウォーキングマップ」が初めてではないかと思います。まさか,こんな形でTVに顔を出すようになるとは思ってもいませんでした。

 活字メディアにもちょこちょこ出ていたりしますが,まとまったものとしては,こんなものがあります。子ども向けの学習図鑑ですが,身の回りの自然を再発見する,ちょっと小技の効いたネタをまとめていますので,何故か,子どもに教える側の大人のネタ本として人気です。小学校低学年以下のお子様をお持ちの御家庭に,ぜひ。

ネットメディアでの活動

 ネット上での「顔」は,「自然大好き!」と言うHPです。身近な自然観察を起点に,環境教育や理科教育に役立つヒントや情報をまとめたサイトです。
 「自然大好き!」およびそのコンテンツのネット上での引用,活字メディアへの引用は無数にあり,把握し切れません。観察会や教育現場へ活用してもらうことが目的ですから,エンターテイメント性は高くなくとも,情報の信頼度や利用価値の高いサイト作りが身上です。

 このサイトを立ち上げる3年前,インターネット黎明期に,「NTT自然とマルチメディア」と言うサイトに関わっていました(このサイトは2002年6月末で消滅しました)。
 「NTT自然とマルチメディア」では,「身近な自然質問箱」と言うメンバー登録制でFAXやメールで質問を受けるコーナーがあり,その回答者の一員として,2年ぐらいの短期間に,数百問(サイト全体としては1000問以上)の質問に答えました。質問者の多くは子ども達とその親で,このときに,現在の運営しているサイトで押さえるべきツボと,ニーズを把握したと同時に,解説能力もかなり鍛えられ,ネットでの双方向エデュケーションの面白さも体感することが出来ました。質問と回答は,大部分がネット上に公開されていたので,これを頼りに,メディアから個人的に照会が来る事例が急増しました。

 「NTT自然とマルチメディア」での経験と質問箱の回答者で得たノウハウを踏まえて立ち上げたのが,「自然大好き!」なのです。

 自らのサイトの立ち上げ以降は,このサイト経由での照会が増えたことは言うまでもありません。
 現在も,他のサイトへの情報提供,他のメディアへの情報提供は続けています。
 「東京ウォーキングマップ」出演のきっかけも,ネット経由の照会でした。


すべてはフィールドへ

 メディア上での活動も,ネット上での活動も,そして,ここには出せない仕事での活動も,行きつく先は,生き物のいるフィールドです。
 自分以外の生き物のことについて,もっと理解を深め,よりよき共生関係を探ってゆくことは,突き詰めれば,自分たちの生活環境を理解し,より快適に,よりハッピーに,より健康的に,日常生活をアップグレードしてゆくノウハウへと繋がっています。目先の利便性のために生活環境を悪くした,などと言う話は,公害問題が声高に叫ばれていた時代から,じゅうぶんに経験していたはずなのに,身の回りの環境,身近な生き物への興味と理解を持っている人は,あまり多くなっているとは言えません。
 まずはフィールドに出て,自分の目で見て,場合によっては他の感覚器も総動員して,身の回りの環境から興味を持ち,理解を進めようじゃないの,と言うわけ。

 ……この思想が,ネット上でも,メディア上でも,観察会の現場でも,共通して根底に流れているのです。
 正直,メディアで売名するのは嫌いです。名前を売るよりは,一緒にフィールドに出る人や,自然を楽しんでくれる人が増えることを望みます。
 メディアを売名の道具として使わない。これも,すべての場面に共通しています。


 ……ここまで読んだら,もう,「自然大好き!」に行くしかないでしょ。
 こっちにはメールアドレスを置きません。これより先は,母屋の「自然大好き!」のほうで対応いたします。


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