8月22日(日) ざんしょ

コミケレポート

1日目。
 今回はムタさんとmizuさんの3人でコミケに行った。行き方もmizuさんの家に泊まって、いつもとは違うルートで行った。すると、これが大正解の模様。いつも駅で切符を買うのですら行列に並んでいたのに、切符売り場には人気すらなかった。おまけに普段はもう一杯だから並べないって言われる西館前にも並べた。やっぱり西館は比較的早く入れるようで、9時過ぎぐらいに並んで、会場に入れたのが10時40分過ぎぐらいだった。正直、恐ろしいぐらい上手く行っていて、かえって「おかしい。何かあるんじゃないだろうか」と不安になるほどだった。で、何かあった。(笑)始めに並んだ七瀬葵の「パワーグラデーション」がちょっと記録的な大行列。毎回すごい列が出来るのはわかっていたので、初日はこれだけ買えればいいかと思って並んだんだけど、今回で七瀬葵は同人誌としての参加は最後というのが効いたのか、予想を遥かに越える列だった。なにしろ東館の一番端のホールの出口から始まった列が、反対の端まで行ってもまだ足りずそこから回り込んで、東館の出入り口付近まで並んでいた。ざっと数えただけでも2000人ぐらいいた。
 でも、まぁ、どれぐらいのペースで人が捌けるのかわからなかったので、とりあえず並んでみた。12時・・・1時・・・うがあ、進まん!2、3時間並ばされるのはまだ我慢できたのだが、列がどうにも前に進まなかった。大体2時間で1ホール進む程度だった。時雨さんからの電話で1時半ぐらいになっても、今だ10時から並んでいる人たちですら買えていない、と聴いてあきらめる。というよりも、1時半現在で売り場まで2ホール程度の距離があったて、2時間1ホールだから、単純計算で自分の番が来るのが5時半。コミケが4時で終わるので、これはどーみても時間が足りない。しかし、売り切ってのは腐るほど見てきたが、時間切れってのはすごいなー。並ぶ方も並ぶ方だが、そんなに商品を用意している方もすげー。
 で、こりゃムリだと列を抜け出したところで、サークルの後輩にあった。なんと俺よりもかなり前で並んでいたのだ。これは地獄に仏と、自分の分も買ってくれるように頼む。まぁ実際は、彼のところからも時間的に微妙だったんだけど、彼も並ぶって言うのでとりあえず頼んだ。
 ここで、今回のコミケの運命を決める小事件が起こる。しばらく適当にだべっていると、足下にペンが落ちているのを見つけて、それを拾うのだ。「これは持っていると本が買えなくなる呪われたペンだ」と冗談で言う。その瞬間、な〜んか嫌な予感がした。言霊、予言の自己現実化、契約、預言、そんな言葉が頭をよぎる。あわてて「な〜んてね」とフォローしようとするが、ヤな感じは消えなかった。(マジで)
 とりあえず、パワグラはその後輩に頼んで、自分の買い物に行く。(笑)と言っても、あんましコミケでたくさん買うタイプではないので、横田守のとこだけ。さすがに2時ぐらいだったので、空いていた。新刊が2冊あったが片方は売り切れていたので、1冊だけ買った。それからもう一度パワグラの列に戻って、後輩の買い物をお礼代わりに手伝う。
 途中待ち合わせの時間がきたが、パワグラがあったので先に帰ってもらう。
 しだいに時間が過ぎて行く。どうやら後輩のいるとこでもちょっと時間が足りないようだ。途中、整理券が配られるんじゃないだろうかというような話がコミケスタッフだか誰だかから聞かれる。しかし、いきなり整理券は偽造対策や、どの程度の数配るかなどの問題で不可能だろうと、時雨さんと話す。おまけに品物自体も後輩の所にすらどーにも足りなそうな気配だった。で、4時になってコミケ終了の放送と共に「続きは明日委託で売るのでそこに来てくれ」とアナウンスされる。当然ブーイングが起こるが、もうどーしようもない。まぁ、七瀬葵本人がやってきて謝っていたので、本人を見れただけで良しとしよー。んが、頼んでいた後輩が明日も来ると根性のあることを言うので、1万円渡してお願いしておく。
 最後に企業ブース(こっちは5時までやってる)に行く。今回のコミケの一番の目的とも言える未来蜂歌留多商会「VIP(ヴィーナス・イン・パラダイス)」を見に行った。これはいわゆるトレーディング・カードで、有名同人作家やイラストレーター、漫画家が各1枚「女の子」を描くというのがコンセプトのもの。最近こういうゲーム性のないやつも結構イケるんじゃないだろうかと感じていたので、ちょっと買ってみようと思ったのだ。ウリはコミケ限定というとこだが、通販もやるらしい。とりあえず今日は参考までに1パックだけ買う。一応、2BOX1万円分買う予定。

2日目。
 昨夜からめちゃくちゃな雨が降っていた。これは徹夜組大変だな〜、あの後輩大丈夫かな〜、朝には止まないかな〜、と無責任なことを思っていたが、朝になってもしっかり降っていた。おまけに前の日に遅くまで起きていたので、出掛けたのは12時前。mizuさんの家を出てすぐ隅田川の上を渡ったら、横殴りの雨に一瞬で気力を奪われる。ちょっと帰りたくなったが、今日は後藤圭二の「ごっきー倶楽部」があるのでそうもいかない。ビッグサイトに着いたら、地面は濡れていたが雨は止んでいた。コミケでは雨が降らないという神話があるが(あるんです)、今のとこ個人的には神話は続いているなー。おっとり刀でごっきー倶楽部へ向かうと、まだ列があった。並んでいる人数も50人程度だった。喜んで並ぶと2、3分たったら「完売で〜す」の声。・・・後30分、いや10分早かったら・・・。しかし、あんまり残念ではない。いや、残念は残念だが去年ほどではない。最近の後藤圭二の絵はちょっと自分の好きだったものと違ってきてしまっているのだ。自分の好きな後藤圭二の絵ってのは、・・・長くなるので割愛するけれども、時期的にはナデシコ本放送から1年後ぐらいの間のやつ。
 とりあえず、再び企業ブースへ。雨で西館の屋上が使えないせいか、東館から西館までの間にものすごい人がいた。企業ブースで「VIP」を買うかしばらく迷う。昨日買ったものは、あまり当たりではなかったが・・・う〜ん。とりあえず5千円分買おうかと思ったが、1万円買うとプレミアカードが3枚付くらしい。しかし、手持ちは1万1千円。最悪明日後輩に会えないとするとこれで帰らなくちゃいけない、・・・明日買うことに決定。ま、通販もやるぐらいだから売り切れることはないだろう。
 mizuさんの家に帰ると、行きと変わらず雨が降っていた。やはりコミケ神話は存在するのか!?

3日目。
 ムタさんの本番、ということで朝6時に家を出た。が、いままで快適にビッグサイトまで行けたのに、今日はものすごく電車が混んでいた。みんな本番らしい。(笑)西館前で並んでいると、ケータイに例の後輩から電話が入る。んで、会ってお金を返してもらう。やっぱし本とかは買えなかったらしい。
 今日は、俺はあんま買うのがないかな〜とか思ってパンフを見ていたら、巷で話題騒然の「デ・ジ・キャラット」コゲどんぼのサークルを発見。早速行ってみる。列は思いのほか少なく、3、40分で買えたと思う。ただ、下敷きも売っていたしいが、並んでいる途中で完売した。続いて横田守のサークルとおぼしきものがまた出ていたので、行ってみる。と、「12時〜1時まで販売します」と机に書いてあった。しょーがないので、とりあえずムタさんに頼まれていたものを買ってまわる。11時45分ぐらいに終わったので、また横田守のサークル前に行くと、14、5人の列が出来ていたのでそこに並んで待つ。10分ぐらい経つと、後ろの方が確認できないぐらいの列になる。が、12時をまわっても売り出す気配がない。12時3分ぐらいになってコミケスタッフがやってきて「販売をしていないので列を作らないで下さい。散って下さい」とほざいたのたまわった。何かツイていない。「やっぱ拾ったペンのせいかなぁ、いやでもそんなバカな・・・う〜ん、ま、いいや捨てるか」と思いごみ箱を探すが、近くになかった。しょーがないので、とりあえず「VIP」を買いに企業ブースへ行く。と、そこには「完売」の文字が!!迷わずペンを捨てた。
 東館に戻ると横田守のサークルの前に列が出来ていた。あわてて並ぶと、昨日売り切れて買えなかった新刊を買えた。まだ待ち合わせまで時間があったので大野哲也のサークルに並んだ。結構遅い時間だったが、3冊ぐらい出ている新刊の1つが完売していたぐらいだった。新刊1冊と再販のCG画集を買った。

感想。
 今回は波乱万丈だった。「VIP」は2回も買うチャンスがあったのに、初日に後輩にお金を渡してしまったせいで買えなかったし、ごっきー倶楽部は10分早ければ買えそうな気配だったし、どーにも運気が悪かったとしか思えない。やっぱりあの一言がいけなかったのかなぁ・・・?

教訓「悪いことを口にすると、ホントに悪運を招くぞ。いやマジで」

 

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