● (No.380) 東大CubeSat "XI-IV", 東工大CubeSat "CUTE-I" 受信の記録 #13 (2003年 7月17日)
-------------------------------------------------------------------------------------
(16 Jul 2003) JR1HUO 相田 139. 7月16日16時台のパスを受信しました。
(16 Jul 2003) JQ1YCX 中村 140. 16日朝のデータについて
(16 Jul 2003) JQ1YCX 中村 141. 東大管制局より
(16 Jul 2003) JQ1YCX 中村 142. XI-IV運用予定
(17 Jul 2003) JA0AQZ 堀越 143. Re: 16日朝のデータについて、17日朝6時受信
(17 Jul 2003) JA6PL 井地 144. cube-sat受信報告(17日06時)
(17 Jul 2003) JH4DHX 大谷 145. Re: 16日朝のデータについて、17日朝6時受信
(17 Jul 2003) JQ1YCX 中村 146. 今朝の第2パスについて
(17 Jul 2003) JH4DHX 大谷 147. Re: 東大管制局より
(17 Jul 2003) JH4DHX 大谷 148. Re: デ−タの持ち寄りはどうでしょう?
(17 Jul 2003) JA0AQZ 堀越 149. Re: cube-sat受信報告(17日06時)
(17 Jul 2003) JQ1YCX 中村 150. 夕方の運用結果と明日朝の運用予定
(17 Jul 2003) 7N1JVW 藤田 151. XI-IV用の ImageDecoder 使いました。
bottom top
--------
Subject: 7月16日16時台のパスを受信しました。
From: "Masanori Aida"
Date: Wed, 16 Jul 2003 17:18:06 +0900
みなさま
相田です。
現在、東大のXI-IVでは、軌道要素として 2003031J を採用して
いるようですが、今日の時点では見かけ上の位置は 200301D と
ほとんど同じになっています。
ビーコン周波数が公称値であるとして、TCAを測定してみたところ
16:13:10頃でした。 軌道要素 2003031J で計算すると 16:12:25
になるので、計算に比べて実際の衛星位置はやや遅れたところに
あるようです。
2003031J で位置を計算すると 2003031D,E と比べて進み傾向
であることが分かります。 現在、CUTE- I の後ろを飛んでいるように
観測され、時間の経過とともにその差は広がりつつあるように思わ
れます。
2003031J を使って将来を推定すると、2週間後にはCUTE-I に
追いつき、先に進むことになります。
CWの信号で気になることがあります。 いわゆる、チャピッてる
感じに聞こえるのですがいかがでしょうか。 またキークリックが
あるのかちょっと離調してもクリック音が聞こえます。
送信の立ち上がり時の短時間に周波数が変化しているのように
も感じます。 ひょっとするとテレメトリーの信号にも同様の現象が
生じているのかもしれません。
送信の立ち上がりで周波数が変化していると、パケットの先頭に
あるプリアンブルが検出出来ないのでパケット全体が失われる
ことになります。 地上のパケット通信では、送信機やリピータの
立ち上がりの安定までパケットの送出を遅らせるために、AXDELAY
やTXDELEYの値を大きく取ります。 XI-IV の送信系やパケット通信
のハードウエア、ソフトウェア構成がどうなっているか分からないので
なんとも言えませんが。
古いパケットMODEMを引っぱり出して来ました。 テレメトリの
受信にも挑戦してみようと思います。
bottom top
--------
Subject: 16日朝のデータについて
From: Yuya Nakamura
Date: Wed, 16 Jul 2003 19:25:55 +0900
堀越様,みなさま
中村@東大XI-IVチームです.
連続投稿になってしまい申し訳ありません.
堀越様にご報告いただいたXIのステータスですが,実は1バイト足りない
ために過発電補正をソフトが行うことができず,非常に寒い結果が出て
しまっています.堀越様の取っていただいたデータに補正をかけますと,
以下のような結果が得られます.
<入力データ変換結果>
XI-IV内部時刻 89509 (0x015DA5)
バッテリ電圧 4.1V
太陽電池電圧 5.5V
充電電流 12.9mA
通信系電流 9.0mA
太陽電池電流
+X面 6.8mA
-X面 0.0mA
+Y面 0.0mA
-Y面 78.5mA
+Z面 0.0mA
-Z面 0.0mA
衛星温度
+X面 33.5℃
-X面 -1.8℃
+Y面 22.8℃
-Y面 38.0℃
+Z面 10.8℃
-Z面 49.5℃
バッテリ 19.1℃
送信機 18.7℃
XI-IVの状態は大丈夫そうですね.
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした.
////////////////////////////
東京大学大学院工学系研究科
航空宇宙工学専攻
中須賀研究室 修士課程2年
中 村 友 哉
////////////////////////////
bottom top
--------
Subject: 東大管制局より
From: Yuya Nakamura
Date: Wed, 16 Jul 2003 19:28:54 +0900
大谷様,相田様,みなさま
中村@東大XI-IVチームです.
姿勢・軌道についての解析ありがとうございます.
大谷様のご指摘にあるような,パケット送信の際に出力が不安定になる,
という現象は,おそらくないと考えています.現在のところは,やはり
衛星の姿勢が最も大きな要因になっていると推測されます.
現在姿勢解析に用いているセンサ(太陽電池電流出力)は5秒に1回のデー
タですので,10秒以下の周期を持った変動を解析することはできません.
ただし,そのような高速回転を誘起する原因が今のところ思いつかない
ので,考えから除外していた次第です.
X軸周りの回転以外の運動の可能性ですが,X面も小さな発電量ながら
周期が見られています.タンブリングにしてはきれいな周期を持ってい
ますので,X軸周りに回転しながら回転軸自体が振れているのではない
かと考えています.
また,もし先日お知らせしました周期20秒の回転という解析が正しけれ
ば,本日取得したデータにより,やや周期が長くなってきているように
思います.このまま回転が遅くなり,通信しやすい姿勢になってくれる
ことを祈るのみです.この傾向が継続的なものかどうか見極めるため,
今後も姿勢解析用のデータをダウンリンクしていく予定です.
> それから、1の位が0〜2・・ということの意味が良く分かりません。
これは,10秒をどのように両大学に割り振るかという説明でしたが,定
期的に送信タイミングを変更しているため,情報量はほとんどありませ
んでした.分かりにくい表現を使用してしまい申し訳ありませんでした.
運用が落ち着いてきたら,短い間隔でアップリンクを打っていくように
していきたいと思います.
相田様から,XI-IVは2003031Jと違うのではないかとのご指摘を受けまし
た.当方でも,AOS,LOS時刻のずれに若干の違和感を抱いていたところ
でした.CUTEとは離れる傾向にあるのに,2週間後追い越すとはやはりお
かしいですね.海外から2003031Dは同時に打ち上げられた他の衛星で確
定との情報があったものですから変更したわけですが,その情報が間違っ
ている可能性も含めて検討しています.ご指摘ありがとうございました.
また,送信の立ち上がり時の問題についてですが,XI-IVでは送信系の電
源を入れ,2秒のdelayを見て送信しています.地上ではこれで問題なし
という結果が得られています.
午後1回目のパスはアップリンクが比較的通りましたが,2回目のパスは
ほとんど通りませんでした.藤田様のご指摘にありました「日本の東を
通過するパスでは通りがよく,西を通過するパスでは通りが悪い」を今
回実感することができました.
今後ともどうぞよろしくお願いいたします.
////////////////////////////
東京大学大学院工学系研究科
航空宇宙工学専攻
中須賀研究室 修士課程2年
中 村 友 哉
////////////////////////////
bottom top
--------
Subject: XI-IV運用予定
From: Yuya Nakamura
Date: Wed, 16 Jul 2003 23:03:33 +0900
JAMSAT-BBのみなさま
中村@東大XI-IVチームです.
データを取得していただいたみなさま,どうもありがとうございます.
XI-IVは今までお伝えした過発電以外に特に問題は起こっておらず,健康
な状態が続いています.なお解析の結果,衛星の回転が収まってきてい
ることがほぼ確実となりました.今後のアップリンク・ダウンリンクの
状況がよくなっていくことを願うばかりです.
明日の朝パスは,3可視ともにFM運用を主に行っていきます.姿勢解析の
ためROMのデータを引き続き取得するとともに,画像のステータスもダウ
ンリンクします.もし快調にアップリンクが通るようであれば,画像本
体のダウンリンクにも手を出したいと考えております.
いつもながら朝早い運用となりますが,どうぞよろしくお願いいたします.
////////////////////////////
東京大学大学院工学系研究科
航空宇宙工学専攻
中須賀研究室 修士課程2年
中 村 友 哉
////////////////////////////
bottom top
--------
Subject: Re: 16日朝のデータについて、17日朝6時受信
From: "Y.Horikoshi"
Date: Thu, 17 Jul 2003 06:47:21 +0900
中村@東大XI-IVチームの皆様、Jmsat-bbの皆様
JA0AQZ堀越です。
下記の補正有難うございます。
前のデータと温度が大きくかけはなれておりまして、
不思議とおもったり、宇宙環境はこんなにすごく変化
するもんはと変な風に感心したりでした。
衛星がいくらかでも過酷の環境下でない事、安心しました。
今朝の6時からのパスはS9+20dbの強力な信号でした。
各局のご指摘の様にかなり早く(1秒前後)で深い(S6〜9+20db)前後
のQSBがありました。C4というファイル名もチラッときえましたから
画像データも送られた模様です。詳しくは後ほど報告します。
> 堀越様にご報告いただいたXIのステータスですが,実は1バイト足りない
> ために過発電補正をソフトが行うことができず,非常に寒い結果が出て
> しまっています.堀越様の取っていただいたデータに補正をかけますと,
> 以下のような結果が得られます.
>
> <入力データ変換結果>
> XI-IV内部時刻 89509 (0x015DA5)
> バッテリ電圧 4.1V
> 太陽電池電圧 5.5V
> 充電電流 12.9mA
> 通信系電流 9.0mA
> 太陽電池電流
> +X面 6.8mA
> -X面 0.0mA
> +Y面 0.0mA
> -Y面 78.5mA
> +Z面 0.0mA
> -Z面 0.0mA
> 衛星温度
> +X面 33.5℃
> -X面 -1.8℃
> +Y面 22.8℃
> -Y面 38.0℃
> +Z面 10.8℃
> -Z面 49.5℃
> バッテリ 19.1℃
> 送信機 18.7℃
bottom top
--------
Subject: cube-sat受信報告(17日06時)
From: iji
Date: Thu, 17 Jul 2003 07:10:55 +0900
おはようございます。
JA6PL 井地です。
CUTE-Iの6:05-6:19までをワッチしました。
CWデータが数回途中から折返し、6:09、6701になった
のを確認して、FMワッチ開始。
順調にデコード、しかし、QSBが深いところではノイズが
増える。
6:15分頃までの約18KBのデータを東工大へ送付しました。
XI-IVのFMをワッチに移行、チラッと聞こえたが駄目。
CWを2回分(UT1-UT6)コピーしたのみで、6:21:50LOS?
使用TNCは、TNC-220でPHONE端子からSP INに入れてい
ます。ターミナルソフトは、SCE2です。
東工大のAFSKは、容易にデコードできますが、東大のFSK
は、まだ欠けらも有りません。
XI-IVでコードに成功されている局の設備関係、ご教示
頂ければ幸いです。
Iji Yoshitomo 井地 義智
http://www1.bbiq.jp/ja6pl/
bottom top
--------
Subject: Re: 16日朝のデータについて、17日朝6時受信
From:JH4DHX 大谷
Date: Thu, 17 Jul 2003 00:58:03 -0000
堀越さま、中村@東大チームさま、井地さま、皆さま、
JH4DHX/3@大谷です。
皆さん、朝早くから大変ご苦労様です。
>今朝の6時からのパスはS9+20dbの強力な信号でした。
>各局のご指摘の様にかなり早く(1秒前後)で深い(S6〜9+20db)前後
>のQSBがありました。C4というファイル名もチラッときえましたから
>画像データも送られた模様です。詳しくは後ほど報告します
今朝、06:06過ぎのパスでの受信を試みました。
堀越さんからレポートがあったとおり、今朝の信号は非常に強力でした。
またパケットの送信数も比較的多かったように思います。しかしながら、
大きなQSBがあってか殆どデコードできませんでした。以前に比べると、
QSBの周期がかなり長くなってきたようですが、それでもデコードするに
は、まだ一寸厳しいようです。耳で聞いているとかなり明瞭な信号なので
すが、TNCではエラーが検出されるようです。以下、PASSALL/ONにて受信
を試み、何とか正常に出力された(と思われる)唯一のデータです。
※確かに、C4が見えてますね・・。
000: 94A262B2 86B06094 A262B286 AE6103F0 JQ1YCX0JQ1YCW0.x ..b...`..b...a..
010: 43340008 EFBDEFBD EFBDEFBD EFBD8C7D !...w^w^w^w^w^F> C4.............}
020: 633441E5 EFBDEFBD EFBDEFBD EFBDEFBD 1. rw^w^w^w^w^w^ c4A.............
030: 8C7D5EEC 024464B8 EFBDEFBD EFBDEFBD F./v."2\w^w^w^w^ .}^..Dd.........
040: EFBDBE3D EFBDEFBD EFBDEFBD EFBDEFBD w^_.w^w^w^w^w^w^ ...=............
050: EFBDEFBD w^w^ ....
JQ1YCW>JQ1YCX [17-Jul-03 06:14:37] (UI):
C4
>東工大のAFSKは、容易にデコードできますが、東大のFSK
>は、まだ欠けらも有りません。
>XI-IVでコードに成功されている局の設備関係、ご教示
>頂ければ幸いです。
当方も、井地さんの受信状況とほぼ同様の状態です。
XI-IVからの受信には、まだ一工夫が必要なようです。
今後、より一層の信号の安定を願いたいものですね。
bottom top
--------
Subject: 今朝の第2パスについて
From: Yuya Nakamura
Date: Thu, 17 Jul 2003 10:42:54 +0900
JAMSAT-BBのみなさま
おはようございます.中村@東大XI-IVチームです.
本日も朝早い中データ受信にご協力いただきまして,本当にありがとう
ございます.私たちは多くのみなさまにご協力いただき大変助かってい
るのですが,無理をなさってお体をこわしませんように,どうかお気を
つけください.
さて,本日の第2パスですが,非常によくアップリンクが通りました.
東大におけるデコード率もかなりよく,予定していたデータをすべて取
り終わってしまいましたので,画像のダウンリンクにまで手を出しまし
た.堀越様をはじめとしたみなさまからも受信していただきましたが,
「C4」から始まるデータは画像を表しています.東大のwebからダウンロー
ドしていただけるImageDecoderが利用できますので,データを受信され
た方は使ってみてください.
衛星の回転周期は,現在30秒近くにまで遅くなってきています.QSBの周
期が長くなってきたとのご指摘を受けましたが,これもそのためなのか
もしれません.今後も姿勢変遷の様子を確かめながら,画像のダウンリ
ンクについても行っていく予定です.
井地様,大谷様のようにXI-IVのデータを依然デコードしにくい方がいらっ
しゃる一方,非常に多くのデータをデコードしていただいた方もいらっ
しゃいます.どのようにすればデコードしやすくなるかよく分からない
のですが,デコードされた方は何か工夫されたことはおありでしょうか.
お教えいただければ幸いです.
午後のパスも,引き続きFM運用を行ってまいります.衛星のステータ
スと画像のダウンリンクが中心になるかと思います.画像につきまして
は画像ステータス解析の結果,画像番号7のデータのダウンリンクに変更
させていただきますのでご了承ください(「C7」のデータとなります).
今後とも,どうぞよろしくお願いいたします.
////////////////////////////
東京大学大学院工学系研究科
航空宇宙工学専攻
中須賀研究室 修士課程2年
中 村 友 哉
////////////////////////////
bottom top
--------
Subject: Re: 東大管制局より
From: JH4DHX 大谷
Date: Thu, 17 Jul 2003 04:35:46 -0000
中村@東大チーム様、皆さん、
JH4DHX/3@大谷です。
早速のご回答、有難うございました。
>現在姿勢解析に用いているセンサ(太陽電池電流出力)は5秒に1回のデー
>タですので,10秒以下の周期を持った変動を解析することはできません.
>ただし,そのような高速回転を誘起する原因が今のところ思いつかない
>ので,考えから除外していた次第です.
了解しました。
今朝の状況においては、QSBの周期は比較的長くなっているようでした。
しかし、その周期については、Sメータをみる限り0.5〜1秒程度のものと
思われます。したがって、中村さんの御説明からすると小刻みな運動に
ついては、センサーでは十分に捉えきれていないものがあり得るという
ことですね。
>X軸周りの回転以外の運動の可能性ですが,X面も小さな発電量ながら
>周期が見られています.タンブリングにしてはきれいな周期を持ってい
>ますので,X軸周りに回転しながら回転軸自体が振れているのではない
>かと考えています.
私も、そのように考えています。
昨年IDEFIXという衛星を追いかけていましたが、非常に速い周期のQSBが
あり、今回と同様テレメトリがデコードできないことが多々ありました。
その原因が、どうやら衛星の不規則な運動により引き起こされていたこと
が判明しました。QSBの発生は、X軸だけでなく他の軸についても個別に
変動していることにより発生しているのではないかと推察します。
>また,もし先日お知らせしました周期20秒の回転という解析が正しけれ
>ば,本日取得したデータにより,やや周期が長くなってきているように
>思います.このまま回転が遅くなり,通信しやすい姿勢になってくれる
>ことを祈るのみです.この傾向が継続的なものかどうか見極めるため,
>今後も姿勢解析用のデータをダウンリンクしていく予定です.
先にも述べましたが、X軸方向の回転もさることながら他軸方向での揺れ
が収まるようになれば、かなり状況は改善されるのではないかと思います。
衛星にとって適度の回転は重要でしょうから、通信条件をクリヤするだけ
の安定した飛翔状態に収まって欲しいですね。今後の解析結果を期待して
おります。
>> それから、1の位が0〜2・・ということの意味が良く分かりません。
>これは,10秒をどのように両大学に割り振るかという説明でしたが,定
>期的に送信タイミングを変更しているため,情報量はほとんどありませ
>んでした.分かりにくい表現を使用してしまい申し訳ありませんでした.
>運用が落ち着いてきたら,短い間隔でアップリンクを打っていくように
>していきたいと思います.
ご教授、有難うございました。
要するに、衛星側での混信を防ぐために地上からは、「時分割方式」での
アップリンクを打っているということですね。
bottom top
--------
Subject: Re: デ−タの持ち寄りはどうでしょう?
From: JH4DHX 大谷
Date: Thu, 17 Jul 2003 05:02:12 -0000
田中さん、皆さん、
JH4DHX/3@大谷です
>団地住まいでなかなかきれいなデ−タがとれません
こちらも高槻でのアパマンにて、色々と苦労しています。
そのままでは、パスの約半分は死角になってしまいます
ので、なるべく長時間データが採れるように工夫しなが
らトライしてます。
時間に余裕のある時には、モービルで移動受信なんかも
してますが、なかなか目にみえるだけの成果があがって
いませんね。
>しかし
>パケットは一度 音声信号に直してから 復調します。
>ある意味本当の生デ−タは 音声の録音デ−タではないでしょうか
確かに、それは一つのアイディアですね。
お互いのデータをwavに落とし、それを比較しあうことによって、
受信状態(環境)の違いも十分認識できるかもしれませんね。それ
によって、やはり簡易受信システムと本格追尾システムとの違い
によるスペックの差が原因していた、という結論も導き出されて
くるような気もしています・・。 (^^;
>念のために確認したいのですが
>副搬送波1700Hz 周波数偏移±500Hzですね
その通りです。
bottom top
--------
Subject: Re: cube-sat受信報告(17日06時)
From: "Y.Horikoshi"
Date: Thu, 17 Jul 2003 15:43:10 +0900
JA6PL 井地様、Jansat-bbメンバー様
JA0AQZ堀越です。
> ます。ターミナルソフトは、SCE2です。
> 東工大のAFSKは、容易にデコードできますが、東大のFSK
> は、まだ欠けらも有りません。
> XI-IVでコードに成功されている局の設備関係、ご教示
> 頂ければ幸いです。
当局の使用ターミナルとソフトは、
TASCO TNC-505
AX.25 Level 2 Ver 2.0
設定は mon on, mstmp on, trace on になっています。 本来はPassall off
ですが、Passall on にして、デコードの様子をみます。詳しい設定の仕方は自信あ
りませんが、当局はこんなところです。受信機のスケルチは開けっ放しです。
TNC入力受け側は多分18Ωで500mV程度だったと思いますので、モニタージャッ
クに直接入れています。AFボリュウムの位置は、DCDが点灯してからやや強めの位置
にしています。各局はいかがしていらっしゃいますか。
ソフトはExtermです。デコードすると「ぽーん」といってくれます。以下は、17
日6時からの解析内容です。
昨日は、ロムのダウンロードがありました。太陽発電電流(5)のデータのみ解析で
きましたが、エクセルファイルですのでこのBBにはのせられません。ワードに変換等
したらいいんでしょうかわかりません。
<入力データ>
xic01302b478Vc6faI2f02S2108a1000035T8d5a8c658d645956 fff3b8
<入力データ変換結果>
XI-IV内部時刻 177272 (0x02B478)
バッテリ電圧 4.1V
太陽電池電圧 5.2V
充電電流 97.3mA
通信系電流 8.7mA
太陽電池電流
+X面 71.7mA
-X面 0.0mA
+Y面 221.7mA
-Y面 0.0mA
+Z面 0.0mA
-Z面 82.5mA
衛星温度
+X面 55.5℃
-X面 16.3℃
+Y面 53.6℃
-Y面 25.5℃
+Z面 55.2℃
-Z面 24.7℃
バッテリ 16.0℃
送信機 14.1℃
その他のステータス
アップリンク回数 19/31
カメラ撮影回数 7/7
通信系SEL回数 0/7
アンテナ展開 展開完了
CW duty比 0.3以上
OBCリセット要因 通常(リセットしていないか,放射線などによる不慮のリセット)
バッテリ充電状況 トリクル充電中
bottom top
--------
Subject: 夕方の運用結果と明日朝の運用予定
From: Yuya Nakamura
Date: Thu, 17 Jul 2003 19:33:15 +0900
井地様,大谷様,みなさま
中村@東大XI-IVチームです.
引き続きデータの取得にご協力いただきましてありがとうございます.
東大の地上局設備の詳細につきましては,今晩地上局担当の小田の方か
らメールで説明させていただきますので,そちらをご覧ください.
XI-IVはその後も健康な状態を保っており,特に問題は発生しておりませ
ん.姿勢に関してですが,大谷様のご指摘の通り,非常に早い周期の微
振動は捉えることができません.しかしもしある場合でも,今後収まっ
ていくものと考えられます.
夕方ののパス群では,太陽電池電流の履歴とカメラ画像の一部をダウン
リンクしました.データをご覧になった方がいらっしゃるかもしれませ
んが,何も考えずに日陰時のデータをダウンリンクしてしまい,出力が0
のみのデータが得られてしまいました.AD変換の正しさは証明されたわ
けですが,貴重なパスを無駄にしてしまいお恥ずかしい限りです….
明日の朝のパスでは,(今度こそ)日照時のデータを落として解析する
予定です.また,引き続き画像のダウンリンクを行っていきます.
4:08〜4:17 CW運用
5:46〜6:01 FM運用
7:27〜7:39 FM運用
どうぞよろしくお願いいたします.
////////////////////////////
東京大学大学院工学系研究科
航空宇宙工学専攻
中須賀研究室 修士課程2年
中 村 友 哉
////////////////////////////
bottom top
--------
Subject: XI-IV用の ImageDecoder 使いました。
From: "Fujita Tadayoshi"
Date: Thu, 17 Jul 2003 21:33:49 +0900
XI-IVチーム中村さん、JAMSAT-BBのみなさま。
東大webの画像表示ソフト ImageDecoder を使ってみました。
7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区
中村@東大XI-IVチームさんwrote:
> さて,本日の第2パスですが,非常によくアップリンクが通りました.
> 東大におけるデコード率もかなりよく,予定していたデータをすべて取
> り終わってしまいましたので,画像のダウンリンクにまで手を出しまし
> た.堀越様をはじめとしたみなさまからも受信していただきましたが,
> 「C4」から始まるデータは画像を表しています.東大のwebからダウン
> ロードしていただけるImageDecoderが利用できますので,データを受信
> された方は使ってみてください.
いつも有用な衛星情報の公開、ありがとうございます。
本日2003/07/17 06:06から、FMパケット(1200bps AX25)の受信を開始、
437.490MHz前後でデコードしつつ、且つパケット信号をデジタル録音し
ました。
使用アンテナ:13el クロス八木
受信機: プリアンプ20dB +FT-736
受信地点:北緯35度30分31秒 東経139度30分45秒
今朝のダウンリンクは強力で、これまでと比べ「シグナルS」が3ないし
5位強かったようです。
しかし当所では、衛星のステータスパケットは全てデコードできず、
代わってヘッダー「C4」付きの画像情報パケットが、24行ほどデコード
でき、LOGファイルを取得しました。
これにはデジタル録音したパケット信号の、再生によるデコードが役
立ちました。
先に東大webからダウンロー ドしたImageDecoderを立ち上げ、丁寧な
解説readme.txtを読みながら、LOGファイルを「我流」で整形しつつ、
画像変換を試みたところ、カラーで虹のような、縞模様のビットマップ
イメージ(46kB)が出てきました。
私の画像パケット取得率は2.5 %で、1画像の合計480パケットに対し
圧倒的に不足しているため、画像自体は意味不明ですが、衛星自身
が作成した画像情報を受信し、表示したのは初体験でした。
XI-IVチーム中村さん。
1画像の合計480パケットを揃える目的で、各地受信局のログファイル
を集約したばあい、パケットを並べる順序、重複や欠落などは判かる
のでしょうか?
下記 ・・・/// デコード情報 ////・・・ 以下の全行は、画像変換
の際に作成されるデコード情報の転載で、画像データ数や取得率など
を表示しているそうです。
/// デコード情報 ///////////////////////////////////////////
次の形式に合致する部分を画像データのヘッダと認識しました。
JQ1 〜 ]:C
デコード対象のROM番号は 4 です。
パリティエラーを許容し,エラー箇所の画像も表示します。
/// 読み込み指定ファイル TU030717.LOG のログ ///////////////
データ数 : 24
画像データ数 : 24
他のROMの画像数 : 0
ROM4の画像数 : 24
パリティエラー数 : 6
その他のエラー数 : 12
有効データ数 : 12
/// 全体のログ /////////////////////////////////////////////
総データ数 : 24
総画像データ数 : 24
他のROMの総画像数 : 0
ROM4の総画像数 : 24
パリティエラー総数: 6
その他のエラー総数: 12
画像ステータス情報: なし
総有効データ数 : 12
重複データ数 : 0
完全不足データ数 : 468
部分不足データ数 : 0
取得pixel/全pixel: 384 / 15360
画像取得率 : 2.50 %
トップ へ戻る.
前のページ へ戻る.
次のページ へ移る.
ホームページ(目次) へ戻る.