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ああ、それね、さっきまでカウンターで手紙を書いていたお客さんが
置いて行ったんですよ。えっ、読んでもいいかって...ええ、
私も、人の手紙を読むのも気がひけたんですが、実はさっき。
ですから、お読みになって結構だと思います。
いえ、お読みになるとよろしいと思います。
私のホームページ見てくれた?
今回、"よかったら見てください"ってメールを知り合いに無差別に送りまくったら、
かなりの数の人が、見たよー、ってメール返してくれて、うれしかった。
ま、単純な内容だし、技術的にも、ちっちゃいshockwave使ってるくらいであとは大して
凝ったものもないし、なーんだ、って感じなんだけどさ。

でもああいう文章書いて、ああいった雰囲気、自分の原点だな、と思ってます。
ほの暗い喫茶店、低く流れるスタンダード・ジャズ、コーヒー、SF、.....
思い返すと、10代から20代の前半にいた場所がそのままそうだった。
SF本持って、ジャズ喫茶通いの毎日だったものな.....。

前も言ったかもしれないんだけど、近頃、そのころの音楽や小説やいろんなこと、
(人もそうだけど)に本当、ごく最近になって再会するようになったと感じています。

そう言えばその最たるものなんですがこの前、3年ぶり位でジャムセッションと
いうものに行ってしまいました。うちの近所の駅前に、普段はジャズ喫茶というより
ただの飲み屋の店があって、月一回、ジャムセッションをやってるんだけど、
その日は、会社の帰り寄ってみて、聞いて帰るつもりでした。

だけど、.....駄目なんだよね、行ったのは休み時間で、2ステージ目が始まるやいなや、
もう、いても立ってもいられないわけ。その日来てる人達のレベルも、上手いんだけど、
みんなが超絶上手くて私なんか入る隙もない、というわけではなかった、
っていうのもあって、あーっ、私だったらこういう風にやるのに!と思うと、もう。
で、進行役の人とマスターにことわって、家まで楽器取りに行ったわけ。
歩いて5分かそこらの距離だから、欲張ってソプラノとテナー、両方持ってさ。
いやー、やって良かった。6月からもう4ヶ月以上吹いてなくて、ボロボロなんじゃ
ないかと思ってたんだけど、なんとかなるものなんだね。細かい所はそれは、練習して
ないんだからいろいろあるけど、そうじゃない、音出してうれしい、今の自分を
そのまま音にして出せた、それだけで、周りに伝わる音が出せるんだね。
はっきり言って私って下手だよ昔から、だけど、今回は周りの一緒に演った人達や
聞いてた人達が、おーっ、って喜んでくれるのがわかった。
喝采を浴びて、終わったら、喜んで集まって来てくれる人達がいて、.....ジャズやってて
良かったなぁ、楽器やってて良かった、って、こんなに思ったのは、もしかして初めて
かもしれない。
昔は、やれ理論がどうのフレーズがどうの、って、演奏終わっても批評会みたいな感じ
で、ちっとも心から楽しんでやってなかった。最新のかっこいいフレーズ、速く指が
動くこと、.....そんな、聞く側を圧倒するような"上手さ"だけが全てで、それができない
やつは、何も価値がないみたいに、自分も含めて周囲の全ての人達が思っていた。

だけど。
"プロ"だの"バンドマン"だのといった肩書きを外して、ただのアマチュア奏者、会社員で
いい、と思ったとき、.....私は本当の音が出せたのかも知れない。


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