ノート(青)


Martin D-12-20 
1969年

Martinの12弦ギター D-12-20 です。
シリアル番号から1969年の初め頃製造のギターです。
昨年2004年9月の石橋楽器のアコパラというバーゲンのチラシ広告にあったのをゲットしました。
たぶんアコースティックギターの中でも12弦ギターは人気があまりないらしく、チラシ広告の他の6弦ギターは売約済みになっていましたが、このギターはちょっと遅れて会場に入っても残っていましたので、ラッキーでした。 
 以前にギターの収集をはじめる前にヤマハの赤ラベルFG-550という12弦ギターを手放して以来、やはり12弦ギターは1本位ないといけないなと思っていましたので、いろいろと探していました。

しかし実は12弦ギターの程度の良いものはほとんど探すのが困難です。 12弦ということで弦の数が倍になる分、弦の張力が大きいためほとんどの中古のギターはネックの反りがあり、弦高が高くなり非常に弾きにくくなっています。 今まで探したものでもネックのリセットをしてまっすぐにしてあるものは見かけますが、そのままでネックのそりのないものは数える程しかありませんでした。
一時は新品の12弦ギターを買って丁寧に使おうかとも考えたものでした。 
12弦は音量が大きく、あまりギターの良し悪しがわかりにくいため、とにかく弾きやすければ良いとの考えもあります。
ところが、このギターはネックは真っ直ぐで、弦高は2.5mm以下で軽くオーバラッカーされているとのことでしたが、非常に程度が良く、しかもお買い得品ということですっかり気に入っています。

  さて、D-12-20ですが、エリック・クラプトンがアンプラグドで弾いていた12弦ギターがこれです。
サイド、バックはマホガニーですが、なかなか味のある音です。
あのアンプラグドでの音そのものです。(12弦はあまり音の差が良くわからないですが)

 

現在どこまで弦高を下げられるかということで、12Fで約2mmまで下げています。
少し張力が弱い分、ハイフレットでの11弦(6弦低音側)のチューニングが狂い気味です。

  このギターは12フレットジョイントとなっており、より低音の響きが出るようです。
PPMのピーターが12フレットジョイントのマーチン(D-28S)を使っていたので、私はこの形が好きです。
また、クラシックタイプのスロテッドヘッドも形がいいですね。

ということでこの12弦ギターは万点です。



 

ケースも昔のマーチンケースだと思われますが、非常にきれいでたぶんレコーディングの時位しか使っていなかったのではないでしょうか。
12弦ギターというのはすぐに弦が切れて(特に6弦の一番細いGの弦) 困ったものですが、このギターではまだあまり弦が切れていません。不思議ですね。 
(あまりにすぐに切れるためにGの細い弦は単品で何本か用意しています)

さすがに35年以上前のギターなので、ラッカーチェッキングが多いですが、一度オーバラッカーされているためあまりチェッキングは目立ちません。
トップ アイコン
トップ


ノート(青)