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Gibson J-50
1969年



69年のJ-50です。 お茶の水の石橋楽器で購入しました。 60年代のラウンドショルダーは、かなり価格が高くなっていますが、このギターはセンターシムの近くの表板の割れ修理があり相場より安かったのですが、その他はキズなど少なく何よりもネックがまっすぐで非常に弾きやすく、他の64年製のJ-50と弾き比べても良い音がしていたので購入しました。

このギターの特徴はアジャスタブルサドルによるサステーンを押さえた歯切れ良さでしょう。
69年のJ-50はラウンドショルダー最後の年となるのですが、アジャスタブルサドルにはハカランダを用いてさらにサステーンを押さえてあります。  
このサドルによって大きく音が変化します。  このギター購入後64年製のセラミックサドルのJ-45を弾かせてもらったときに、音量が大きくしかも歯切れ良さの感じが変わらないすばらしいギターだったので、それをまねして現在は象牙を用いたサドルに変更していますが、当時の吉田拓郎のJ-45の音などを再現するにはウッドサドルの方が近い音になります。  

このギターは表面の板厚が厚く、軽く弾いてもなかなか響いてくれませんが、逆にジャラジャラ大きなストロークで弾いたときにも音が崩れずにまとまった音が出ます。  たぶんストロークを中心のミュージシャンがギブソンを愛用するのはこのあたりが理由でしょうか。


このギターはジェームス・テイラーに憧れて購入しました。

ジェームス・テイラーは私の学生の頃デビューしてから現在まで活躍しているアメリカミュージックを代表するシンガーソングライターです。
特にそのデビュー当時はエレキギターを中心としたロックミュージックが全盛の頃、アコースティックギターを指弾きで弾いて自作の曲を歌い上げるという新鮮なイメージでした。 フォークミュージックもまだ健在でしたが、フォークという狭い範囲ではなくロックやジャズなども取り入れたアメリカンミュージックといった独特の世界を作り上げていました。

その中で私の好きなアルバムは彼がヒットを飛ばした2枚目のアルバム「Sweet Baby James」と3枚目のアルバム「Mud Slide Slim」 です。 
これらのアルバムで彼が使用していたのが60年代のJ-50で、独特な低音で非常に特徴のある音でした。 
これは録音時にかなりイコライザを掛けているのでこのような音になると言われていますが、やはりこのJ-50でないとあの音は出ないと思います。

J-50はいろいろなアーティストが使用していますが、ほとんどがコードストロークとして歯切れの良い音を求めて使用していると思われますが、彼は敢えて指弾きでこのギターを使用していたのはかなり特殊ではないでしょうか?

確かにあの「もこもこした音」はフォークギターで求められていたサムピックを用いてでもクリアーな音を追求していたトレンドとは大きく違っていました。



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