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Martin D-28 
1977年

1977年製のD-28です。

Martinのギターは学生の頃は本当にあこがれの的で、レコードを聞くたびに欲しい欲しいと思っていましたが、当時でも30万円位していたのでしょうか、とてもとても高嶺の花でした。

その後何回か気に入ったMartinがあれば買おうと新品のMartinのギターを弾かせてもらいましたが、これは欲しいと言えるギターに出会うことはできませんでした。 
とにかくその頃はわざわざ中古のギターを買おうとは思っていなかったものですから、新品のギターばかりを見ていました。  
その頃は何で中古のこ汚いギターが新品のきれいなギターより高いんだ?と思っていたのでした。

ある時どこかの楽器屋さんで、試しに中古のMartinを弾いてみたところ、新品のもこもこしたような音ではなく音の像がはっきりしていて乾いた音に驚き、さっそく購入を前提に中古ギター探しをするようになりました。

しかし、中古のギターは音に関しては満足できるものが多い反面、傷が多くまともな人が見たら何でこんな汚いギターをわざわざ高いお金を出して買うの?という状態です。 
60年代のギターはブラジリアンローズウッドが使われていて、今では手に入らないため、希少価値もあってとても値段が高く買えません。
しかし70年代のギターは音に対してはあまりはずれがないのですが、例のマーチンクラックやら、ピックガードがはげそうな状態のものが多く、状態がよいと値段が高く、なかなかバランスの取れた価格付けをしていると関心しました。    
それと一番重要なのがネックとトップ、ブリッジの状態です。
せっかく良い音がしているのに、ネックが反り気味のギターが多く、ネックが反っていなくても元起きというのでしょうか、弦高が高くなっているのが非常に多いです。


という訳で今日は絶対買うぞといった気合いを入れて一日中池袋、新宿、お茶の水、新大久保など主要な店を回りました。  その日池袋の黒澤楽器でようやく購入したのがこのD-28です。

最初はD-35が欲しくてD-35を中心に見て回りましたが、結局一番きれいそうなD-28を選びました。このギターは値段はかなりしましたが、ネックはまっすぐ、トップは引き傷などが少なくきれいでマーチンクラックもまだなく、音も非常に満足しています。  

しかしピックガードが少し浮いていたので、マーチンクラックになるといけないと思い、聞いたらピックガードの貼り替えをしてくれるというので頼みましたが、かなり丁寧な仕事なのでしょうかラッカーが乾くまで時間がかかるとのことで直ってくるまで2ヶ月程待たされましたが、出来映えは非常に良くきれいになって帰ってきました。
ついでに、弦高も6弦12Fで3mmくらいだったのでサドルを削って低くして下さいと頼んだら現在は2.3mm程度までになり非常に弾きやすくなっています。

音は弦高を低くした分、張力が弱くなり少し力強さがなくなった感じもしますが、サドルを作り直せば元に戻るので問題ありません。

トップもきれいでピックガードもきれいになっています。
トップの木目はあまり詰まっていませんが、いい音が出ます。
D-45などは本当に目の詰まったスプルースを使っているので、目が詰まったトップが良い音がするような気がしますが特に古いギターには、目が詰まっていなくても良い音のするものもあるので、これの因果関係は良くわかりません。



このギターにはピックアップが取付けてあってエンドピンがジャックに付け替えられています。
どこのピックアップかは分かりませんが、サドルの下に付けるピエゾタイプのピックアップです。
ピックアップ出力の音は特有の音がするので、ライブなどの録音の音に近いですが、このピックアップを使えばどんなギターも同じ音になってしまいそうな気もします。
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