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Hirade by Takamine
EH-5C
2007年?


EaglesのHotel Californiaアコースティックバージョンで使われているクラシックギターと同じようなギターが欲しくて購入しました。詳しくはわかりませんが、ライブで使用されていたギターはタカミネのPU付きカッタウェイのクラシックギターだというので、ヤフオクで探していたところ、このギターを見つけました。

HIRADEというブランドはタカミネが海外輸出専用のブランドとして販売している会社の名前です。
'70年代半ばに、故平出益郎氏がタカミネの社長に就任して、それまでOEMでギターを製造していたタカミネで自社ブランド「Takamine」を立ち上げたということなので、そのHiradeという名前を冠したのでしょう。

このHIRADEブランドは高級クラシックギターブランドとしての位置付けで、すべてのラインナップが全単板のギターになっています。現在販売されているこのギターと同様のスペックのギターはTH-5C($2299)となっており、プりアンプが改良されているようです。
Takamineのエレガットギターで同様のギターを探すとEC-132あたりでもサイドが合板になっており、全単板のギターはラインナップに見当たりませんでした。
イーグルスが実際に使ったギターは多分特注品でしょうから、同じものはないと思いますが、このギターがそれに近いのではないかということで購入してしまいました。

(このギターの上位機種もあって、ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)を使ったギターを以前You Tubeで見ましたが、そのギターは素晴らしい音でした。)

  

HIRADEギターは海外輸出専門のブランドなので、国内ではかなり手に入りにくいギターです。

ギター内部のラベルにはHANDCRFTED BY TAKAMINE JAPANと書かれており、タカミネの製造ということが分かります。 またSupervised by Hiro Mizutaniとなっていてサインがあります。

また、このギターは一般のクラシックギターと異なり、ネックにアジャスタブルロッドがあり、ネックの反り調整が出来ます。現在のセッティングですが、ネックの反りなし、12F6弦の弦高は3.2mm程度でクラシックギターとしては非常に弾きやすい状態です。この状態でもサドルの高さは十分にあるため、弦のテンションも落ちることなく最適な状態です。



 

ピックアップを通した音はまさに、イーグルスのホテルカリフォルニアの音です。このピックアップシステムはサドル下にピエゾを仕込んだものでタカミネの音を作り出している心臓部です。 またプリアンプにはEXCITER(エキサイター)という音作りを強調するスライダーがあり、この音がリードギターとして用いるときに威力を発揮します。このスライダーを上げて、同時にHighを上げ気味にするとイーグルスに近い音になります。またこのプリアンプはハウリングを意識しているせいか、Bassをかなり絞り込んでいます。
ピエゾの音はタカミネらしい音と思います。





平出氏は生前、河野ギターにてギターの製作を学んだため、HIRADEギターは河野ギターとほぼ同じ作りになっているとのことです。
まだ、河野ギターと同じ鳴りにはなっていませんが、素性の良いギターのように思います。

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