善鸞11

2022年11月

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11/01/火
『善鸞』の執筆を続けている。今年の1月からこのタイトルのノートを始めて10ヵ月になる。いま全体7章のうちの4章の後半を書いている。時間がかかっているように感じられるがノートを始めたころはまだ構想を練っている段階で、『天海』と『少年空海アインシュタイン時空を超える』の校正も進めていた。両作品とも校正に時間をかけ大幅に書き直しもしたので、まだ『善鸞』に本格的に集中していたわけではない。『天海』の初校のゲラが終わったのが4月の半ばだから、まだ半年も経っていない。と言い訳をしつつ、当時を振り返ってみると、まだ何も考えていなかった。『親鸞』という前作があるのでその中で使えそうなところはコピーして用意していた。『親鸞』の相当する部分を善鸞の視点で捉え直せば導入部になるはずだと、その程度のことしか考えていなかった。9月の後半から10月にかけて最初から読み返してみて、ようやく主人公のキャラクターが確立できた。この作品は思想ドラマで、剣豪がライバルと闘って一人ずつ倒していくような話になる。2章までは父の親鸞との闘いであり、3章と4章は東国のライバルとの闘いになる。ここまではまだライバルを登場させただけだが、思想ドラマとしての会話はしっかりと書けている。日蓮の弟子、律宗の叡尊、弟子の忍性、親鸞の門弟第一の性信、破門された信楽、造悪無碍の信願……、残りは高田の真仏だけということになる。それで4章が終わる。ここまではパーフェクトに書けていると思う。その先がどうなるかは、やってみないとわからない。先まで考えてしまうと書くスリルがなくなってしまう。まあ、楽しみながら書いていきたい。本日は図書館等公衆送信補償金管理協会社員総会。もちろんネット会議だが、また新しい会議が始まった。これは趣旨はSARTRASと同じなのだがSARTRASの場合は全国の教育機関から一定の使用料を徴収する一種のサブスクなので毎年、かなりの金額が入金される。あとは手間と費用をかけて分配するだけでいい。これに対し、図書館における公衆送信というのは、どれほどの利用があるかまったく見通しがなく、もしかしたら入金ゼロかもしれないというものなので、事務所を開設することもできず、関連団体の出資によって形だけ整えるというもの。とにかくタダで公衆送信OKというわけにはいかないので補償金制度を確立することに意議があるというもの。入金ゼロもありうるボランティア活動のようなものだ。明日は大阪でお墓参り。まあ、新幹線に乗っている間、のんびりしたいと思っている。

11/02/水
妻とともに新幹線で大阪に行く。大阪は生まれ故郷だ。妻と出会ったのも大阪だ。しかし大学に入った時から東京で暮らし始めて50年以上になるので、懐かしいとか、そういう感情はない。25年前までは実家があって正月などは母親の顔を見に行ったのだが、実家が消滅してからは大阪との縁がなくなった。それでも妻の実家が大阪府に隣接した川西にあって妻が時々帰っていたが、義父と義母が亡くなって家もなくなった。今回は妻の妹の家がある箕面に行く。新大阪から大阪方面とは反対の千里中央に向かう。妹が駅まで迎えに来てくれていた。駅前で華を買って墓地へ。ぼくの父母の墓に参る。それから妹の家に。義弟は関西大学の教授だった研究者で退職したいまも学会で発表などしている。おもしろい人だ。酒を飲みながら夜中までさまざまな話をした。

11/03/木
本日は妻の実家の墓に行く。コロナなどのためにお骨を墓に納めていなかったので、本日、僧侶と石屋さんを呼んで納骨の儀式。四日市にいるわが次男と、義弟のところの女の子が参加。終わって和食の店で会食。義弟、義妹と会うのも久し振りだし、女の子と会うのも実に久し振りだった。こういう家族の会食というのもいいものだ。義弟に千里中央まで送ってもらい、女の子は都心にある会社で仕事をするとのこと。ぼくと次男は新大阪に着いたところで解散。彼は往路は近鉄、復路は新幹線で、名古屋で孫と合流するとのこと。こちらは5時過ぎの切符を4時前に変更して、ひかりに乗る。ひかりに乗るのは老人割引を使うから。昨日のひかりは豊橋、岐阜羽島、米原に停車。本日のひかりは浜松、静岡、三島に停車。夏に浜松からひかりに乗ったことを思い出した。浜名湖のあたりを通ると仕事場から車で何度も通ったことのある場所が車窓から見えるので楽しい。とくに志都呂イオンにはさまざまな思い出がある。さて、妻は妹のところにもう一泊したあと、四日市に行くというので、しばらくは独身生活になる。仕事が捗る。

11/04/金
金曜はFootballがある。全勝のイーグルス対テキサンズのどうでもいい試合。テキサンズは1勝1分で、1敗のライオンズに次ぐビリから2番目のチーム。それでも前半終了時点では14対14のタイだったが後半に力尽きた。いずれにしろプレーオフ争いには関係のない試合だった。8週が終わったところで、4勝4敗の五分の星のチームがプレーオフ争いのボーダーになっている。全勝のイーグルスを筆頭に、1敗のビルズ、バイキングス、2敗のタイタンズ、チーフス、カウボーイズ、ジャイアンツと好調なチームが多く、中位のチームは星のつぶしあいで混戦状態になっている。そこのところがこれからの見所だ。Aカンファはまず当確圏のビルズ、タイタンズ、チーフスに続いて、3敗なのはドルフィンズ、ジェッツ、レイブンズ、チャージャーズ。これだけでプレーオフの椅子がぴったり7席で満杯となっている。ただ4勝4敗のペイトリオッツ、ベンガルズにもチャンスは充分にある。昨年Aカンファのチャンピオンだったベンガルズが調子を上げているので、3敗のチームはがんばらないといけない。先週そのベンガルズに勝ったブラウンズは3勝5敗だが、11試合が終わったところでワトソンが出場できるので、最後の6試合を全勝することも考えられる。ディフェンスの調子を出てきているのに加え、ランニングバックのチャブが絶好調で、走れるQBのワトソンが司令塔になれば、ビルズやチーフスにとっても脅威となる。Nカンファは全勝のイーグルス、1敗のバイキングス、2敗のカウボーイズ、ジャイアンツは安全圏。3敗のシーホークスがこれに続く。枠はあと2つ。ファルコンズは4勝4敗だが南地区の単独首位。コマンダーズと49ナーズが4勝4敗で最後の枠を争っている。バイウィークでお休みが1つあるラムズも3勝4敗でまだ可能性を残している。ベテランQBの擁するバッカニアーズとパッカーズの復活はあるのか。ホプキンズが戻ってきたカーディナルスはどうか。3勝5敗のチームはまだ可能性を残しているが、1勝のライオンズ、2勝のパンサーズはむしろ負け続けて来年のドラフト上位を狙うことになるだろう。善鸞は側近第二の真仏のいる高田専修寺に向かっている。ここでこの章が終わりになる。その時は少し時間を飛ばしてみたいと思っている。

11/05/土
メンデルスゾーン協会の会報編集部から原稿の催促が来た。ただちに5枚ほどの原稿を書いて送った。とくにメンデルスゾーンが好きというわけではないのだが、理事長をつとめている。年に1度の会報に原稿を書くだけの役目だ。以前は自主公演などもやっていたのだが、会員とスタッフの高齢化で、会報を出すのがやっとという状態になっている。これが最後の会報になるかと思いながら書いているのだが、まだ続いている。高田門徒の総帥は真仏という人物で、善鸞よりはわずかに年下のはずだが、高田では生き仏のような存在になっている。善鸞にとっては最大の難関だ。親鸞の側近だった顕智が後継者になろうとしている。この場面はスリリングな対決になる。この山場で4章を締めくくることになる。

11/06/日
日曜日になると明日のFootballのことが気にかかる。すでに金曜日にイーグルスが勝って全勝をキープしている。1敗のビルズはジェッツ、バイキングズはコマンダーズが相手で楽勝だろう。2敗のカウボーイズとジャイアンツはバイウィークでお休み。同じく2敗のタイタンズとチーフスが直接対決。この試合が9週のハイライトだ。だがタイタンズの先発タネヒルは先週欠場。新人QBのウィリスが出場したのだが、ランニングバックのヘンリーにただ手渡すだけ。ヘンリーは200ヤード以上走って快勝だった。チーフスもこのヘンリーのランを止められないと苦しくなる。チーフスにはトニーという新鋭のワイドレシーバーがトレードで入ってきたが、病み上がりらしい無名の選手で活躍は期待できない。チーフスはタイリーク・ヒルを失ったが、スミスシェスター、スカントリングを入れたし、ハードマンも活躍している。タイトエンドみたいな頑丈な体格のワトソンもがんばっているので、新しいレシーバーを採る必要があったのか。まあ、怪我さえなければ俊足らしいので、これからじっくりと鍛えるということだろう。チーフスはヒルの10番を引き継いだパチェコという選手が活躍している。ヒルと同様の小柄なのだがランニングバックで、とにかく足が速く勢いがある。今年のドラフトの最下位指名で、ドラフト前の名鑑にも出ていない無名選手だが、チーフスのスカウトが目をつけていたのだろう。ところで先週の試合で49ナーズに移籍したばかりのランニングバックのマカフリーが、何十年ぶりだというトリプルタッチダウンを挙げた。ランニングバックらしいランとパスキャッチでタッチダウンを挙げるのは当然として、一回だけパスを投げてタッチダウンに成功した。35ヤードというロングパスで、1回だけなげて大成功なので、QBとしてのレシオが満点になっている。何しろ失敗が1つもないのだから当然だ。この勢いで49ナーズが上昇してくるかもしれない。

11/07/月
月曜日だが早起きはせずテレビ中継のタイタンズ対チーフス戦を見る。中盤に逆転され、8点差で残り時間が少なくなった時は敗戦を覚悟したのだが、マホームズのランでタッチダウン、2点コンバージョンもマホームズのランで同点に追いつき、延長戦でキックで3点。残り時間はあったが、相手の新人QBウィリスの攻撃を封じてかろうじて逃げ切った。接戦だったが、レッドゾーンに入ってからの相手のディフェンスが強固だった。前半はヘンリーに走られっぱなしだったが、後半はしっかりディフェンスできた。その他の試合ではビルズがジェッツに負けて、Aカンファ東地区は大混戦になった。これでビルズとチーフスが2敗で並んだけれども直接対決で勝っているビルズがまだ上にいる。ラムズ対バッカニアーズは不調同士の対戦だがブレイディーが終了間際の逆転タッチダウンパスで辛勝。Nカンファ南地区はファルコンズが負けたため、4勝5敗のバッカニアーズが首位になった。シーズンのちょうど半ばに来たところだが、このままの状態が続くと負け越しチームが地区優勝ということになりそうだ。ロジャースのパッカーズはビリのライオンズにも負けて6敗目。プレーオフ進出が難しくなった。ライオンズが勝ったことでドラ1争いは1勝1分のテキサンズがトップ。2勝のライオンズ、パンサーズ、レイダーズが続いている。テキサンズはQBがほしいだろう。本日早起きしなかったのは5回目のワクチン接種のため体調を調えておきたかった。『善鸞』は4章完了。後半に入った。スーパーボウルまでに草稿完成を目指したい。

11/08/火
SARTRASで朝10時からリアルな打ち合わせ。ということで8時に起きて準備。9時すぎの千代田線はけっこう込んでいる。常磐線に接続しているので、我孫子や柏、松戸の方から遅めの通勤の人々が密集しているのだろう。とくに新御茶ノ水と大手町の間が混んでいて、「圧死」という言葉を脳裏をよぎった。目的のSARTRASは総理官邸の隣のビルにある。周囲は何だかものものして警戒ぶりで車が入れないようになっている。徒歩の人は大丈夫。簡単な打ち合わせで11時半くらいには溜池山王駅に戻ってきた。夕方、ここから1駅の文藝家協会で理事会がある。が、ここで時間をつぶすわけにもいかないのでいったん自宅に戻る。四日市にいた妻が帰ってきた。夕方は文藝家協会の近くの都市センターホテル。まだコロナの心配があるので密にならない配慮。終わってウナギが配られ会食。この会食の雑談が大事だ。

11/09/水
しばらく車を動かしていない。いつもなら深川ギャザリアというショッピングモールに行くのだが、買うものもないと妻がいうので、少し先の木場公園に行く。紅葉が始まっている。植物園などもあってきれいな秋の花が咲いている。善鸞は第4章が終わっている。第5章のタイトルを義絶としていたのだが、ここはもう日蓮との対決に話を移した方がテンポがよくなる感じがしたので、義絶の話は4章の終わりに短いエピソードとして付け加えた。義絶の話はテーマではない。信心と秘儀というところに善鸞のポイントがある。そのあたりをストーリーに絡めて展開できればと思っている。

11/10/木
新宿紀伊國屋ホールで井上ひさし作『イヌの仇討』を観る。姉が出演している。井上ひさしのものすごく理屈っぽい長台詞をよく憶えたものだ。よくできた芝居でおもしろかったが、ずっと前に一度見ているはずで、内容の記憶がまったくなかった。「イヌなんか出ないよね」と妻に言ったのだが、幕があくとちゃんとイヌは出てきた。さて、明日の金曜日はサースデーナイトの中継がある。ファルコンズとパンサーズというどうでもいい試合だが、QBマリオタのいるファルコンズには注目している。マリオタは的確なパスが投げられ、いざとなれば走れるQBだが、昨シーズンまでライアンのいたファルコンズは攻撃も守備もスタッフが揃っていない。その中でも4勝5敗で首位のバッカニアーズと同率で並んでいる。直接対決で負けているのだが、バッカニアーズとはあと1回対戦があるのでそこで勝てば取り戻せる。相手のパンサーズはQBがいなくと混乱状態にあるのでここで確実に勝っておきたい。バッカニアーズは日曜深夜にドイツでシーホークスと対戦する。ラッセル・ウィルソンを放出してどうするんだと思われていたシーホークスは、控えQBジーノ・スミスが大活躍で、このところ4連勝で3敗を維持してNカンファ西地区の単独首位だ。ブレイディーに衰えの見られるバッカニアーズは苦戦しそうで、だからこそファルコンズは勝っておけば首位に躍り出るチャンスがある。日本時間月曜日の試合では、チーフスは低迷しているジャガーズと対戦。ただジャガーズのQBトレバー・ローレンスは昨年のドラ1なので、時々すごいパフォーマンスを見せることがある。しっかりディフェンスしてパスコースを塞げば、負けることはないだろう。先週思いがけない敗戦となったビルズは1敗のバイキングスが相手。これは大注目の試合だ。バイキングスの強さは本物なのか。4クォーターになると失速するクセのあったカズンズが、今シーズンは競り合いに強くなった。ビルズのジョシュ・アレンに勝てば本物だが、まあビルズが勝ちそうだ。弱いはずのジャイアンツが2敗でがんばっているのが不思議でどこまで続くか不安とともに見守っている。今週はテキサンズ。最下位チームだが、先週も全勝のイーグルス相手に前半は互角だった。ここでテキサンズに負けるとそのまま全敗しそうだ。49ナーズにパンサーズのRBマカフリーが入って、いきなりラッシング、パスレシーブ、それにタッチダウンパスを投げるハットトリック。突然、49ナーズは優勝しそうな勢いだ。不調のチャージャーズは苦しむのではないか。ドルフィンズのタイリーク・ヒルが何ヤード獲得するかも注目。チーフスにいたころより記録が伸びている。チーフスのマホームズはヒルを囮にして他の選手にパスを投げることが多かった。タゴヴァイロアはまずヒルに投げようとして、ダメならワドルに投げる。ワドルも記録を伸ばしている。タゴヴァイロアはとにかく投げまくる。時々は自分で持って走るのだがスライディングせずに頭から突っ込んでいくところが怖い。怪我がしないように。カウボーイズは不調のパッカーズが相手。油断するとまずい。ところでスーパーボウルの試合中に負傷したベッカムの動向が注目されている。トレード期間は10月末で終了したのだが、ベッカムは去年はどのチームとも契約していないので、いつでもどこかのチームに所属することができる。サラリーキャップに余裕があってプレーオフに出場できそうなチームからオファーが殺到するだろう。ラムズが勝てたのもベッカムがいたからだ。最高のレシーバーが突然加わればチーム力は一気に上昇する。

11/11/金
朝10時からSARTRAS共通目的委員会。iPadでZOOMにつないでから、充電が不足していて2時間はもたないことに気づいた。仕方がないのでいったん退出してiPhoneでつないだ。金曜の午前中はサタデーナイトの試合がある。ZOOMの会議は音声さえ聞いていれば参加できるのでiPhoneで充分だ。久し振りに物置にしているアパートに行ってみると郵便受けが満杯になっていて蓋が開かなくなっていた。開けるのに苦労をした。物置に行ったのは次の作品の資料を探すため。まだ何を書くか決めていないが、書けそうなテーマがあるかいくつか資料を調べている。

11/12/土
床屋に行く。空いていた。1900円。床屋に行くのは3ヵ月に1度くらい。思いきり短く刈ってもらって、かなり長くなるまで床屋には行かない。長髪でもかまわないが、毛が多いの頭を洗うのが面倒なので、短い方が楽だとは思っている。『善鸞』は第5章に入っている。4章の終わりの、義絶の件は義絶の手紙などを示して少し長くした。愁嘆場にはしない。サラッと通り過ぎたい。京にいるころから父と子の間には深い絆があるというふうに書いてきたので、義絶の手紙は門弟を宥めるための方便のようなものだろうとぼくは考えている。しかしそれでは小説としてインパクトが弱くなるので、少し悩むところも書いておくことにする。読者へのサービスみたいなものだ。妻が四日市にいる間に放送されていたブーニンのドキュメントの録画を妻と見る。ブーニンのショパンコンクールの映像は当時小学生だった長男といっしょに見た。ブーニンが来日した時は、国技館での演奏を家族四人で枡席で見た。不思議な体験だった。長男はショパンコンクールに出るほどではなかったけれども、スペインではバルセロナとバレンシアのコンクールに出場して2位と3位になったことがある。入賞するとは思わなかったので聴きに行かなかった。その後、スペインには縁が出来て住みつくことになった。ブーニンは左腕が石灰化する難病を抱えた上に、糖尿病による壊死で左足が短くなった。9年間、ピアノを弾けなかったが、懸命なリハビリで観客の前で弾けるようになった。すごい努力だろうと思う。ぼくは毎日、小説を書く時間がもてていて、本も出ている。読者はそれほど多くはないが、本は図書館には残っていくので、未来の誰かが読んでくれるということもあるだろう。『いちご同盟』のスペイン語版(タイトルは「十五歳のクラブ」)も表紙のカバーが出来ているのでそのうち発売されるのだろう。もちろん翻訳が出てもぼくは読めないが、長男の嫁さんと大学生になっている孫娘が読んでくれるのではと思っている。

11/13/日
一昨日、物置に借りている部屋で探した資料というのは、中勘助の『提婆達多』。戦前の版ではなく、40年ほど前に出された復刻版だ。こちらに引っ越したあとのことだが、神保町で古本祭をやっていた時期に散歩のついでに歩いていたら、その本が目に留まった。提婆達多は観無量寿経にも法華経にも出てくる重要人物で、釈迦の従弟でありながら、釈迦に対抗する新たな教団を作り、阿闍世王を嗾して父親を殺させたという、いわばキリスト教におけるユダのような存在だ。いま書いている『善鸞』はすごい作品になりそうなのでこれをライフワークとして絶筆、ということも考えていたのだが、もう一つ、重大なテーマが残っていた。お釈迦さまを書かないといけない。すでにイエスキリストについては『地に火を放つもの』という作品を44歳の時に書いている。すごい作品だと自分では思っている。それに匹敵する仏教の作品を書いていないなと最近思うようになった。そろそろ老人ボケが始まりそうなので書くならばいましかないが、数年かかるのではないかと思われるし、書き終えたらポックリ極楽に行きそうな気もするが、まあ、1年書ければとも考える。実は歴史時代作家協会の授賞式が八重洲ブックセンターで開かれた時、空き時間に店内を歩いていたら、手塚治虫の『ブッダ』の全巻パッケージ入りがあって、箱のデザインがおもしろかったので、翌日に八重洲まで散歩して買い求めていた。この作品は読んだ記憶があるので発売された直後に買ったはずだが、引越の時に散逸していて、捨ててしまったのだろう。浜松の仕事場に、『ブラックジャック』と『鉄腕アトム』『ぼくの孫悟空』はあるのに、『ブッダ』はない。で、箱入りを買ったのだが、まだ読んでいない。記憶だが提婆達多が出てきた気がするし、確か創価学会系の雑誌に連載されたものなので、編集者が資料を提供したはずで、ジャータカなどの説話が取り込まれていた。登場人物の服装なんかも何か資料があったはずで、歴史をたどる時にマンガは役に立つ。で、中勘助の作品も入手してから何度か読もうとしたのだが、やたらと漢字が多くて、出だしのところだけ読んで物置に放り込んでしまった。『善鸞』の草稿が完成したら通読したいと思っているのだが、いまも手元に置いて、時々ページを開いている。さて、本日は夜中にドイツでFootballの試合がある。シーホークス対バッカニアーズ。Footballはアメリカ国内だけのローカルなスポーツだが、数年前からロンドンで3試合くらい実施されるようになった。地続きのカナダやメキシコでの開催はもっと前からあったように思う。イギリスはサッカーとラグビーが国技だが、アメリカンFootballもラグビーの親戚みたいなものだから、スタジアムは満杯になる。今回初めてドイツで開催されるのだが、ドイツはサッカーは盛んだがラグビーをやっているとは聞いたことがない。ハンドボールは確かドイツで考案された球技だから学校なんかではやっているはずだ。スタジアムが満杯になるか心配だが、今回は海外開催の試合としては空前のすごい試合だが主催者は宣伝している。地区首位同士の試合が海外で見られるのは初めてなのだそうだ。首位といってもバッカニアーズは4勝5敗で負け越しなのだが、確かに首位であることは確かだ。シーホークスは昨年まで控えQBだったジーノ・スミスが大活躍で6勝3敗。2位の49ナーズが4勝4敗の五分だから、ダントツの首位といっていい。これはブレイディーにとって引退につながるかどうかの重要な試合だとぼくは思う。去年までの控えQBに負けるようではそろそろ引退かなという気分に本人がなってしまうのではないかと思われる。ジーノ・スミスといえば、ジャイアンツのイーライ・マニングの最後のシーズンに、イーライに代わって先発したのがジーノ・スミスだった。ところかファンからブーイングが激しく、ヘッドコーチがクビになるという事態が生じ、イーライ・マニングが復帰して最後の花道を飾るということになった。ジーノ・スミスはその後、シーホークスに移り、ラッセル・ウィルソンの控えとして、時々は試合に出ていたのだが、たぶんコーチ陣はスミスの成長を見込んでウィルソンを放出したのだろう。ラムズ、49ナーズ、カーディナルスというレベルの高い西地区でダントツの首位にいるというのは、ジーノ・スミスが本物になりつつあるということではないか。ブレイディーとの対決が楽しみだ。iPhoneを充電して夜中に備えている。

11/14/月
昨夜はシーホークス対バッカニアーズ戦を最後まで見てしまった。会場はミュンヘン。満員で観客の熱狂ぶりはアメリカ本土と変わらなかった。観光を兼ねてアメリカから押しかけたファンも多いのだろうが、何しろ伝説のQBブレイディーが出ているというので、ドイツの人々も押しかけたのだろう。人々の期待どおりブレイディーが安定したプレイで勝ちきった。インターセプトが2つ。そのうち1つはRBのフォーネットがパスを投げてブレイディーが受けるというトリックプレーだったが、ブレイディーが転んでしまったもの。もう1つは明らかにブレイディーのコントロールミス。しかしそれ以外のパスは正確だった。往年のブレイディーが戻ってきたようで、レシーバーとの呼吸も合っていた。ディフェンスも前半はジーノ・スミスを完全に抑えていた。24対0になってから、ジーノ・スミスのパスが通りだして僅差になったのだが、最後のドライブをブレイディーが守り切った。こういう場合、ランで時間を消費するのが常套だが、ブレイディーは安定したパスでファーストダウンを重ね、敵陣に迫ってから小刻みなランで時間を使い切った。ファルコンズが負けているのでバッカニアーズは5勝5敗の五分の星だが南地区の単独首位となった。この地区は他のチームが弱いのでこのまま五分の星で行けばプレーオフには出られるだろうが、今日のプレーを見ているとブレイディーはまだまだ現役だという感じがする。朝はゆっくり寝て、結果だけをネットで確認する。バイキングス対ラムズの1敗対2敗の決戦は延長の末バイキングの勝ち。これでビルズは3敗となり、ジャガーズに快勝したチーフスがAカンファ単独首位となった。カウボーイズがパッカーズに負けたのは意外。エリオットが出られなかったせいか。ロジャーズは久し振りの勝利だが、北地区は1敗のバイキングスがいるので地区優勝は無理。ただ勝ち越しのところまで行けばプレーオフ進出の可能性はまだ残っている。ジャイアンツは順当にビリのテキサンズに勝利。テキサンズはドラフト1番に向けてまっしぐらだ。スティーラーズがセインツに勝って新人QBピケットは先発初勝利だろう。さて本日はこれから文藝家協会へ行く。100周年記念出版のリアルな会議。まとめ役は出久根さんなので参加しているだけでいいだろう。会議に出かけるために最後が見られなかったテレビ中継のチャージャーズ対49ナーズは、49ナーズが逆転勝ちしていた。明日の試合が残っているがイーグルスが全勝を守るとして、プレーオフ圏内にあるのは、Aカンファはチーフスが7勝2敗でついにカンファ首位となった。負けたビルズは6勝3敗となって、同地区のドルフィンズの7勝3敗にも負けた。ジェッツも6勝3敗で、ドルフィンズは試合数が多いので首位に立っているが、3敗の3チームを比べるとライバル2チームに勝っているジェッツが地区首位になる。ビルズはドルフィンズにも負けているので地区3位となってしまった。北地区のレイブンスと南地区のタイタンズが6勝3敗。ここまでで6チーム。残り1枠は5勝4敗のペイトリオッツ、ベンガルズ、チャージャーズが争うことになる。Nカンファは全勝のイーグルス、1敗のバイキングスが地区優勝確実。バッカニアーズが5勝5敗となって南地区首位。西地区はシーホークスが負けて6勝4敗となったが、49ナーズが5勝4敗と迫っている。試合数に違いがあるのだが、同じ4敗同士で比べると49ナーズはシーホークスに勝っているので、並べば有利になるが、直接対決はもう1試合あるのでそこがポイントになる。Nカンファはきっちり7チームが枠に入っている。それに続くのは負け越しのチームなので、這い上がるのが難しそうだ。ぼくが密かに応援しているジャイアンツは奇蹟のように上位にいる。ブラウンズは3勝6敗となって、ワトソンが入ってもプレーオフは難しくなってきた。

11/15/火
近所の主治医に出向いて区民検診。老人だから無料。血を採られるだけで、あとは体重測定とか、心電図とか、レントゲンとか。30分で終了。大学の先生をしていたころは毎年、半日かけて人間ドックの検診を受けていたが、もう老人になってので死んでもいいと思っている。それでも血液検査で糖尿病などの可能性を判定してもらう。わが父は糖尿病だったから、体質を受け継いでいるかもしれない。体重は70キロ以下に留めている。そのために寝酒のつまみを控え目にしている。それでも酒は飲んでいるのでパーフェクトではないだろうが、現状維持が続けられるならそれでいい。自宅に帰ってパソコンに向かいながら、iPhoneでイーグルス対コマンダーズを見る。全勝のイーグルスに東地区ビリ(それでも4勝5敗と健闘している)のコマンダーズ。さらにコマンダーズは控えQBのハイニキ。大差で負けるだろうと思っていたら、かなりの接戦で、前半終了間際のタッチダウンで逆転。後半のそのままの点差を維持して終了直前、イーグルスは前パスのあとはラグビーのように後ろパスを続けるしかなくなった。これをコマンダーズのディフェンダーがタックルで防ぎ、こぼれたボールはゴールゾーンで押さえてタッチダウンをとったところで終了。結果としては大差でコマンダーズが勝った。ハイニキが獅子奮迅の活躍。このQBは小柄で体力がないので長続きはしないのだが、単発的に途方もない活躍をする。初めて先発したのが一昨年のプレーオフで、相手はスーパーボウル覇者となるバッカニアーズ。まだ元気だったブレイディーが相手だからボロ負けだと思われたのだが、大接戦のすごい試合を演じてみせた。本日はその活躍に匹敵するほどの奮戦で、全勝チームに土をつけた。もともとコマンダーズはディフェンスの強いチーム。イーグルスは同地区なので研究していたようだ。イーグルスのハーツは走るQBだが、短いパスもうまい。ただ冒険はしないタイプでロングパスはあまり投げない。その特徴を踏まえて、ディフェンスが中距離をしっかりと守っていた。これはイーグルス封じの模範的な闘い方で、他のチームも参考にするだろう。この1敗を尾を曳きそうな気がする。これでコマンダーズは5勝5敗。バッカニアーズと勝ち星では並んだが、バッカニアーズは地区優勝が狙えるのでシード4位をキープ。直前の標的は49ナーズの5勝4敗。東地区は激戦なのでまだ苦しいのだが、コルツ、ベアーズ、パッカーズ、セインツなど、勝てそうな対戦相手も残っているので、残りを4勝3敗で勝ち越せば、ぎりぎりでプレーオフに残る可能性もある。さて、自分の仕事はいよいよ日蓮との対決。これはすごい思想小説になる。

11/16/水
新宿のマッサージ。月に1度の至福のひととき。瞬間的に肩凝りが解消される。ぼくは両肩に後遺症をもっているので肩凝りは根本的には解消されないのだが、それでもマッサージを受けていると気持がいい。自宅には揉み椅子があるので肩と腰は揉むようにしている。『善鸞』は日蓮との対話。昔、日蓮が主人公の小説を書いた。その時は勢いで書いた。日蓮は新左翼みたいなところがある。この国を守りたいという思いが強いのだが、強すぎると過激派になる。国の柱になる、というセリフはわりと好きだ。宮沢賢治も一時、国柱会で下働きをやっていた。しかし彼はそこで絶望したようだ。たぶん下働きしかさせてもらえなかったからだろうが。ぼくは下働きで一生を終えるような人を小説に書くことはない。道鏡みたいな悪人でもいいから目立つ人を書く。小説とはそういうものだと思っている。善鸞はその意味では目立たない人だ。悪人になりきれないところがある。その目立たない人が、目立ちすぎる日蓮と出会う。そこがポイントだと思っている。このノートは作品の創作ノートのつもりで書いているのだが、このシーズンはどうもFootballのことばかり書いてしまう。火曜日の試合でコマンダーズのハイニキの奮闘ぶりに心の底から感動した。スタッツを見るとパスの成功率はよくない。サックも受けている。それでも一生懸命にプレーをしている。5点リードで残り3分。サードダウンロングという状況で、パスの投げどころが見つからなかった。ハイニケはボールをもったまま後退し、そこに敵のディフェンスが迫った。そこでハイニケはニーダウン、自ら膝をついてプレーを止めたのだが、ただのニーダウンではなく、闘志をむきだしにして、パスの投げどころや自分が走って出られるコースはないかと、前方を睨んでいた。この闘志のポーズが相手を威圧したのだろう。ディフェンスの選手はハイニキが膝をついていることに気づかずに激しくタックルしてしまった。アンネセサリーラフネスをとられて、コマンダーズに15ヤード前進とファーストダウンが与えられた。ファーストダウンとなると、3回は攻撃できる。ランニングで前進して次の攻撃まで40秒消費できる。結局、4回目にパントを蹴った時、相手に残された時間は数秒しかなかった。この審判がアンネセサリーラフネスを宣言した時のハイニキの喜びようがすごかった。迫真の演技で相手をひっかけたのだね。クレバーであり、卑怯でもあるのだけれど、ハイニケのような小柄なQBは頭を使うしかないのだ。月曜日の試合では、怪我でリタイアしたウェンツが戻ってくる。リタイアする前のウェンツは2勝4敗。控えのハイニケに替わってからは3勝1敗。ここのところを監督がどう評価するか。テキサンズ、ファルコンズと弱い相手が続くところなので確実に勝っておきたいところだ。勝ち癖のついたハイニケを続投させるか、トレードで獲得したウェンツを戻すか。ヘッドコーチの判断が注目される。

11/17/木
SARTRAS理事会。かなり紛糾した。1回だけ発言。夕方、物置部屋に出向いて資料を探す。高校の時に買った『仏教女性物語』を発見。欲しかった『仏伝』はなかった。大学を退任する時に捨ててしまったようだ。釈迦について書くことになるとは思わなかった。早稲田で6年、武蔵野大学で8年、専任教員を務めたので毎年研究費と呼ばれる資料購入の予算がついたので、大量の資料を買った。早稲田を退任した時は豪邸に住んでいて別棟の書庫があった。その一戸建ての家を引っ越していまの集合住宅に移る時に大量の蔵書を捨てたのだが、必要と思われるものは武蔵野大学の研究室に運び入れた。そこを引き払う時にいまの物置部屋を借りたのだが、ダンボール箱20個に止めた。残りのものでめぼしいものは大学の図書館に寄贈した。初期仏教の経典の10巻ものもその時に寄贈したのだと思う。神保町まで歩ける距離に住んでいるので必要なものは古書店で買えばいいと考えた。まあ、古書店をくまなく回れば新たな資料が見つかるだろう。一番大事に中勘助の『提婆達多』は手元にある。釈迦についての資料はいろいろあるはずだ。観無量寿経も参照する必要がある。文庫本をもっていたはずだが。

11/18/金
教育NPOとの定期協議。事務所は御茶ノ水からの徒歩圏内で、いつもは近くのガーデンホテルで会議をするのだが、本日は飯田橋の私学財団の会議室。NPO成立当初はよくここで会議をしていた。飯田橋の西口は神楽坂通りの入口に接していて、坂を登った先に書協の事務所と日本出版クラブという宴会場があって、会議や催し物で出向くことが多かった。その書協が神保町に移ったのでしばらく飯田橋西口に行くことがなかった。この前行った時は工事中で変な出口から出た記憶があるのだが、今日行ってみると工事は完了していて、出口の2階に何か店が入っている感じがした。現在工事中の御茶ノ水聖橋口もこんな感じになるかと思うのだが、完成するまでにこちらが生きているかどうか。私学財団は飯田橋西口に接した高層ビルの11階にある。少し早く着いたのでビルの中の書店でひまをつぶしていたら、観無量寿経の文庫本があった。1000円でおつりが来る値段だったので購入。物置部屋に出向いて文庫本を捜すのはたいへんな労苦だから助かった。このNPOは私立中高の校長先生数人が理事を務めている組織で、入試問題の配付に関して文藝家協会と協定を結んでもらっている。国語の入試問題には長文読解の問題があり、漱石や鴎外なら問題はないが、川端康成くらいからは著作権が存続している。受験者に問題を配付するのは権利制限でフリーだが、多くの学校では入学願書の用紙の入った封筒に前年の入試問題を封入している。今年の受験者に前年の問題を配付するのはアウトで、許諾が必要だが、文藝家協会との協定によって、一定の金額を払ってもらうことによって個別の許諾が必要ないということになっている。ただ文藝家協会に登録していない著作者の作品は許諾が必要で、NPOの事務員が対応している。先生方のご協力で会員校が毎年増えている。その報告を受け、感謝している旨を告げ、あとはビルの1階に移動して、軽く飲み会をする。まあ、楽しい語らいの場だ。こういう飲み会は最近はなくなってしまった。このNPOとは長い付き合いで毎年飲み会をする。事務の女性が例年のごとく焼酎のボトルを入れてくれた。

11/19/土
またFootballのことを書いてしまう。チーフスのワイドレシーバーのスミスシェスターとハードマンが故障者リスト入り。ナンバー1とナンバー2のレシーバーがいなくなった。タイリークヒルが移籍して代わりに入ってきたのがスミスシェスターで、ハードマンは生え抜き。もう一人スカントリングというレシーバーが新加入しているし、シーズンが始まってからトニーという若手も入った。新人のムーアもいる。タイトエンドみたいな体格のワトソンもいるし、そもそもパスキャッチが一番多いのはタイトエンドのケルシーだから問題はないのだが、月曜日は同地区のチャージャーズが相手で、これに勝てば地区優勝がほぼ安全圏になる大事な試合だ。さて、日蓮と善鸞の対決シーンが終わった。ここはこの作品でも最大の山場となった。日蓮は折伏しようと論理を展開する。善鸞は少し押され気味。その夜、夢を見る。悪夢だ。小説を書く場合、夢のシーンを出すのは奥の手みたいなもので、多用はできない。夢は不安や願望が具体的なイメージになって顕れるもので、本人も意識しない潜在意識みたいなものが形になって出てくる。ぼくはめったに使わないのだが、使う場合も一つの作品で一回だけという規制を自分で立てている。その一回を使ってしまったので、もう夢は出て来ない。

11/20/日
日曜日はいつもニコライ堂の鐘を聞いてから起きる。カーテンを開けると真下に屋根のドームが見える。鐘楼はその奥にあるのだが、鐘楼が見えるということは、音が直接にこちらまで届くということだ。まあ、10時だから、いつも起きる時間なのだが。明日は月曜日。開幕のころは朝の4時くらいに起きて中継を見ていた。各チームの戦力がどの程度が、自分の目で見たかった。ほぼ半分のところまで試合が消化されて、プレーオフ進出のチームも見えてきたので、このところ早起きすることはなくなった。アメリカの夏時間も終了して、試合開始の時間が1時間遅れているので、ナイトゲームの中継も10時過ぎになった。明日の中継はチーフス対チージャーズ。Aカンファ西地区の優勝争いにほぼ決着がつく大一番だ。他の試合で注目すべきなのは、まずジェッツ対ペイトリオッツだろう。Aカンファ東地区は激戦区で、ビルズのまさかの2連敗で、7勝3敗のドルフィンズが首位に躍り出た。ビルズとジェッツが6勝3敗で2位に並んでいる。そしてペイトリオッツも5勝4敗で勝ち越している。負け数だけなら首位と1差なので、直接対決で勝っていけば地区優勝も見えてくる。ビルズのジョシュ・アレンとドルフィンズのタゴバイロア。この2人はマホームズ級のQBに成長した。ブレイディーとロジャーズが衰えたいま、この3人にベンガルズのバロー、チャージャーズのハーバートがベスト5のQBといっていい。全員がAカンファだ。これにNカンファで全勝を先週まで保っていたイーグルスのハーツがスーパーボウルで対決することになるのだろうか。とにかくAカンファは激戦で、中でも東地区は熾烈だ。ペイトリオッツのマック・ジョーンズとジェッツのザック・ウィルソンはまだ発展途上のQBだ。この2チームは守備とランニングで勝ち星を重ねている。従って明日の試合は守備合戦になるだろう。ペイトリオッツが勝つとますます混戦になる。ドルフィンズはお休み。2連敗のビルズは3勝6敗のブラウンズだが、アレンの調子がおかしいので接戦になるだろう。ブラウンズがランニングを多用して勝負を挑むようだとアップセットの可能性もある。カウボーイズ対バイキングスも注目の対戦。1敗でカンファ首位に並んだバイキングスの強さが本物か。3敗のカウボーイズを感嘆に撃破できるかで判明する。カウボーイズは守備が強い。バイキングスが負けそうな気がする。先週1敗したイーグルスはコルツが相手で、これは楽勝だろうが、負け癖がついているようだと接戦になる。しばらく先発から外れていたライアンが先週復活して快勝したコルツには勢いがある。ぼくが密かに応援しているジャイアンツはライオンズと対戦する。3勝しかしていない相手だが、2連勝でビリ争いから浮上中のチームなので接戦になる。新人QBピケットが初勝利したスティーラーズはベンガルズに挑む。可能性はある。自分の仕事は日蓮との対決が終わって、今度は得宗北条時頼との対決。この人物は拙著『日蓮』でも登場させた魅力的な人物だ。廻国伝説のある英雄で、ここは読者にも楽しんでいただきたい。

11/21/月
さあ、月曜日だ。開幕直後のころは早朝に起きてDOZNの多元中継を見ていたのだが、いまはふつうに起きてネットで結果を確認するだけだ。テレビ中継も見ない。ビデオに録ってある。パソコンの横のiPhoneを置いてDOZNの中継の音を聞いている。英語の解説だが何が起こっているかはわかる。現在、チーフスが苦戦している。早起きしなくなったのは、各チームの戦力がほぼわかったからだ。今週で11周目、残り7週となった。全18週のうちバイウィークと呼ばれるお休みがあるので各チームの試合数は17ということになる。相撲なら8勝7敗で勝ち越しだが、Footballでは9勝8敗が勝ち越しライン。だがカンファ16チームのうちプレーオフに進出できるのは7チームだけなので、10勝7敗が最低ライン。できれば11勝6敗を目標としたい。現段階で8敗している3チームはほぼ絶望、7敗の8チーム(明日カーディナルスが負ければ8チームになる)も残り全勝でもたぶんダメ、という状態になっている。合計12チームが脱落と考えると、生き残っているのは20チームで、14の椅子を争うことになる。細かく見ていくと、Aカンファは東地区はレベルが高く4チームとも生き残っている。北地区はスティーラーズとブラウンズが脱落。ブラウンズは最後の6試合はワトソンが出場できるがこの時点で7敗してしまってはもはや絶望だ。南地区テキサンズとジャガーズが脱落。コルツも6敗1分なのでダメだろう。タイタンズの地区優勝も間違いない。西地区はレイダーズとブロンコスが脱落。つまりカンファで7チームが脱落。あと2チーム脱落すればプレーオフ出場チームが決まる。ところがAカンファは全体のレベルが高いので6敗、5敗のチームがいない。6勝4敗のペイトリオッツ、ジェッツ、ベンガルズ、チャージャーズ(いまやっている試合で勝ったとしてだが)の中から2チームが脱落することになる。これは最終戦までまつれそうだ。Nカンファは8敗がベアーズ、パンサーズ、7敗がパッカーズ、セインツ、ラムズ、6敗がライオンズ、ファルコンズ、カーディナルス(明日勝ったとして)、これだけで8チームある。5敗はコマンダーズとバッカニアーズだが、バッカニアーズは地区優勝なので、コマンダーズが脱落候補だ。ただコマンダーズはQBがハイニケになってから勝てるようになった。西地区の地区優勝争いをしているシーホークスと49ナーズの2位になった方とコマンダーズの残り1枠をめぐる熾烈な争いとなる。もう一つ熾烈な争いとなるのだが南地区の地区優勝争い。バッカニアーズが5勝5敗、ファルコンズが5勝6敗。最終戦が直接対決なので最後までわからない。この文章を書いているうちにも時間が経過してまだチーフスは負けている。レシーバー2人の欠場が響いている。……で、結局、試合は終了間際にチーフスが逆転勝ち。危ない試合だった。スカントリングやトニーとはまだタイミングが合わないようだが、新人レシーバーのムーアには何度かパスが決まった。しかしタッチダウンパスを受けたのはタイトエンドのケルシー。3度のタッチダウンはすべてケルシーのキャッチだった。スミスシェスターとハードマンの早い復活を願いたい。久し振りに小石川後楽園まで散歩したが、かなり疲れた。体力が衰えているようだ。

11/22/火
深川ギャザリアに行く。2週間に1度、車を動かすためにこのショッピングモールに行くのたが、2週間前は少し先の公園に行ったので、モールに行くのは久し振り。ここは改装してペットショップがあるので仔犬を見るのが楽しい。もはや買う(飼う)ことはできないのだが。日蓮および北条時頼との対話が終わった。次は叡尊だが、何を話すかまったく考えていない。この作品は、主人公の対話の相手を次々に登場させることで成り立っている。ぼく自身ここで叡尊が何をしゃべるかまったく考えていない。ただこの人物は1度登場している。物語の設定では25年ほど前で、お互いに三十歳くらい。いまは五十台半ばになっている。話すことも違ってくるはずだが、その25年前に何を話したか、書いた本人が忘れている。その部分をコピーして、現在書いているところの少し先に貼り付けた。同じことを少し視点を変えて話してもいいし、まったく違う話でもいい。同じ話をそっくりそのまましないようにという注意のために貼り付けておく。

11/23/水
朝からテレビはサッカーの話題ばかりだ。ぼくも昨夜はポーランド対メキシコを最後まで見てしまった。レバンドフスキーのPKをメキシコのキーパーのオチョアが止めたのは感動したが、それ以外は見所のない試合だった。ただその前の試合でアルゼンチンがサウジアラビアに負けたので、ポーランドもメキシコもこの試合に勝ってサウジアラビアにも勝てば、アルゼンチンに負けてもトーナメントに出られるという希望をもって闘っていたのだろうが、それがプレッシャーになって思いどおりのプレーができなかったのだろう。サッカーは引分の多い試合だ。トーナメントになれば最後はPK戦になるので引分はないが、予選のリーグ戦は引き分けるのも戦術の一つだろう。1勝2引き分けでも勝ち点5になる。トップチームが2勝1引分の勝ち点7だと、勝ち点5が2位になる確率が高い。アトランタのオリンピックで日本はブラジルに勝って勝ち点6だったが、3チームが3すくみで勝ち点6で並び、得失点差がトーナメントに進めなかった。勝てばいいというものではないのだ。ドイツとの初戦は引分でいい。などと考えることはあるが、ぼくの頭の中ではアメリカンFootballの方が比重が大きい。火曜日の試合が終わって、多くのチームが10試合を消化した。Aカンファではチーフスが8勝2敗、レイブンズ、タイタンズ、ドルフィンズ、ビルズが7勝3敗。この5チームは当確で、残り2枠を4チームで争う。ペイトリオッツ、ジェッツ、ベンガルズが6勝4敗。チャージャーズが5勝5敗。チャージャーズが1歩遅れているようだが、チーフス戦2試合を終えているので、残りを5勝2敗で行くと10勝7敗になる。ペイトリオッツとジャガーズは5勝2敗でいけばチャージャーズを上回るのだが、同地区にドルフィンズとビルズがいるので、簡単ではない。ベンガルズは調子を上げつつあるので大丈夫だろう。残り1枠はチャージャーズではないかと思う。Nカンファはイーグルス、バイキング、カウボーイズ、ジャイアンツは当確だろう。南地区は負け越しでも地区優勝すればトーナメントに出られるので、残りは2枠だけ。これを6勝4敗のシーホークス、49ナーズと、6勝5敗のコマンダーズが争う。コマンダーズは東地区に属しているのでまだ強敵を残しているのだが、当確の3チームはモチベーションが下がりそうなので勝つチャンスはある。1敗のイーグルスが唯一負けたのがコマンダーズだった。そう考えるとシーホークス対49ナーズの同地区が残り1枠を争うことになりそうだ。南地区はブレイディーのバッカニアーズは5勝5敗で首位をキープ。試合数が1つ多いファルコンズは5勝6敗だが、バッカニアーズとの直接対決があるのでまだ地区優勝のチャンスはある。負け越しても地区優勝すればいいので、マリオタも頑張ってほしい。朝から冷たい雨が降っている。全国的に雨のようだ。

11/24/木
昨夜は最初は妻といっしょにテレビを見ていたのだが、PKでドイツに先制されると妻が寝てしまったので、こちらもパソコンの前に移動して仕事を始めた。パソコンの前にも小さなテレビがあるので放送は続けて聞いていたのだが、パソコンの画面を見ているのでテレビの画像は見ていなかった。従って日本が2点とって逆転勝ちしたのも音だけは聞いていたのだが、得点シーンは双方ともリアルでは見ていない。試合が終わってから、寝酒を飲みながら録画してあった映像の得点シーンの前後をスローで再生したりして何度も見直した。Footballの場合、得点に到る経緯はわかりやすい。必ずオフェンスのセンターが後方のQBにボールを渡すところから始まるからだ。サッカーの場合はつねに流動しているので、どんなフォーメーションなのかがわかりにくい。何度か再生してわかったことは、後半の始めに監督はミドルの久保の代わりにセンターバックを一人追加して3バックにした。それで両サイドバックをウィングの位置に上げて同点ゴールを狙ったのだが、サイドバックは守備の最終ラインからウイングとして最前線まで上がることが多く疲弊していた。それで両サイドバックに代えて三苫、南野という攻撃型のミドルを入れ、さらに最前線に浅野と堂安を入れた。この4人は後半の途中から入ったのでまったく疲れていない。ドイツの先週は攻め疲れで最後の15分は走力が衰えていた。結局、この4人が攻撃に参加することで、三苫が左からドリブルで最前線に出てセンタリングし、南野のシュートをキーパーが前に弾いたのを堂安が冷静に押し込んで同点とした。この時、浅野が右からゴールに突進していたので、キーパーはそちらに弾くことができず、正面に向けて弾くしかなかった。浅野はそのままゴールに飛び込んでしばらくは身動きしなかった。あそこですぐに起きて戻ろうとしたらオフサイドになるところだった。その後、まだ余裕のあった浅野が個人技で逆転ゴールを入れたのだが、その後のアディショナルタイムも含めて10数分の時間を、攻撃型の選手たちがよく守ったと思う。今回のメンバーは何もせずに最前線でボールを待っている大迫のようなセンターフォアードを置かずに、攻撃の選手の全員が引いて守ることもできるメーバーをセレクトしたので、後半から出場の攻撃型の選手が余力をもって守備にあたることができので、前回の大会のベルギー戦のような、終盤に息切れすることがなかったのだろう。サッカーもフォーメーションの仕組みを考えながら見るとけっこうおもしろいものだと思った。ぼくが応援すると決めているスペインはコスタリカ相手に7対0で勝った。さて次の試合は、日本がコスタリカに勝つだけでなく、スペインがドイツに勝たないといけない。スペインが負けると、もし最終戦に日本がスペインに負けると、3チームが2勝1敗になり、得失点差の争いになる。するとスペインが有利になるので、日本とドイツがコスタリカに何点差をつけるかという勝負になるが、最終戦のコスタリカはモチベーションがなくなっているので大差で負けることが考えられる。ということは、スペインがドイツに勝つことがどうしても求められる。さて本日は経済産業省で読書バリアフリーについてのパネルディスカッション。パネリストはすべて旧知の人々で業界の狭さが感じられる。あっという間に終了。必要なお話はできた。

11/25/金
金曜日はFootballがあるのだがとくに興味もないのでDOZNをちらっと見ただけ。どういうわけか今日は3試合もあった。アメリカの祝日なのか。ビルズ、カウボーイズ、バイキングスと、強いチームが勝っただけで、とくに番狂わせはなかった。午後、ネット会議。文藝家協会の3人と文化庁の担当者の話し合い。とくに対立点があるわけではないので、雑談を交えて話を聞いた。和やかな会議だった。湯島天神まで散歩。不細工な菊人形は撤去されていた。日曜日はサッカーの2試合目がある。トーナメント進出の望みが出てきたので注目したい。ということで、月曜日のFootballについてここに書いておく。7敗のチームは死に馬、6敗のチームは半死という状態、3敗以下のチームは安全圏ということで4敗と5敗の当落線上のチームの対決、4敗のベンガルズが3敗のタイタンズと対戦する。ベンガルズとしては負けられない試合だ。6敗だが地区優勝の可能性のあるファルコンズは5敗のコマンダーズと対戦。どちにも当落線上にあるチームなので熱戦が期待される。コマンダーズ有利か。あとはどうでもいい試合。両カンファとも東地区の4チームがまだ生き残っているので、同地区同士の闘いが注目される。本日はカウボーイズ対ジャイアンツの試合がありカウボーイズが僅差で勝利。ジャイアンツは2連敗で、このまま負け癖がついて最後まで連敗という可能性もある。もともと強いチームではない。いままで勝ってきたのが不思議。ジャイアンツは7勝4敗だが、残り6試合のうち同地区が4試合。これに全敗するとプレーオフ進出が難しくなる。とくにコマンダースとの対戦が2試合ある。コマンダースとしては生き残るチャンスだ。コマンダースはイーグルスとの対戦を終えているので難敵は最終戦のカウボーイズだけ。ジャイアンツに2勝すれば11勝6敗で安全圏に到達できる。ただ地区優勝の可能性のある月曜のファルコンズ戦が微妙なハードルとなる。ここを軽く越えていくようだとプレーオフが見えてくる。サッカーのW杯はわずか3試合の結果でトーナメント進出が決定する。Footballの場合は長丁場だ。しかし12月に入ればいよいよプレーオフの当落が少しずつ明らかになっていくだろう。

11/26/土
朝は雨だったらしいがこちらが起きた時は曇り空になっていた。秋葉原の神田川を挟んで対岸にある岩本町で恒例のバザーをやっているので散歩をそちら方面にした。いま住んでいる御茶ノ水と淡路町の中間くらいにある住居に引っ越して10年目なので、この時期に開かれるバザーに何回か行ったことがある。茶色のサングラスふうの老眼鏡が1000円だったので買ってみると、パソコンの画面を見るのに最適だったので、翌年も同じ店で予備を購入した。それまではパソコン用のメガネの上から老眼レンズをかぶせていたので、めんどうで見づらかった。この色つきの老眼鏡は便利なので、もう1つ予備を買っておこうと思って行ってみたら、1500円になっていた。まあ、仕方がない。他に買ったものは4足で千円の極暖というラベルのついた靴下。このバザーは時々、危ないものを打っている。2000円くらいのリュックを買ったら、すぐにファスナーが壊れたことがあった。まあ、靴下なら大丈夫だろう。

11/27/日
ドイツに勝ったのでサッカーに興味をもったのだが、コスタリカに負けてしまった。これは厳しい敗戦で、最終戦のスペインに勝つしかなくなった。スペインに勝つのはたいへんなことだ。スペインとドイツが引き分けたので、日本がコスタリカに勝っていれば予選通過が決定していたところだ。だから最後まで攻めに行って、守備が疎かになったのだろう。引分でもいいという発想はなかったのだが、実際に引き分けていれば、まだチャンスは増えていたはずだ。スペインと引分でもいいという状態になったはずだ。他力本願ではあるがスペインと引分でもいいケースはある。ドイツがコスタリカと引分の場合。ただドイツが勝つと勝ち点で並び、ドイツが2点差で勝てば、得失点差で有利になる。ぼくはスペインを応援しているので、日本が勝つということは考えたくないし、公平に考えても勝つ可能性はない。ドイツに勝つよりも難しいだろう。ただスペインは引分でもいいので同点で残り時間が少なくなれば引分を狙いに来るはずで、頑張れば引分の可能性はある。ドイツとコスタリカも引分だと、日本はかろうじて2位をキープできる。ただ次の試合は朝の4時からだから、つきあうつもりはない。

11/28/月
6時過ぎに目が覚めた。アメリカの夏時間が終わっているので、10月まで5時から始まっていた試合が6時からになっている。ということで、チーフス対ラムズをほぼ最初から見られた。楽勝。チャージャーズが終了直前に2点コンバージョンに成功してカーディナルスに勝った試合、レイダーズが延長でシーホークスに勝った試合、どちらも熱戦だった。すでに終わっていた試合では、バッカニアーズが死に馬のブラウンズにまさかの敗戦。ファルコンズもコマンダーズに負けたので、ブレイディーは負け越しでも地区首位を保っているけれども、どうも危ない感じだ。レイブンズが死に馬のジャガーズにこれも2ポイントコンバージョンで逆転負け。それでも地区首位は保っている。プレーオフの7枠が見えてきた。Aカンファはチーフスが9勝、ドルフィンズとビルズが8勝、レイブンズ、タイタンズ、ジェッツ、ベンガルズが7勝で、これで7枠がきれいに埋まった。Nカンファはイーグルス、バイキングス、カウボーイズ、ジャイアンツ、49ナーズ、コマンダーズ、バッカニアーズでこれもきっちり7枠。ただジェッツとジャイアンツはいずれ脱落しそうだ。本日は昨日も行った小石川後楽園周回コースの途中で、神保町に行くことにして水道橋で左折。古書店を何軒か回った。もっと時間をかけてじっくり回らないといけない。本日は何も買わなかった。

11/29/火
『善鸞』は日蓮、時頼、叡尊との対話が終わって、最大の山場が通り過ぎたという気がしていたのだが、少しプロットを急ぎ過ぎたようで、「父と子」というテーマからすると、子息の如信が東国に来て再会するシーンが充分ではないと気づいた。そこに如信と、善鸞の側近となった浄念、良安という二人の側近との関係、如信の母の小鶴の生まれ故郷を訪ねるなど、書くことはいっぱいある。ここがきっちり書ければ、ゴールが見えてくる。ところで、サッカーはそれほど興味をもって見ているわけではないのだが、2戦までが終わって、最終戦での死闘が楽しみになってきた。Footballの最終戦近くになると、トーナメントの出場をめぐって勝てば確定という状況が見えてくる。そこが一番おもしろいところで、サッカーの場合もこれからの一週間がおもしろくなる。日本チームにしか興味のない人はそこまで考えないだろうが、こういうことの好きなぼくは8つのグループの勝ち抜け条件をチェックしてみた。Aグループはオランダは最後の相手が全敗のカタールなので楽勝で勝ち抜ける。勝ち点4のエクアドルは3のセネガルと引分でもいい。とてもわかりやすい。Bグループも同様で、首位のイングランドはビリのウェールズが相手なので引分は確実。ただカタールと違ってウェールズは勝ち点1をもっているのでイングランドに勝てば勝ち点では並ぶのだが、得失点差が6もあるので3点差で勝たないといけない。ただイラン対アメリカが引分の場合には可能性が出てくる。ただイランもアメリカも勝てば勝ち抜けが決まるので勝ちに行くだろう。ウェールズは奇蹟を祈るしかない。Cグループはポーランドが首位だが最終戦の相手がアルゼンチンなので負けてはいけない。引分の場合、両者勝ち抜けの可能性もあるが、イランがメキシコに勝った場合はアルゼンチンはアウト。だからアルゼンチンは勝つしかない。Dグループはフランスが2勝で安全圏。オーストラリア対デンマークの勝者がこれに続く。ただフランスは控え選手を先発させるだろうからチュニジアが勝つ場合もある。デンマークはできれば点差をつけてオーストラリアに勝ちたい。Eグループは日本のいるところで、これは誰もが可能性を吟味しているだろう。だがスペインがほぼ安全圏にいることは明らかだ。ドイツ対コスタリカはドイツが勝つだろうが、勝ち点4になるだけで、コスタリカに大差をつけたスペインはドイツに抜かれることはない。コスタリカが勝った場合はまずいが、とりあえずは控え選手を出して引分狙いに来るのだろう。日本は引分ではスペインを抜けない。勝ちに行くしかない。コスタリカ対ドイツが引分なら可能性が出てくるが、ドイツが1対0または2対1でドイツが勝つことを想定すると、スペインと0対0の引分だとドイツが勝ち抜ける。スペインと1対1の場合でも、ドイツがコスタリカに2点以上とると及ばないので、結局、スペインに勝つしかないということになる。同時刻の開始なので、コスタリカ対ドイツが終盤まで同点という場合にのみ引き分け狙いということになる。ドイツが引分または勝利の場合、スペインは日本に負けてもいいし、むしろ負けて2位通過だとトーナメントの山がブラジルと反対側になるので、負けに傾くモチベーションもあるだろうとぼくは考えている。ぼくはスペイン人の孫が4人いるので、スペインを応援している。だから負けてもいいというくらいの余裕をもって日本に声援を送りたいとは思うのだが、朝4時に起きて中継を見るほどの熱意はない。Fグループはカナダが2敗で敗退。カナダと対戦するモロッコは引分でもいい。ベルギー対クロアチアは死闘になる。ベルギーは勝つしかない。クロアチアは引分でもいいが、同点で終盤を迎えたくはないだろうから、先取点を狙うだろう。Gグループは韓国が日本と同様、勝つしかないという状況になっている。すでにトーナメント進出が決まっているポルトガルの控え選手相手に勝ちきれるか。しかもガーナがウルグァイに勝つと望みは絶たれる。ガーナがウルグァイに勝った場合は得失点差の争いになるので、ポルトガル相手に点差をつけて勝たないといけない。奇蹟は起きるか。これだけの想定をしておくと、どの試合もおもしろく見られる。トーナメントになるとこういうおもしろさはないのだが、同点の場合はPK戦になるのでそこが楽しみだ。

11/30/水

本日はサッカーのテレビ中継がない。アルゼンチンの試合は朝の4時なのでパスするとして、デンマーク対オーストリアの試合を見たいと思った。アベマで中継をやっていると聞いていたのでiPadで出そうとしたのだが、どうやっても出て来ない。DOZNのFootball中継が見られなくなったのと同じではないかと気づいてiPhoneでつなぐとちゃんと中継につながった。iPhoneの小さい画面では見ていても仕方がないので、パソコンの横の書見台(楽譜立て)に載せて、仕事をしながら音だけで聞いていた。Footballの中継は英語のアナウンスだが、アベマの中継はちゃんと日本語でやってくれる。ぼくの予感ではフランスはチュニジアに負けるだろうと思った。得点差が問題になるが、とにかくデンマークはオーストラリアに勝たないといけない。オーストラリアは引分狙いだが、チュニジアが大差でフランスに勝った場合を考えると勝った方がいい。これは日本の置かれている状況と同じで、ドイツが点差をつけて勝つとスペインに引分ではダメなのだ。で、オーストラリアは守備に重点を置いて、逆襲で1点入れて勝ちきった。思ったとおりチュニジアがフランスに勝ったので、危ないところだった。明け方の結果は目が覚めた時にネットで確認した。アルゼンチンは勝って進出を決めた。ポーランドは負けたけれどもセーフ。そんな感じでスペインが日本に負けて2位にすべりこむ、というのがぼくの願望なのだが。さて、11月も月末になった。今年の1月から『善鸞』というタイトルのノートを書き始めたが、その段階では『天海』や『少年空海アインシュタイン時空を超える』の仕上げや校正などの作業が続いていた。それでも『善鸞』の高層は練っていたし資料の読み込みも初めていた。12月末に草稿完了という目標で作業を進めてきたのだが、目標達成は微妙な感じだ。それでも日蓮との対決の部分はすでに書いてある。如信、唯円とのシーンを日蓮の前に挿入することにして書き込んできたが、ようやく終わって、日蓮につながった。そこから先は流れが少し変わっているかもしれないので調整しながら読み返す必要はあるが、議論の内容は変える必要はない。日蓮、北条時頼、叡尊と対話をしたあとは、秘儀の法門という最後の山場に向かって一気に突き進むだけだ。エピローグとして親鸞の曾孫の覚如を主人公とした短い断章を付けて終わりにする。あと一ヶ月あるのでゴール寸前までは行けると思うが、秘儀の法門については資料を探さないといけない。1月くらいにネットで調べてプリントしてあるはずなのだが。


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