由良氏陣屋

概説 由良氏の陣屋としては伊奈町高岡の「高岡陣屋」があるが、この梶内の「由良氏陣屋」に関しては資料が手元になく詳細不明。『日本城郭体系4』には「由良氏の陣屋。のち牛久に移る。現在、新田神社がある。」とだけ書かれている。
 『龍ヶ崎市史中世編』によると北条氏は天正13年に由良氏の金山城などを征服した後、天正13〜14年、上野支配の強化を目指して大々的な知行割り替えを行い、そのときに牛久領周辺と上野との間で大規模な知行割り替えがあったという。このときから由良国繁は北条氏に没収された金山城の代替領として牛久領またはその周辺地域として谷田部の一部も知行しはじめていたのかもしれません。牛久が多賀谷に攻められたときの牛久方への肩入れも自分の知行地の保護が目的だったと考えれば納得できます。
小野川に架かる橋から
    その他の写真
  1. 木立の中に堀のように落ち込んだ部分がある
訪問記[2002/11/11]水田東側の木立の中に堀のように見える窪みがあった。地区の集会所の所に安産神社という社はあったが新田神社があったかどうか?
所在地つくば市梶内。常磐高速が小野川を跨ぐ地点の北東100m位のあたり。
参考書『村史千代川村生活史一』、『日本城郭体系4』、『龍ヶ崎市史中世編』