矢不来台場散兵壕

概説 上磯町の郷土史研究家Oさんのお話では、矢不来台場として文化財指定されていない北側の山中にも星形土塁をはじめ散兵壕が点在していたが、開墾によって隠滅し地目境にわずかに残っているだけになっている、とのこと。ここは北海道がリストアップした『道南地方の台場跡一覧』にある「矢不来台場2」のことらしい。
杉林の中に残る散兵壕の土塁
    その他の写真
  1. ほぼ南東の海側を向いている
  2. 函館江差道路通過予定地標柱の向こうに見える杉林の中
  3. およそこんな形だった(方角はちょっといい加減です)
訪問記[2002/8/19]矢不来台場の約1km北西にある。台場を背後から守るかのような位置と方向を向いている。約20mX10mほどの範囲で幅1m弱の土塁が鈎の手に巡り、内部は掘り込まれている。こうした散兵壕はかつてはいくつもあってそのさらに背後の一段高いところに星形土塁があったそうだ。それらのほとんどは畑の開墾造成によって湮滅し、Oさんが知る限り残っているのはこれだけらしい。
所在地上磯町矢不来。矢不来台場の北側の杉林の中としか言えない。
参考書