平良兼館

概説 竜崖城とも。
 この城は十世紀、平将門の叔父にあたる平良兼の館と伝わっています。『将門記』には良兼の館が羽鳥にあったと記されており、その館がここで取り上げる山の上の城とされているのです。(中略)このように見てくると、この城は十世紀の館跡ではないことが分かってきます。造られた時期は、戦国盛期以降、それも関ヶ原合戦時点に、水戸方面と真壁地域を結ぶ戦略路を確保し、また真壁地域のどこへでも軍勢を押し出せるように、纏まった兵力が在陣する城だった可能性が考えられます。[『真壁町の城館』より]
南西側から
訪問記[2002/10/28]山城への登り口が不明のため登城できなかった。
所在地真壁郡真壁町羽鳥字北坪145
参考書『真壁町の城館』、『重要遺跡調査報告書II(城館跡)』