生板館(まないたやかた)

概説 詳細は不明です。表面調査などから土岐時代に館があった可能性があるため新しい『茨城県遺跡地図』に掲載したらしい。しかし、妙行寺(みょうぎょうじ)社伝は土岐以前にこの地に寺が存在したことを伝えているらしく、そうすると館の遺構かどうかが怪しくなるとも聞いた。
 河内町内にはこのほかには中世の館址と推定される場所はないが金江津は文書に登場する最も古い地名らしい。年代不詳の板碑が見つかっているそうだ。[以上、新利根町で聞いた話から]
西側から遠望
    その他の写真
  1. 妙行寺脇を流れる江川
  2. 西側の墓地には古そうな墓石が林立
訪問記[2002/10/6]妙行寺は江戸寛永寺直末寺に列する由緒ある寺で、本尊は運慶・快慶風のいわゆる慶派による阿弥陀如来座像を安置している。本堂を開けて拝ませていただけた。妙行寺の両脇を流れる江川という小川も今は生活排水によってどぶ川と化しているが、かつては天然の水堀として機能していたのだろう。
所在地稲敷郡河内町生板。妙行寺付近。
参考書