概説 | 不動堂周辺の遺構は霞ヶ浦を眼下に望む台地に占地している。そして波打際近くの断崖は畝形阻塞や段郭で固められている。ここ不動堂付近は、道路や堤防が整備される前までは、山裾を白波が洗うほど湖面に接した地であった。ゆえに対岸である出島行方方面の意識は特に強く湖岸の防御線では最大にして且つ厳重なものである。[『御茶園遺跡』より] |
馬掛不動堂。ここも中段の郭。![]() |
訪問記 | [2000/11/06]不動堂うらの山道を登ってみたのですが、薮に阻まれてしまった。クランク状の大きな堀底の枡形虎口、頂上に土塁・郭、大きな擂鉢部、ヘアピン形の虎口、堅土塁、などなどがあるのだそうです。 [2001/04/09]枡形虎口跡、土塁、郭跡、擂鉢郭は確認できた。でも平地の城としては極めてめずらしい10本もの竪堀、鋭角に曲るヘアピン状の虎口もあるそうですがまだ見つかりません。 ここは古代の馬家跡と推定されている所でもあります。 [2001/11/19]未明のしし座流星群は本当にすばらしかった!そして今日は馬掛不動砦、とうとうヘアピン状虎口や竪堀群も確認できた。竪堀群はかなり崩落しているものもあるが確かに10本ぐらいはあった。 |
所在地 | 稲敷郡美浦村馬掛。馬掛不動堂の西側裏山の藪の中。 |
参考書 | 「御茶園遺跡」(美浦村教育委員会) |