概説 | 堀に水を湛えたのが環濠集落であり、君島の本郷にみられる古屋敷跡がそれに当たる。清明川河畔の微高地に集落をつくり、周囲に水堀をまわしている。東南部の小舌状台地突端(字長作)に、堀で仕切った避難所か砦のような所がある。戦争や水害の時、人々がここに籠もるのではないか、とも思える所である。[『阿見町史』より] なお、「城砦集落」についてはこちらにまとめてあります |
字長作にある堀切![]() |
その他の写真 |
訪問記 | [2000/11/19]城砦集落部分はいまは畑となっている。小字長作という南側の丘の上にはちょっとした遺構があるようだ。 [2002/2/25]字長作へ上がってみた。ここは寺跡と記載されていて一部墓地になっている。最近樹木が伐採されたばかりで歩きやすいが、堀切の中へも倒木が落ち込んでいる。塚がいくつか並んでいて、そのうちのいくつかは土塁なのか土饅頭なのか古墳群なのか、悩むところだ。県道脇の藪の中に堀状の遺構があった。近くで農作業をしている人に聞いたところ、城跡ではなく旧道だという(ただし昭和17年生まれの自分はすでに旧道を使った覚えはないと話してくれた)。それでもかつての空堀跡が道として使われていたことを否定するものではないと思う。というのは堀の西側土塁の下には段状に平坦地が作られているのが気になったからだ。堀状遺構付近はこんなかんじです。 |
所在地 | 稲敷郡阿見町君島。字長作は県道江戸崎阿見線の関東鉄道バスの石川入口停留所脇の丘。 |
参考書 | 「阿見町史」 |