塙の結界石

概説結界石とは:寺院等の清浄な区域を標示するための標石で、特に戒律の厳しい律宗では、特定の行法に当たって必ず区域を限定するため建立したものである。板面には「大界外相」と刻まれる。
般若寺(土浦市宍町)の結界石:この標石が建てられる前年、忍性菩薩は奈良から常陸小田三村山極楽寺に派遣されており、その小田や東城寺付近にも同工の結界石が建てられているので、これらが忍性菩薩ゆかりの遺物であることは間違いない。その点、在銘で確かな作例としては、全国的にも珍しく貴重である。県指定文化財。[『土浦の歴史散歩』より]
塙城址北側の結界石
その他の写真
  1. 塙不動尊本堂脇の結界石
訪問記[2005/09/12]結界石というのは聖域と娑婆を区画するために寺院の四方に置かれた石だったらしい。塙には確認されただけで3つの結界石があるという。一つは塙城の北側、二つ目は塙不動堂(不動出丸の場所)、三つ目は追原東観山の故地。四つ目は不明。
所在地稲敷郡阿見町塙。
参考書『土浦市の歴史散歩』