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 Chateau Margaux 1975  エッセイ(2016.10.22.)







 Beaujolais Village Nouveau 2015

  

暖かい秋の終わりにボジョレの季節がやってきました。こんなに気温の高い秋は久しぶりです。何事か異変が起こらないかと心配になってしまします。

畑の大根は多雨と高温のために腐ってしまうこともあると聞きました。そのせいか冬野菜の出方が遅く、まだまだ緑の野菜が並んでいます。秋らしくない緑色のソースに鯛を合わせてみましたが、肉好きの連れ合いには好評とは申せませんでした。

フランスも夏の高温が続いたということです。ボジョレの新酒にとっては好条件だったのでしょうか、フレッシュなキレよりもコクが先に来るという、ヌーボらしからぬ旨みまで感じる今年のボジョレ・ヌーボでした。テロが頻発するパリでは新酒祭りも不発だったことでしょう、安心してみんなが楽しく新酒を喜べる日が戻ることを願うばかりです。(2015.11.22.)


    2018ボジョレ


 Protosプロトス レゼルバ 2010) 

  Wikipediaより転載

スペインの代表的なワイン生産地リオハのワインと並ぶ高品質のワインを造るプロトスは、北部のカスティーリャ・イ・レオン州のリべラ ・デル・ ドゥエロという地区にあります。高温の夏と低温の冬という温度差のある気候が育んだプロトス レゼルバは、濃厚ながら重すぎない、まさに旨み満タンのワインです。熟成が進んだ高濃度な深みが、旨さを醸し出していて、赤ワインにありがちな渋さを全く感じません。

深みのある香りと濃厚な赤の色合いは、この土地特有のテンプラニーニョという黒葡萄が持つ特徴なのかもしれません。豊かな果実味と滑らかな口当たりは素晴らしいとしか言いようがありません。重厚なのにエレガント、複雑な香りと、甘みさえ持つ濃厚な美味しさに驚かされたのは、久しぶりのことでした。(2015.11.15.)

生ハムとさわし柿のスプーンと
生マグロカルパッチョ


香味野菜とロックホールチーズを忍ばせた飛騨牛と
蕪の葉のソースと焼き蕪

(2015.11.15.)


 Jean Lallement(ジャン・ラルマン ブリュット グラン・クリュ



フランスモンターニュのランス地区、ヴェルズネィ村のシャンパンです。ピノノワールとシャルドネを8対2の配分で仕上げたなかなかの逸品です。香りやコクには定評がありますから、一期一会かもしれない遠来のお客様とともに楽しみました。シャルドネが少ないせいか、酸味がきつくなくてマイルドな仕上がりでスッキリとした飲み口です。香りもほどよく、土の香りもかすかに感じられますが、尖った角のない穏やかなおいしいシャンパンでした。(2015.3.17.)
 Beaujolais Village Nouveau 2014



 

今年のボジョレは少し様子が違いました。どの銘柄も従来のフレッシュさが薄れて、コクというか、旨みを足しているように感じます。本来のガメ種だけではなく別の品種を加えたのだと思いました。ボジョレはやはりあのパキッとしたフレッシュな新鮮な味が一番だと思うのですが、
 獺祭(だっさい)純米大吟醸磨き2割3分  旭酒造 山口県 

   

日本酒はその品質を、米を削る、「米を磨くこと」にかけます。精米の歩合を示すこの値は、25%が限界とされていましたが、それを23%にすることを決断した時に、獺祭」の未来が開けました。山口県の獺越(おそごえ)という寒村の蔵から世界に、その味を問うスタートになる「米削り」でした。

「獺」(だつ、うそ おそ)という字は「カワウソ」と読みます。カワウソは、食肉目イタチ科で、カワウソ亜科の哺乳動物ですが。 水かきをもち、泳ぎが得意で、水中でも生活できます。川での漁が得意で、ザリガニや蛙、小魚を捕って食べます。子供の頃、山里ではカワウソはたまに眼にすることもある動物でしたが、大人達から「カワウソは人をたぶらかすから、近寄らないようにと言われていました。子供達には、何となく不気味な生き物であったのです。

このカワウソは、捕獲した獲物を石の上にずら~っと並べることがあるのだそうです。それを獺祭(だっさい)といいました。カワウソの「収穫祭」のようなものでしょうか、、何となくそのありさまが目に浮かぶような気がする光景ではありませんか。

この言葉を酒の名前にした社主のセンスは、並ではありませんね、読みにくく、受ける感じもよくはありません。しかし、これはどう読むのか、、どういう意味か、、ちょっと気になる「字」、、それに発音からくるキレのいい耳への響き、、これが印象的です。醸造の仕方や売り方も、従来の酒造会社とは大きく異なっていて、「杜氏」を使わず、若手社員を使い、PC制御による温度管理など、設備投資もハンパではないようです。

肝心の「味」は、華やかな香りと豊かな味、平凡ですが「おいしい」の一言に尽きます。日本酒への感覚が少し変わります。飲みやすいのに深く、深い味なのにしつこくない、食べる物で左右されない、ぶれない味がまた魅力でした。一人勝ちの意味が分かるようなお酒でした。(2014.1.23.)
 
 Veuve Cliequol (ヴーヴクリコ フランス)



1772年、フィリップ・クリコがランス地方に「クリコ」の社名で設立した会社です。その後1810年に「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」となりました。1987年に世界有数の高級ブランドLVMHの傘下に入り、世界各国の市場で販売網を広げています。勿論日本にも溢れるほど見かけるラベルとなりましたし、イギリスのエリザベス2世の御用達シャンパンになるなど、今や、世界有数のシャンパンブランドですね。

「ヴーヴ・クリコ」とは「クリコ未亡人」という意味だそうです、二代目が若死にしたためその夫人が後を引き継いだことから名前がついたようです。映画(バベットの晩餐会)にも小道具として登場するなど、話題性も豊かです。有名ホテルのダイニングでグラスで3000円もした頃に比べると、昨今はずいぶん安くなりました。

辛口のすっきりとした飲み口は滑らかで、力強く、乾杯のシャンパンとしてもイイ選択となることでしょう。新しい年が明るくなるような気分にしてくれる一杯でした。(2014.1.02.)

 大吟醸原酒(越後桜、白鳥蔵) 日本

 

新潟県阿賀野市水原には「瓢湖」があります。瓢湖は人造湖ですが、大白鳥や小白鳥が飛来する湖で、ラムサール条約にも登録されている重要湿地です。この近くにある「越後桜酒造」が「白鳥蔵」として世に問うお酒がこの大吟醸です。全量をこしひかりで醸すせいか、力強い引き締まった風味を持っています、格調が感じられる日本酒でした。(2014.1.01.)
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