巨木巡礼 −杉並編−
近頃の自然保護の意識が高まるにつれて古木を保護する動きも見直されてきましたが、杉並を 始めとして都内では、市街地化により緑地そのものが少なくなり、また大気汚染の影響もあって 松や杉などは手遅れの感もする程です。それでも東京一の巨木(元麻布善福寺のさかさ銀杏)は 都心にありますし、都内の神社仏閣の境内には御神木など信仰の対象になったりして大切に守ら れている巨木古木も見られますので、まずは杉並区内の巨木を巡ってみたいと思います。 ところで、どのくらいの太さから巨木と呼ぶのかは人により定かではないのですが、本稿では 目通り(環境庁の調査では地表から1.3mの幹の周囲のこと)3m以上の木を巨木として取り 上げてみました。
区内の 欅の巨木 イチョウの巨木 黒松白樫の巨木 の写真 杉並区なのだからと杉の大木も探してみたのですが、杉は大気汚染に弱く杉並など都内には、 もはや大木は残っていないようです。杉と名の付く種類という事でヒマラヤ杉ならば、和泉4丁 目の文殊院の境内に目通り2m程の大木が立っています。また上記は私の知る限りの一覧表なの ですが、特に欅については阿佐ヶ谷の欅屋敷や五日市街道沿いの旧家の邸内にもかなりの大木が 見られるので、この他にも目通り3m以上の巨木があるものと思います。
なお、東京都の文化財の章に掲載の 東 京 都 の 巨 木 もあわせてご覧下さい。
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