製作のポイントとしては
1.増幅回路側の動作については本家ぺるけさんのページを参照して下さい。過去の作例にない大胆
な定数を用いて、廉価なOPTでも良好な高域特性を得ています。
2.本機に使った電源トランスはジャンク品ですが、市販品では野口のPMC55Fか東栄のP60N
が使えると思います。OPTと同じ東栄のPTを使った場合の電源回路を下に示しますので参考
にして見て下さい。
3.ケースや部品配置もぺるけさんのミニワッターを参考にして加工しましたが、トランスカバーは
適当な既製品がなく、私はアルミ板を折り曲げて作った為に苦労しました。ここはぺるけさんの
部品頒布コーナーを利用した方が良いと思います。
4.定電流回路の2SA1486は高温になりますのでシャーシに貼り付ける等の放熱対策を下さい。
5.電源平滑回路の330μ450Vはオーバースペックで、ここは100μF程度で良いです。シャーシ上の
デザインを考えて手持ちのブロックコンを立てたので必要以上の容量になったのですが、本機で
は定電流回路が強力なリップルフィルターになるので、ぺるけ式ミニワッターのような本格的な
リップルフィルターは必要ないのです。
諸 特 性

歪率特性は直線的に上昇
していて見栄えがしません。
これがPPアンプでこの特性
だったら歪が気になるのです
が、シングル動作の特徴なの
か本機では主に2次歪が占め
ているようです。それは実際
の音を聴いてみれば一目瞭然
(一聴瞭然?)で、歪はあま
り気になりません。
利得 13.4 dB (4.7倍)
NFB 8.9 dB (2.8倍)
DF= 6.7 on-off法1kHz 1V
無歪出力0.8W THD2.2%
残留ノイズ 0.1mV
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