今回のOPTは染谷電子のASTR−20で、8kΩ使用時の出力容量が14Wという6BQ5に
は丁度ピッタリのOPTになっています。これで出力管周りの配線とOPTを変更して終わりなら良
いのですが、今回の6BQ5に以前のような300V強のB電圧を掛けてフルスイングしたら20W
近く出てしまうので、出力段の電源電圧を下げなければなりません。一方、ドライブ段の電源電圧は
逆にさらに上げたいので、電源回路は倍圧整流を組み合わせた高低二段の電源としました。
ドライブ段は引き続きQuadU式位相反転回路ですが、一箇所だけ「〇印の抵抗」の値を変更し
ています。この抵抗はACバランスを取る抵抗で、本機は高感度な出力管の採用により増幅部の利得
が上がり負帰還量も増えているので、前回の値のままではACバランスがズレてしまいます。本来は
計算で適正値が出せるようですが、私は歪率を見ながら抵抗値を変更して現物合わせでACバランス
をとりました。
という事で以下のような回路になりました。
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