晴耕庵の談話室

NO.59



2000年も後僅かになりました。年間に頂きました質問や感想文
の一部を、参考までに2回にまとめて掲載させていただきます。

連合王国UKと教えず、「イギリス」という曖昧な表現を使っている
日本での教育やジャーナリズの方々には、再考してもらいたいと
思います。
北アイルランド問題についても日本のジャーナリズは情報提供
不足と感じます。当HPが学生の方々に、いささかお役に立って
いるようです。

21世紀もどうぞご愛顧ください。




標題:北アイルランド問題について


THANK YOU

2000/1/16


こんにちは、はじめまして。
私は青森に住む、現在大学2年生です。

大学の授業のレポートで北アイルランド問題に関するものが出題
され、インターネットでひたすら情報収拾していたら憶良さんのこ
のHPに行き当たりました。

レポートではリアルタイムな情報が必要とされていたのにそれまで
の検索では98年4月10日に和平合意までの情報しか見つからず、
かなり焦っていたときだったのでブリティッシュ・アイリッシュ協議会
の話を見付けたときはそれこそ飛びあがるほど嬉しくて感謝しました。

レポートはまだ仕上がっていませんが、おかげでなんとかカタチに
なりそうです。

北アイルランドのことが漫画も交えてわかりやすく書かれてあったの
で非常に参考になりました。

また、HPをひととおり見させて頂きましたが、リンクが国際関係や
歴史関係がたくさんあって史学を学ぼうとしている私にとっては
ものすごく魅力的でした。

どうもありがとうございました。

                       Y.N.



標題:北アイルランド問題について(デビル)

RIGHT INFORMATION

2000/9/23


始めまして。今日「アイルランド問題」検索からこのページを知りました。
ブラッド・ピット、ハリソン・フォード出演の映画「デビル」をテレビで見て、
北アイルランド問題、IRA組織とはと疑問を持ち、ページを探していまし
た。まだほんの一部しか拝見していませんが、これからじっくりページを
めくっていきたいと思いました。

取り急ぎ感動のお礼まで。  

                                     N.O.


DEVIL'S OWN

2000/9/23

N.O.さん

メールありがとうございました。
実は昨日私もオリンピックと久々に「デビル」を交互に見ていました。
私の解説がお役に立てて幸いです。

学生の方々も参考にしているようで、その感想は「晴耕庵の談話室」
をご覧下さい。

日本語の「デビル」は日本映画界の誤訳です。
原題は「The Devil’s Own」つまり「絶望的に解決不可能なような
難しい事態」です。「絶望的状況」なのです。

「悪魔」ではブラッド・ピットがかわいそうです。
政治の残酷さとヒューマニズムの狭間に悩むIRAの若者の心情と、
職務と人間愛に悩むハリソン・フォードも、まさに「The Devil’s 
Own」であり、「DEVIL」ではありません。

この誤訳問題を、近々取り上げ様と思います。

ではまたHPにお出でください。

                           ロンドン憶良



標題:UKって何の略? (イギリスという国はない)


QUESTION
 
2000/7/31

ロンドン憶良さん

「UK」ってなんの略ですか?

                       K.N.

ANSWER

 K.N. さん


「UK」はUnited Kingdom連合王国の略です。 詳しくは 私のHPの
「ロンドン憶良見聞録」の中の 「イギリスという国はない」をご覧下さい。

                       ロンドン憶良

INTERESTING

2000/7/31

メール有難うございました。
中東について検索していたところ偶然にロンドン憶良さんのホーム
ページを発見しました。
とてもおもしろく、映画の具体例が書かれていたのでイメージしやす
かったです。

                          K.N.



QUESTION
 
2000.10.17 

はじめまして。
大阪のK.A.と申します。HPを拝見いたしました。

そこで、単純な質問で恥ずかしいのですが、「連合王国」とはどこの
国のことを指すのでしょうか?

官報などを見ますと、国籍=連合王国と記されているものがあり、
連合王国という国があるのか、あるいは単なるイギリスのことなのか
疑問に思ったしだいです。

お時間がございましたら、ご教授ください。では失礼します。

                                K.A.
ANSWER

2000.10.17 

K.A.様

メール拝見しました。
イギリスというのはいわゆるジャパニーズ・イングリッシュです。

一般に英国とかイギリスと呼んでいるのは
正式にはUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland 
グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国略して連合王国(U.K.)
です。

英国と言う表現も曖昧です。官報にも法律用語でも連合王国とある
のに、どういうわけか学者もジャーナリズムもイギリスというのは困っ
たものです。学校できちんと教えないからいけないのだと思います。

United Kingdomとはイングランド王国、スコットランド王国、
ウェールズ王国と北アイルランドの連合と言う意味です。

日本ではイギリスとか英国いう表現でUKを意味したり、単にイング
ランドのことをいったりしますので、使う人の意図を確かめないととん
でもないことになります。

HP「イギリスという国はない」などをご覧下さい。

                               ロンドン憶良



標題:初めて知ったUK(イギリスという国はない) 

REALIZED

1999/12/01

憶良様

はじめまして。
たいへん助かりました。ありがとうございました。
実はイギリスから来た英語指導助手から「UK」について質問があり、
I don't knowと答えてしまってから、はっと気がつきました。

パソコンの前に座り、ホームページを探したところ、「ロンドン憶良の
HP」を見つけました。
”イギリスという国はない”。本当に彼に失礼してしまった。(航海は船
でする)
今日始めてこのことを知り、UK(Wales)から来たALT何と思っている
やら。失礼やら、自分の無知、日本教育のお粗末など垣間見せてし
まいました。

マンチェスターUのMVP・ギグス選手Wales出身でしたね。
次回彼と会うとき(英会話勉強)は憶良様のホームページを参考にし
て、UKについて自信をもって答えられるように勉強しておきます。
始めての方に不躾ではありましたが、ありがたい気持ちで、メールを
書きました。

                              F.K.


F.K.様.

メールありがとうございました。
日本の若い方々が、イギリスという曖昧な表現でなくUKという存在
を認識していただくと、このHPを開いた甲斐があります。

「イギリスという国はない」は原本ではカーディフの日本対ウェールズ
のラグビー観戦の時の衝撃から始めていますが、HPでは省略して
います。
ウェールズの国歌(ウェールズ語)が粛々と歌われたのです。
(いずれ掲載しようと思っていますが)

もしマンチェスターUのMVP・ギグス選手Wales出身とお会いするの
でしたら歌詞をメールしましょうか。
彼と歌ったら喜ばれますよ。
今後ともご利用ください。

                             ロンドン憶良



標題:Britishとは呼ばれたくない 
 
IDENTITY

2000/7/26

ロンドン憶良さん

始めてお邪魔しました。M.M.といいます。すごく楽しかったです。
ぼくはイギリスについては詳しくないんですが,何度か行きましたし,
友達も何人かいます。
かれらは(僕の友達やその家族だけかもしんないけど)
ブリティッシュって呼ばれるのを嫌ってるようです。
ヨーロピアンって呼ばれたくないのと同じように。

一番良いのは、もしその人の生まれを知ってるのなら,
イングリッシュ,ウェリッシュ、スコティッシュそしてアイリッシュ
と言い分けたほうが良いと思います。

それからユニオンジャックについてですが,あのなかに、ウェールズ
の国旗が入っていたとは知りませんでした。
僕の友達のイギリス人も知ってませんでした。
そんなことも知らず,なんで入ってないのかと,MPに聞くところでした。
聞いてなくてよかったですよ。それじゃ,これからもお邪魔します。

                       M.M.
 
RIGHT

M.M.さん

メールありがとう。

>一番良いのは、もしその人の生まれを知ってるのなら,
>イングリッシュ,ウェリッシュ、スコティッシュそしてアイリッシュ
>と言い分けたほうが良いと思います。

その通りですね。
英国人といってもそれぞれの民族国家にプライドを持っていますから、
面と向かった会話の時には微妙な使い分けが必要になるでしょうね。

今後もどうぞご来訪ください

                              ロンドン憶良



標題:初めて知ったUK(イギリスという国はない)
 
THANKS

2000/12/17 

ロンドン憶良様


大変参考になりました。わたしは、小学校に勤めていて、これから
学習発表会でUKのことを発表しようと資料を探していたのです。
先日国際交流の時間にスコットランドの方がUKには、4つの国が
あり、旗は5つあると教えてくださいました。このことがよくわかりまし
た。わたしなど、このことをスコットランド人のスコットさんから聞くま
で知りませんでしたので、いたく反省しています。


                               C.K.


YOUR WELCOME

C.K. 様

2000/12/17 

メール拝見しました。

私のホームページが授業のご参考になればこれに越したうれしさ
はありません。できるだけ等身大のUKを紹介していきたいと思い
ます。

人間同様に国家もまた長所と短所がありますが、UKは歴史も古く、
奥行きが深いので、日本人にとって参考になることや、興味の対象
になることも多いと思います。どうぞこれからもご利用下さい。

                           ロンドン憶良

BRITANIA 
 
2000.12.20  

ロンドン憶良様

ご丁寧にお返事をいただき、ありがとうございました。
わたしは、ここ数年「ローマ人の物語」(塩野七生著新潮社刊)を
読んでいます。
その中でブリタニア制覇などと言う言葉がでていたので、UKにつ
いては、征服された歴史があるぐらいのことしか知りません。冬休
みに憶良様のホームページなどで勉強したいと思います。

寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。

                             C.K.




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