MY REGATTA

2004年 東大京大定期戦

――69歳の憶良氏、今年も勝利の舵を引く――

さる6月27日、懸念された雨は来なかった清流の瀬田川で第55回東大
京大競漕大会が開催された。

対校戦に先立ち、70歳代のナックル・フォアをはじめ、60歳から20歳代
までの各年代OBによるエイトのレースがある。
60歳シニア・エイトには京大から2クルー、東大から1クルーが参加した。
憶良氏が舵を引いた最高齢エイトは、スタートから飛びだし、あっという間
に東大を引き離し、大差で勝利した。(レース距離は年齢を考慮し300m)

現役の教養部対校戦は、日本では数少ない伝統の2マイル(3200m)の
ロングレース。こちらも3艇身半で完勝し、学生達も二連覇の勝利を味わ
った。

戸田の静水コース(2000m)もすばらしいが、曲がりくねった自然の川の
流れにコースをとった3200mの長いレースも、舵の駆け引きが面白い。
憶良氏は70歳代フォアの舵も引いたが、こちらは完敗した。



なお、瀬田の清流はかなり復活したが、モロコや鮒鯉ハヤなど昔から棲息
していたなじみの魚類は、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚に食い
荒らされたほとんど絶滅したと老漁夫たちは嘆く。
生態系の変化も考えず、自分たちの趣味のために外来魚を見境なく放流
する連中には困ったものである。
生態系破壊罪というような刑罰も必要ではなかろうか。

川の浚渫で、名物の「瀬田シジミ」も取れなくなったという。陸封されて淡水
で育ったシジミは、学術上も珍しいが、シジミ取りの風景ものどかであった。
このため合宿所の料理から、日曜日の朝のシジミ汁が姿を消した。


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