長靴持って修学旅行
(前頁より)
話は横道に逸れるが、日本の公立の小学校で、正直なところどれだけ
の先生がたが英語とか中国語とか韓国語などの会話を教えられるであ
ろうか。
(この時から4半世紀経った今、日本の小学校でもやっと英語教育が取
り入れらるようだ)
英国のすべての公立小学校でフランス語を教えているかどうか知らな
いが、外国語の授業があったり、海外修学旅行をするなど、学校長に
かなりの裁量権があるように感じた。
社会科の授業で、各家庭にある食料品の商品ラベル、旅行雑誌の切り
抜き、玩具や衣料や使い残しのコインなどを持ち寄って、フランスとかス
ペインとかを身近に勉強していることも面白い。
EC(今はEU)を子供の時から意識する必要があるのだろう。

日本の小学校で、お隣の韓国とか中国、台湾を気軽に勉強できる日が
くるのは何時であろうか。
何事も深刻に考えすぎたり、あるいは過度に政治的に利用しょうとする
先生がいるかぎり、難しいかもしれない。
(どうやら文部省の規制や管理が厳しすぎると知ったのは帰国後であっ
た)
「国際化とは意外にこうした身近なところにもあるのかもしれませんね」
「その通りだ」
美絵夫人もなかなかいいことを言う。
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