99年12月19日 Char,Bogert,& Appice
天王洲アートスフィア


大阪、神戸、名古屋を回り帰京した天王洲アートスフィア4日間の2日目である。

No.曲名コメント
1.Why Aren't You Readyオープニングでギターをフィードバックさせイントロを弾き出す。
2.Share The Wonder初日と違いTim Bogartのベースは落ち着いたベース・ラインであった。
(MC)Carmine AppiceがJeff BeckもいたBBAの海賊盤で出回っている未発表曲"Satisfied"と紹介。
3.SatisfiedBBAの74年にレコーディングされたが74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでJeff BeckとTim Bogertが殴り合いの喧嘩をしバンドが消滅し未発表に終わった幻のセカンドアルバムに収録予定であった曲。74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでも演奏されていた曲。
(MC)Carmine AppiceがBBAの曲"Lady"を紹介。
4.Lady初日と違い2日目の今日はTim Bogartのベースは落ち着いたベース・ラインであったと思いたかったがやはりエンディングのギター・ソロの最中に割り込むTim Bogertのベース。
BBAのデビューアルバムで唯一の公式スタジオアルバムである73年にリリースされた「Beck,Bogert,& Appice」に収録されている曲。
(MC)Charが二人を紹介。
5.Future Childイントロからして割り込むTim Bogertのベース。間奏ももちろんグルーヴだけでなく喰い込むのも彼のスタイルであった。
(MC)Carmine AppiceがVanilla Fudge時代の曲"Shotgun"を紹介する。
6.ShotgunTim BogertのBassと歌を主としたVanilla Fudgeのデビューアルバムで67年にリリースされた「Keep Me Hunging On」に収録されている曲。
(MC)Carmine Appiceが観客と何度かCallを交換する。
そしてCarmine Appiceが企画CD「ギターゼウス・ジャパン」からの曲"Angels"と紹介。
7.Angelsイントロからちぐはぐな演奏。イントロの終わりから歌に入るところでコードを間違えたCharかも。そのちぐはぐな演奏は間奏まで、更には最後まで続く。
99年の企画CD「Guitar Zeus Japan」に収録されているCharも参加した曲。
Tim Bogertの歌で。
(MC)Charが来日ミュージシャンのごとく英語で話し始める冗談をした後、「こんばんは。横山ノックです。場所を間違えたかな。ここは関西じゃない。
本当に中学校時代には考えられない夢なトリオでして。昨日も言ったのですが初めて買ったアルバムがVanilla Fudgeの1枚目でありまして。Vanilla Fudgeはこの間、今年の春(99年2月7日 六本木Sweet Basilでのライヴのこと)にキーボードの人だけ違ってあとオリジナルで来日したのですけども、その時にですね、30年ぶり位かな、その時にもやっていた"Evil"」話す。
大阪、神戸、名古屋ではここでカルメンマキのゲスト・コーナーであったが天王洲アートスフィア4日間はゲストコーナーが無い。
8.Evil72年にリリースされたCactusのサード・アルバム「Ristrctions」に収録されていたハウリン・ウルフのカバー曲。
(MC)Tim Bogertが「Thank you.」
9.Parchman Farm同じくCactusの70年にリリースされたデビューアルバム「Cactus」に収録されていた曲を。
(MC)Tim Bogertが「Thank you.」
10.11 Years
11.RosalleeTim Bogertの歌で。3分間ほどの前曲"11 Years"から6分間ほどのこの曲へ繋ぐ計9分間の流れが心地良い。
(MC)「Tim Bogert!」 by Char
「Thank you.」by Tim Bogert
そしてCarmine Appiceが「Here we go.」で次の曲が始まる。
12.Drive Me Nuts
(Drums Solo)CharとTim Bogertがステージを下がる。Carmine Appiceによる"Drive Me Nuts"のリフのリズムというか譜割を基調に「スキヤキ、スキヤキ」「シャブシャブ、シャブシャブ」と言葉を入れたり、シンバルをレーシング・カーのハンドルに見立てて運転するようにシンバルの音をサンプリングするなど長い長い6分以上のドラム・ソロ。
「Repert after me.」で「Yeah!Yeah!Yeah!Oh!Oh!」と観客とCallを繰り返す。
12.Drive Me Nuts再びCharとTim Bogertがステージに戻りTim BogertがCarmine Appiceを紹介する。そして3人で静まり返った観客席を煽る様に"Dorive Me Nuts"の部分をコーラス。
Charも笑顔で観客を「いいなぁ」とか煽る。
(MC)CharがCarmine Appiceを紹介する。Carmine Appiceが二言三言。
(improvisation)次曲を始めようとしたしたが3人の息が合わず直ぐに中断となる。
(MC)Carmine Appiceが一言二言。
13.Keep Me Hunging OnVanilla Fudgeのデビューアルバムで67年にリリースされた「Keep Me Hunging On」に収録されている曲。66年にThe Supremesがヒットさせた3分程度の曲を7分位の曲にアレンジさせてヒットした曲。
しかしこの4日間は演りたくない二人の意向を受けワンコーラスのみの演奏であった。この日は1回「Keep Me Hunging On」と歌っただけ。
14.SuperstitionBBAのデビューアルバムで唯一の公式スタジオアルバムである73年にリリースされた「Beck,Bogert,& Appice」に収録されている曲。
疲れからかTim Bogertの歌に初日ほどの冴えが無い。
(MC)Carmine Appiceが二言三言
15.Livin' AloneBBAのデビューアルバムで唯一の公式スタジオアルバムである73年にリリースされた「Beck,Bogert,& Appice」に収録されている曲。
(MC)Carmine Appiceが一言二言
16.SmokyCarmine Appiceがドラムでリズムを奏で出す。少しのドラム・ソロが終わりそのリズムで観客が手拍子する中、Charの「One,Two,Three,Four」のカウントで始まる。
2度目の間奏位からリズムが走る走るという感じであった。
(MC)Charが「Thank you.」の後、メンバー紹介。そしてCharの「どうもありがとう。」とTim Bogertの「See you.」の言葉を残しステージを下がる3人であった。
(ENCORE)
(MC)Charが「どうもありがとう」
(improvisation)
17.Hey Jimiエンディングで"星条旗を永遠に"のメロディを奏でる。
(MC)Charが「どうもありがとう」の後、Carmine Appiceが二言三言。その後、Charが裏声で「歌えますか? バルコニーの皆さんも歌えますか?」と通訳する。
18.Da ya think I'm sexy?77年から81年まで活動を共にしたロッド・スチュワートと共作した曲。しかしブラジルのミュージシャンのデモ曲のメロディとリフを流用してしまい盗作で訴えられた。
(MC)Charが「Thank you. 日本の様式でした。」
(ENCORE 2)
(MC)Carmine Appiceが「ゲンキ?、I'm ゲンキ。」から二言三言。やはりJeff BeckのBBAからの曲"Laugh Alone"と紹介。
19.Laughing LadyCarmine Appiceは曲名を"Laugh Alone"と紹介したがBBAの74年にレコーディングされたが74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでJeff BeckとTim Bogertが殴り合いの喧嘩をしバンドが消滅し未発表に終わった幻のセカンドアルバムに収録予定であった曲"Laughing Lady"のこと。74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでも演奏されていた。
神戸チキンジョージで演奏された時は上手くいかなかったがこの日はCarmine Appiceがしっとりと歌う。
さて曲名、Bootlegsなどで長年"Laughing Lady"で広まっていたがCarmine Appiceの紹介は"Laugh Alone"。どちらが正しいのでしょうか。正しい曲名を言っても既に広まっている曲名は消え去らないのですが。
(MC)Carmine Appiceが「Thank you.」
20.Tim Bogertの歌で。Rock'n Roll調のリズムの曲。
(MC)Charが「どうもありがとう。Merry Christmas,A Happy New Year.」の後、Carmine Appiceが「See you later,tomorrow(?ドウモ?).」
[Time]
114min=74+40min
[COMMENTS]
このライヴを観に行った私はその日にこのような感想を認めていました。

連夜ライヴで疲れがたまったかTim Bogertが初日よりも控えめというか時に歌に冴えが無い。そのせいか曲の流れに割り込むと言うか曲の流れを時には遮るTim Bogertのベースが控え目で丁度良い。

なおこの天王洲アートスフィアも2006年4月に運営会社が株式会社スフィアからホリプロのグループ会社である株式会社銀河劇場になった際にリニューアルされて同年10月に天王洲 銀河劇場に改名される。

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