77年7月25日(月) Char
フジテレビ 22:00〜22:55「夜のヒットスタジオ」出演


団塊の世代も懐古する年代となった21世紀になりBSフジの番組「フジテレビ クラシック」で「夜のヒットスタジオ」が少しずつ再放送された。そして番組放送から27年後の04年12月8日にチャーが初出演した77年7月25日の放送分が再放送された次第である。

セットリスト
No.曲名コメント
1-1.Opening司会の井上順と芳村真理の会話で始まり出演者がリレー形式で歌を繋ぐ。ピンクレディによる"中の島ブルース"〜内山田洋とクールファイブによる"二人でお酒"を梓みちよに繋ぐところが風邪で欠勤とのことでロック界のプリンスのチャーに繋ぐ。
1-2.Opening繋がれたチャーは深々と頭を下げた後、"なごり雪"を4小節分、一生懸命歌う。そして「大好きな曲を歌う少し変わった名前」のイルカを紹介。
1-3.Openingイルカによる"木綿のハンカチーフ"〜太田裕美による"みずいろの手紙"〜あべ静江による"オレンジの雨"〜野口五郎による"オレンジの雨"。そのゴローのバックで出演者全員が振り付けで踊るのであるがチャーも一生懸命踊っている。
2-1Talk8歳からギターを始めスタジオ・ミュージシャンとして活躍していた話など。ダニー、リューベン、ジョージ共に若々しい。
2-2気絶するほど悩ましい左耳にイヤリングをして銀のメタリックな衣装に最初は帽子を被って演奏するが間奏に入る直前に帽子を投げ捨てる。
使用するギターはもちろん後日、番組「銀座ナウ」の収録時に盗難にあったムスタング。
そして最後にDrumsを叩くリューベンの頭上を超える位に白のムスタングを放り投げドラム・セットの前辺りにギターは着地している。これは番組プロデューサーからの演出指示であったのだろうか。
[COMMENTS]
21世紀を迎える頃にはバンド形式で口パク・オケに合わせて演奏姿を演じるミュージシャンの前にモニータ・スピーカーも当たり前であるが、77年当時はテレビの歌謡番組でギターを持っておまけにモニター・スピーカーも無い環境でバンド演奏で歌うのは本当に珍しかった。60年代のグループサウンズ以降は76年頃に宇崎竜童のダウンタウンブギウギバンド位であろうか。
ちなみにモニター・スピーカーの姿が歌謡番組に登場したのは翌78年の世良正則とツイストからだと記憶する。
ただファースト・アルバムで洋楽ロック好きにも衝撃を与えたチャーであるが、この放送を見てテレビに映る姿を喜ぶ反面、「なんだ結局、歌謡曲か」と落胆した気持ちがあったことが思い出される。前週の1977年7月18日分に出演したダウンタウンブギウギバンドの方が楽曲・演奏共にブラウン管で観る範囲内では格好が良いと思う。

余談であるがトップバッターとして"恋愛遊戯"を歌う太田裕美の姿を観ることが出来たのが嬉しい。そしてイルカのバックでドブロギターを弾くのは石川鷹彦であろうか。


back to チャーの部屋
back to ソロ(芸能界時代)
back to 1977