Japanese Page. . . . . . . . . . To English Page


平成11年講談社のブルーバックスより発行された拙著「地球と生命の起源」の2刷が翌12年3月発刊されました。この本は次ぎの内容紹介から分かりますように、前半では太陽系星雲の中から地球が生まれ、さらに地球に生命が生まれるまでのドラマを, 後半では地球と対比しながら火星にも生命が生まれたかどうか、探査の現状と将来計画についてまとめたものです。また付録として惑星探査に関するインターネット上のアドレスをまとめ、皆さんがさらに惑星探査の進行を追いかけられるようにしました。

「地球と生命に起源」内容概観

なぜ太陽から始めるか?

第1章  太陽からのメッセージ

太陽とはどんな星か?、太陽のの温度ー黒体輻射、フラウンホーファー線ー太陽のバーコードー、ブンゼンバーナーとバーコードの秘密、太陽も地球も同じ元素からできている! 、 バーコードによる星の分類、 新進気鋭のボーアと大御所トムソン、ボーアの水素原子モデル、太陽のバーコードの解読、太陽より高温の星とヘリウム、太陽は水素星、地球は酸素と金属の星、太陽系惑星の多様性

第2章  太陽系の元素組成

地球の平均組成を求めて、ゴルトシュミットの地球化学、火成岩の多様性ム地殻とマントルの分化、隕石はどこから来るか、隕石は原始太陽系の化石、ゴルトシュミットの栄光と悲劇、宇宙交響曲第九番ー元素の宇宙存在度、幻の新元素ニッポニウム

第3章 ビッグバンから太陽の誕生まで

星の明るさと大きさ、ヘルツシュプルング・ラッセル図、太陽エネルギーの謎、同位体の発見と核融合の恐怖、膨張する宇宙とその年、太陽の誕生ー暗い太陽から明るい太陽へ、我らは超新星のもうし子

第4章 原始地球の誕生

地球型惑星と木星型惑星、地球の元素組成はどのように決められたか?、地球の年令、ユーリーの地球低温凝集説、マグマオーシャンの生成と分化、原始海洋の形成 地獄の釜から温泉の海へ、原始大気の二酸化炭素圧と温室効果、大陸の出現と二酸化炭素圧の低下、マグマの還元能と親生元素、原始大気は酸化型? 還元型?、紫外線が原始大気を変える、“若くて暗い太陽”のパラドックス、火星の原始大気 セイガンの反撃、原始大気の組成 まとめ

第5章 地球に生命がうまれる

生命とはなにか、雷がつくるアミノ酸と核酸塩基、紫外線と宇宙線がひらく生命誕生への道、温泉でうまれた原始生命、超好熱細菌ー原始生命の生き残り、原始生命と発酵、海底熱水噴出孔とメタン生成菌、光合成細菌の誕生、地球最古の生物微化石、ラン藻類の繁栄と縞状鉄鉱床の形成、硫酸還元菌の出現、酸化的大気の出現

第6章 火星生命への熱い想い

火星生命への期待、地球から見た火星、“火星運河”の発見と火星人フィーバー、幻滅の日本から幻想の火星へ、ローエルの見た火星、火星人フィーバーの終焉、宇宙時代の火星探査、火星への道のり、マリナーミッションーあきらめから希望へ、バイキング計画、バイキング・ランダー、火星にタッチダウン、石ころだらけの火星

第7章 バイキングの見た素顔の火星

火星の気温と湿度、南極冠のドライアイスと大気圧の変動、ランダーを襲うダストストーム、巨大火山、大峡谷、巨大クレーター、クリセ平原を襲った大洪水の跡、ネットワーク谷が示す地下水の流れ、洪水の水はどこから来たか?、水はどこへ消えたか?、土壌に残された塩分、生命テストに反応無し、バイキング生物実験の結論と反省

第8章 火星からの使者

火星からのバクテリア、隕石中のバイオマーカーと生物化石、隕石は原始生命の運び屋?、火星から来た隕石、SNC隕石、火星隕石 ALH84001の生い立ち、ALH84001の炭酸塩とバイオマーカー、炭酸塩顆粒とバクテリアの化石、火星バクテリアはハイテク装置の虚像か?

第9章 21世紀にむけての火星探査計画

マーズ・パスファインダーの新たな冒険、NASAのインターネット戦略、カール・セイガン記念基地、アレス渓谷の洪水跡、ローバー、歩く分析ロボット、アレス渓谷の安山岩とSNC隕石、アレス渓谷の土壌と白く輝く砂丘、炭酸塩を探せ!、2005年までの火星探査、無人サンプル・リターンと有人火星探査

あとがきー太陽系の生命圏はどこまで広がるか

付録 インターネットによる惑星探査

日本をはじめアメリカ航空宇宙局(NASA)、ロシア、ヨーロッパなど各国の惑星探査のホームページをいっぱい載せましたが、その後の進展を反映してどんどん再編成されています。新しい情報は宇宙開発リンク集を見て下さい。           

均のぺージ

ホームページ