7月 8日 モニュメント・バレー、
グランド・キャニオン



朝6時前に起きて風呂に、そしてひげを剃っていると突然電話が!
「なんだ?...英語で話さなきゃいけないんだよなぁ...。」と思いつつ電話に出る。
ハロー
おやじあんた、ナガノ マサトシか?
そうだよ。
おやじ今日、モニュメント・バレーとグランド・キャニオンのツアー行くんだろ?
うん。
おやじなんでホテルの北口にいないんだ?
ピックアップの時間は7:05でしょ?
おやじノー!ピックアップは6:05だぞ。
ごめんなさい。すぐ行きます。
「けっこう英語しゃべれるじゃん」なんて思う暇もなく、あわてて服を着て、部屋を飛び出す。ひげは剃りかけで剃り残しあり状態。
「くそー!JTBのねえちゃんに騙された!」と思いながら1階に降り、北口に向かってダッシュ。ピックアップ・バスの運転手のおじさんに謝り、ピックアップ時間を間違って教えられたことを告げると、
「フライトが7:23だから、7:05じゃ間に合わないね。」と笑って許してくれました。

グランド・キャニオン(機内より)
グランド・キャニオン(機内より)
ピックアップ・バスは3,4軒のホテルをまわりAIR VEGASの空港へ。空港では、体重を量りグループ分けして飛行機に搭乗、そしてテイクオフ。ちなみに飛行機はパイロット含めて10人乗りでした。

最初の目的地はモニュメント・バレー。まずはお約束?の飛行ルート。フーバー・ダムの正面を通過し、グランド・キャニオン上空へ。
巨大な峡谷が姿を見せ始める。言葉を失い、その大きさ、雄大さに見入ってしまう。広大な大地を削り取り、浸食したコロラド川が峡谷の最下部をうねりながら流れている。このコロラド川は、場所によって茶色、青、緑など様々にその色を変化させている。

レイク・パウエル(機内より)
レイク・パウエル(機内より)
グランド・キャニオン上空を飛んだのはは約3,40分程だろうか、雄大なその姿が見えなくなり、日本語の解説テープが終わると気が抜けたのかちょっとウトウト。
ふと気がつくと、眼下にはレイク・パウエルが広がっている。茶色の岩肌と湖の青緑の色が好対照をなしている。レイク・パウエルは峡谷をダムでせき止めて作った人造湖。峡谷を水で満たしただけあって、非常に入り組んで複雑な所があり面白い。しばらくすると、いよいよ楽しみしていたレインボー・ブリッジ(Rainbow Bridge National Monument)へ。
レインボー・ブリッジ(機内より)
レインボー・ブリッジ(機内より)
世界最高の高さを誇る天然のアーチ。パイロットもここは大サービス、レインボー・ブリッジのまわりを旋回してくれました。次回来るときは、ぜひ上空ではなく地上から見たいポイントでした。

レインボー・ブリッジを過ぎると、いよいよモニュメント・バレーへ。広大な大地に削り残された?巨大なモニュメントが、点々と見える。飛行機はその上を大きく旋回したあと、二車線分程?しかない滑走路に着陸。バスに乗せられホテルへ、ここでモニュメント・バレー観光用のバスが来るのを待つ。

モニュメント・バレー(機内より)
モニュメント・バレー(機内より)
ホテルに来たバスは薄汚れたバス。バスに乗り込みモニュメント・バレーの入り口へ。ちなみにこのモニュメント・バレーは国立公園ではなく、アメリカでの知名度も低いそうです。入口のところで、点々するモニュメント(岩?)の名前を教えてもらったり(すぐ忘れた)、写真を撮ったりしてから、いよいよ中へ。
舗装されていない道を走り始めガタガタとバスが揺れる。しかし3分も走ると、ドッタンバッタン。シートから体が完全に浮き上がるほどのすごい揺れ。カメラなんかとてもじゃないがかまえられないし、すごい砂埃で窓も開けられない。
虹色の雲
虹色の雲
何分たったのだろうか、バスが停止する。バスを降りて上空の雲を見ると、なんと虹色の雲が...。右ミット、左ミットと呼ばれる岩を見るポイントでもあり、しばらくここで写真撮影。
再びバスに乗り込むと、先ほどにも増してすごい揺れ。途中、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー3」を撮影した場所を通過しましたが、とてもカメラに収める余裕はありませんでした...。
サンズアイ
サンズアイ
次に停まったのは、サンズ・アイ(Sun's eye)と呼ばれる、ぽっかりと目のかたちの穴があいた岩のある所。この目はけっこう印象に残りました。そして、岩(というか壁?)に近づいてみると、アメリカの先住民族のナヴァホ族の壁画が書かれています。アメリカは歴史のない国というイメージがありますが、先住民族によって刻み込まれた歴史がここにはありました。
ツアーのため、せわしなくまわらなければいけないのが玉に瑕。次は、三人の娘と呼ばれる岩のそばでランチ。ピンク・レモネードはおいしかった。でも、肝心の食べる方(ピタだったけ...?)は...。とりあえず、食べました。
食事が終わると、もうモニュメント・バレーの観光は終わり。来た道を通ってホテルに戻る。そして、飛行機に乗り込み、グランド・キャニオンへ。

ノース・リムを望む
ノース・リム(北側)を望む
(ホピ・ポイントより)
最短コースを飛行してグランド・キャニオンまで飛ぶので、途中見るべき物はなし。飛行場に着くと、バスに乗ってまずはホテルへ。そしてランチ!?。グランド・キャニオンでは、グランド・キャニオンのみのツアーのグループと合流するため、モニュメント・バレーに行ったグループは(お好みに応じて?)2度食事することに出来るようです。お腹いっぱいで食べれなかったけど...。

さて食事が終わると、バスに乗り込み出発。まず最初に行ったのは、ホピ・ポイント(Hopi Point)。
ここは、繁忙期はシャトルバスなどでしかいけないポイントだそうです。青空の下に延々と広がるグランド・キャニオン。それを作り出したコロラド川の流れが、峡谷の底に所々見ることが出来ます。CrocodileやBattle Shipなど名付けられいる岩があり、それぞれ「なるほど」と思わせる形をしています。
Crocodile
Crocodile(ホピ・ポイントより)
見学時間は10分もないくらいで再びバスに乗り込み、次のマーサ・ポイント(Mather Point)に移動。遠くに目をやると、どこも変化がないような気もするけど、下の方に目をやると徒歩かラバでしか行けない谷底にあるファントム・ランチ(Phantom Ranch)の辺りが見えました。そして、そのファントム・ランチまで降りる道も見ることが出来ました。歩いている人は見えなかったけど。

グランド・キャニオンでの見学は2カ所だけ。あわただしく終わってしまいました。空港に戻り、飛行機に乗ろうとすると、パイロットが「隣の席が空いているけど、誰か乗るか?」と言いました。隣に乗っていたガイドが別の飛行機に乗るので、空いたのです。もちろん、その席におさまりました。
ファントム・ランチ
ファントム・ランチ
(マーサ・ポイントより)
席の前には計器類が並び、操縦桿もあります。(さすがに手は触れなかったけど...。)こんな経験は二度とないと思いますが、迫力があって面白かったです。フライトは、最短コースを飛行するので往路のようにグランド・キャニオンの上空は飛びません。つまり、退屈でウトウトしていました。後部の座席を見てみると、みんな寝ていました。
空港に着くと再びバスに乗りホテルまで。全行程は10時間以上。本当に慌ただしいツアーですが、面白かったです。

さて、ホテルに戻るとあまり時間に余裕はありませんでした。まずは、モンテ・カルロに行き明日のショー(ランス・バートン・マジック・ショー)のチケット購入。言っていることがわからず、ちょっと困りました。
そして、バリーズにJUBILLE!を見に行きました。Cのシートでしたが、Cの最前列でなかなか良い席でした。ショーのほうはというと、豪華さではそれまで見たショーは霞んでしまうほどです。短いミュージカル仕立てのタイタニックを題材にしたショーでした。幕の合間にあったマジック・ショーもなかなか。車が消えます。

ショーが終わると、トレジャー・アイランド(Treasure Island)に行き、ビュッフェで食事。その後、PM11:30に始まる無料のショー「バッカニア・ベイ(Buccaneer Bay)」が始まるまで3,40分程待っていました。来たときには、既にかなりの人が来ていて、始まる頃にはすごい人垣。無料のショーだけど手抜きはなし。海賊船と英国海軍の戦いは見応えがあります。

ショーが終わると、もう12時近く。ダウンタウンにも行ってみたいのだけど、「この時間からじゃ、ちと危ないかな?」と思い行きませんでした。ホテルに戻ると、もうヘトヘト。風呂に入って、すぐ寝ました。

7月 9日 フーバーダム、そして勝負!


トップページへ