7月 7日 灼熱のデス・バレー



6時頃には起きてデス・バレーに出発する予定だったが、寝坊したため、ちょっと出遅れる。
ホテルを出ると、まずセブンイレブンに行き水を買う。レンタカーを借りるときに、注意事項が書かれた紙をもらうのですが、長距離のドライブには、飲料水として1人1ガロン、オーバーヒートしたときのために1ガロンの水を持っていくように書かれています。さすがに2ガロンは...と思い3リットル程買う。

ラスロップ・ウェルズ
ラスロップ・ウェルズの街並み
ストリップからUS-95に入り、北西方向に向かう。まわりの車を見てみると、けっこう多くの車がエアコンをつけずに窓を開けて走っている。ラスベガスに来る前、竹内に「デス・バレーとかでは、暑さで車がやられることがあるので、エアコンはつけない方がいい」と言っていたのを思いだし、窓を開けて走る。

ラスベガスの住宅地を過ぎると、一面荒野。走る車も少なくなり、左折するラスロップ・ウェルズ(Lathrop Wells)までの80マイルあまりは単調な道のり。聞いていたラジオもいつしか電波が届かなくなる。
ダンテス・ビュー
ダンテス・ビューから
Devil's Golf Courseを望む
ラスベガスを出てから7,80分。ラスロップ・ウェルズに到着。地図上だと、ガソリン・スタンドや食料品店などそこそこ栄えている街のように見えるけど、着いてびっくり。6,7軒立ち並ぶ店の他に建物はなく、あとは荒野が広がるのみ...。車を停めひと休みしてから、Route 373(カリフォルニア州に入ると Route 127になる)に入る。道は見える限りまっすぐ。ハンドルを切ることなく10マイル程直進、ほんの少し曲がって、また7,8マイル程直進。まっすぐな道は、写真では何回か見たことはあったけど、走るのは初めて。大国アメリカというものを体験できました。

デス・バレー・ジャンクションを右に曲がり、Route 190を10数マイル走ると、いよいよデス・バレー国立公園に入る。
さらに5,6マイル進んだ所でRoute 190をはずれ、ダンテス・ビュー(Dante's View)に向かう。だんだんと道が険しくなってくる。だいぶ上まで登ってきたところで、オーバーヒートしている車があった。「英語話せない俺は、こんなとこで車がトラブったら死ぬな...。」なんて思いが脳裏をかすめる...。標高1,669mのダンテス・ビューは、デス・バレーを一望できるポイント。眼下には真っ白な塩の荒野が広がっているのが見えます。だいぶ高いところまで登ってきたので、気温もそんなに高くなくすごしやすかったです。

ザブリスキー・ポイント
ザブリスキー・ポイント
でも、下まで降りてくると、やはりむちゃくちゃ暑い。買ってきた水を飲みながら、ファーネス・クリーク(Furnace Creek)を目指す。
途中、ザブリスキー・ポイント(Zabriskie Point)に寄ってみる。うねる大地は、小さな山脈を見ているような気さえします。景色はのんびり見ていたいけど、暑いので日なたにじっとしていたくない。そして車もあっという間に温室(熱室?)になってしまうので、早々に切り上げて車に戻り出発。

ファーネス・クリークに近づいてくると、道路沿いに緑が多くなり、やがてファーネス・クリークの建物が見えてくる。駐車場に車を停めると、暑さでヘロヘロの俺は、芝生の植え込みの脇に座り込み、なくなりかけた1本目のボトルの水を頭からかける。「あっちー!!!」水だと思って飲んでいた水は、すっかりお湯になっていました。温かくなっているとは思ったけど、まさかここまで水が熱くなっている思いませんでした。ここファーネス・クリークでは、ジュースとアイスクリーム、地図、ビーフ・ジャーキーを購入。そして、店を出てくると店の外には、寒暖計が...
気温は47℃。暑い訳だ...。隣のブロック?にあるガソリン・スタンドでガソリンを入れ(値段はラスベガスの1.5倍)、その先にあるビジター・センターに行き国立公園の入園料を払う。

サンド・デューンズ
サンド・デューンズ
ファーネス・クリークを出るとストーブ・パイプ・ウェルズ・ビレッジ(Stovepipe Wells Village)へ。なんかあるのかと思っていたら、おみやげ屋とホテルしかありませんでした。道を引き返す途中にはサンド・デューンズ(Sand Dunes)に行く道もありましたが、暑さですっかり根性なしになっていたのでパス。スコッティの城(Scotty's Castle)に行くのもやめて、ファーネス・クリークに戻る。
まさに灼熱!
まさに灼熱!

気温はさらに上昇し49℃。気温を見てぐったり...
「見る物は見て、早くラスベガスに帰ろう。」と戦意喪失気味に...。おみやげを買ってひと休みした後は、Route 178に入りバッド・ウォーター(Bad Water)に向かう。

Route 178に入ってから2マイル程、ゴールデン・キャニオン(Golden Canyon)の入り口に何台か車があるのをみて、思わず車を停める。なんか雰囲気の良さそうな峡谷なので、とりあえず車を降りてゴールデン・キャニオンに踏み込んでみる。雰囲気は良いし、迫力もある。しかし、全長がどれくらいのなのかわからず、しかも暑い...。やはり、根性なし...5分ほど歩き戻ってくる。
ゴールデン・キャニオン
ゴールデン・キャニオン
ゴールデン・キャニオンから9マイル程行くと、デビルズ・ゴルフ・コース(Devil's Golf Course 要は塩の平原)のど真ん中に行く道があるので、行ってみる。「誰がこんな名前つけたのか知らないけど、こんなとこじゃ悪魔でもゴルフはやらないな...」って感じでした。
さらに6マイル弱でバッド・ウォーターに到着。池は小さいですが、この天気、気温で池があるなんて驚きです。ちなみにここバッド・ウォーターは海抜 -85.2m、アメリカでは車で行ける一番低い場所らしいです。

さて、Route 178を引き返す途中には、Natural Bridgeがある。興味はあったのだけど、やはり暑さのため残念ながら通過。その先にあるアーティスト・ドライブという脇道に入ってみる。どんな所か知らずにこの道に入ったのけれど、これがなかなか。アーティスト・パレットというポイントがあるのですが、様々な色の岩がまさにパレットに広がる絵の具のようできれいでした。

Route 190に戻ると後は来た道を通って、灼熱のデス・バレーから逃げるように一路ラスベガスへ。
アーティスト・パレット
アーティスト・パレット
18時頃、やっとラスベガスに帰り着く。ラスベガスの気温は41,2℃。この気温が涼しいと思えるのは、後にも先にもこの時だけなのではないでしょうか...。走行距離400マイル(約640km)疲れました...。

1時間ほど休んでから、リビエラへ行き今夜のSPLASHのチケットを取る。次にバリーズ(BALLY'S)に行き明日のJUBIELLE!のチケットを取る。チケットを取り終わると、ショーまでは食事をとる時間くらいしかなかったので、リビエラまで戻って食事をするところを探す。あまり気に入ったところがなかったので、サーカス・サーカスのビュッフェに行ってみる。しかし、安いこともあってすごい行列。あきらめて別の店でピザを注文。でも、一人で食べるには多すぎたので、箱をもらって半分はテイクアウトしました。

さて、ショーの方は、巨大水槽(プール?)を使った最初のステージはなかなか。あとは、ものまねショー。水槽でのショーを期待しすぎたので、後半はちょっと飽きてしまいました。

ショーが終わるとホテルに直帰。明日に備えて、疲れをとるために早めに寝ました。

7月 8日 モニュメントバレー、グランドキャニオン


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