くだらな日記(2005年7月)


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7月30日(土)
 第十番惑星ってどういう名前になるんだろう。これまでの惑星の命名理由は、

 水星:太陽の周りをちょこまか動くので旅行と泥棒の神メルクリウス
 金星:夕暮れと明け方にあでやかに光るので美の神ウェヌス
 火星:赤い色が血の色を思わせるので闘いの神マルス
 木星:明るくて堂々としているので神々の神ユピテル
 土星:動きがゆっくりしてるので老人の神サトゥルヌスだったが、木星の外側=ユピテルの父サトゥルヌスと偶然の一致があった
 天王星:だったらまたその父にしてしまえということでサトゥルヌスのまた父親ウラヌス(青いから天空の神ウラヌスという説もある)
 海王星:青くて海っぽいので海の神ネプトゥヌス
 冥王星:太陽から遠いため暗く寒いので冥府の神プルートー

 木星から外は、土星、天王星と先祖さかのぼりシリーズが続いたが、それがネタ切れになったため、海王星と冥王星はイメージで適当に決めたわけだ。となると、冥府よりもっと遠くて寒くて暗くて怖いわけだが、そんなのあるかなあ。面堂星とでも名付けようか。やっぱりローマの神が妥当だろうなあ。死の神モルス(死兆星?)か、暗闇の女神ヘカテ(闇妃星?)か、葬儀と挽歌の女神ネニア(葬妃星?)か、森林・荒野の恐怖神シルヴァヌス(恐慌星?)あたりか。
 いっそ逆転の発想をしてみようか。元素周期律表で、原子番号92は天王星にちなんでウラン、93は海王星にちなんでネプツニウム、94は冥王星にちなんでプルトニウム。だから今度は逆に、95のアメリシウムにちなんで新惑星の名前をアメリクス(米国星?)にするとか。
 まあ昔から十番惑星は、やれ地球の反対側にあるとか水星よりも太陽に近いとか想像されていて、バルカンとかニビルとかヤハヴェとかネメシスとか勝手な名前が考えられたわけだが。まさかいまさらそういうトンデモがかった名前を採用はするまい。えっと、バルカンはトンデモではないが、水星より太陽に近い仮想惑星だったからなあ。
 ところで去年くらいに十番惑星ではとちょっと騒がれたセドナ(エスキモーの海の神らしい)と、今回の惑星って同一天体? 今年一月に発見したってことは、別天体かな。キャラもだいぶ違うし。


7月29日(金)
 流し素麺といえば、うちの田舎でこないだ流し素麺をやったそうです。なにしろほっとくと竹林が増殖して田畑を侵略するので常時伐採せねばならず、竹は使い放題。緑の竹を切ってきて枝を払いまっぷたつに割って針金でつなぎあわせ、氷水と素麺を流す。その容器も一回で使い捨て。なにしろ初めての経験なので幼い姪たちは喜んだそうですが、うちの父親は仕切り屋さんなので、素麺が逃げたとか箸の持ちようが悪いとかコーチをはじめ、しまいには怒りだして姪は泣くわ母は怒るわ、阿鼻叫喚となってしまったそうです。あいかわらずだな。

 dethでぐぐってみたらグーグル先生に「もしかして:death」とかたしなめられてしまいました。人名とデスノートふぁんの小中生のサイトにまじって、「DETHはDEATH(死)からALIVE(生)を意味するAを抜いた言葉、すなわち完全なる死を意味する」という説明もありました。ある意味これかも。ちなみにうちの辞書は欠陥品なのでdethではじまる単語がdethrone(退位させる、権威から追放する)しかありませんでした。ある意味これかも。


7月28日(木)
ドリンクバトン。
・物心ついてから現在まで、一番良く飲んだと思う飲み物
 酒といいたいが水。
・今飲んでいるもの
 焼酎(20%甲種焼酎にレモンをたらす)。
・完飲せず、途中で投げ出した飲み物
 蒋介石空港のドリンクコーナーのプラムジュース。
・マフィアのおっさんに「死ぬ前に5つ選びな」となぜか日本語で言われて最後に選ぶ飲み物5つ
 2020年もののブルゴーニュの赤を5本。

 バトンは半茶さん、徳田さん、大西さん、ぽいうさん、歳三さんにでも。だんだんいいかげんになってきた。

 土用は鰻なのです。中国産の鰻から発ガン性物質が発見されたそうですが、しかし日本産の高価な鰻は炭火焼きでおいしく焦げて発ガン性が高まる可能性が多いことを考えると(おそらく中国産の鰻は大量調理でぞんざいに電気加熱されると思われる。ひょっとすると旅館の朝食の塩鮭のように、焼いてすらいないかも)、調理された蒲焼としては、日本産と中国産の発ガン性はほぼ等しいと思われるのです。日中友好なのです。私は鰻は食わないので、せめて牛を食いましょう。丑だってば。

 全然知らないしやったこともないのですが、kasumi様の日記を読むかぎり、ドラゴンラジャってこんなゲームではないかと勝手に想像してます。
・運営経験あるし有料だから大丈夫だろうと送金したら同じような考えの20万人に襲われ鯖が潰れた
・開始から1分でパッチを当てたユーザーがフリーズして倒れていた
・いつまでも開始できないのでサイトを開いてみると社長が言い訳してた
・鯖が混雑に突っ込んで壊れた、というか壊れる前から課金とかを強奪する
・鯖が夏厨に襲撃され、女も「男も」全員レイプされた
・レベル1の冒険者がイザナミとかいう極悪非道に容赦なく撲殺された
・参加者の1/3がレイド経験者。しかもレイドデーがステータスを上げるという都市伝説から「初心者ほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって始めた冒険者が5分後血まみれで戻ってきた
・「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った農夫が奴隷にされひたすら卵を焼かされてた(kasumi様のご指摘により訂正)
・出発地から半径10mはレイドにあう確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味
・ドラゴンラジャにおける人格崩壊による被害者は1日平均120人、うち約200人がヘルブレス経験者。一度崩壊してまた崩壊する精神が80人分の意味

 そんなことを書くオレはいまさらFF3をプレイ中。ドーガとウネってこんな意味があったのか。

 ヴィトンのハッピはもってませんが、バーバリーのポロシャツは持っています。いや、バーバリーのポロシャツは実在するらしいですが、どうも私が持っているような全面バーバリー柄という大胆なデザインは本社でもなかなか手に入らないらしい。土曜日の飲み会にはこれを着ていこうと思います。もひとつ「大阪・京東 ふたりはライバル?」という意味不明のTシャツも持っていますが。これはぽいうさんとのオフ会以降、着る勇気がわきません。

 最近のわしが妙にはしゃぎすぎなのは、30日のフラレナオン祭りにむけてもりあがってまいりましたかならなのです。さて夏といえば……祭りです。さて、それでは祭りといえば……むろん雑文祭なのじゃよー。これからは雑文祭主催者がモテるのじゃよ。フッ、雑文書きにかかっちゃナオンなんぞイチコロよ。甘ったるい嘘うんちくほざいてればいいんじゃろ? ゲーテ君とか童謡とか引用すればいいんじゃろ? というわけでフラレナオン雑文祭なのじゃよー。え、誰も参加しない? しかも当初の参加希望者が櫛の歯を抜くように逃げていく? なんじゃってー、それはわしらをさびしくさせる魂胆じゃなー。いや、お前の雑文には、人間にとって大事な何かがないからなあ。どうせ誰も来ないよ。それより帰って残念会をやろう。てなふいんきでしたが、トーストさんが参加してくれることになってギャワー。世の中って想像以上だわギャワー。でも茶川さんを挑発する瑠架さんギャワー。茶川さんは犬より強いぜギャワー。いちおうこの緊迫した情勢にかんがみ、可及的速やかに軍事組織を設立するの要ありと認む。国王わし。参謀本部長瑠架さん。軍令部長若林さん。夫人部長トーストさん。参謀次長わし。第一軍司令長官わし。第二軍司令長官瑠架さん。連合艦隊司令長官若林さん。第一艦隊司令長官トーストさん。機動艦隊司令長官わし。憲兵隊長瑠架さん。枢機卿若林さん。貴乃花部屋後援会長トーストさん。やはり妻帯者を皆殺しにすれば、未亡人がこちらに流れてくるんじゃろうか(バカは勝手なことを考えた)


7月26日(火)
 自分とこはとりあえずほっといて、誰も知らない知られちゃいけない雑文祭。すべてはFになる。

雑文祭への対応の方法。
1)雑文祭の縛りがきつい場合、縛りにあてはまるような文章を無理矢理でっちあげる。必然的にやっつけ仕事となり、文章そのものは面白くなくなる。
2)雑文祭の縛りがゆるい場合、すでに半分書きあげていた文章に縛りを放り込んでしまう。あとから放り込んだ縛りはもともとの文章と違和感を生じ、とうぜん文章は面白くなくなる。

 今日の阪神の試合は、井川、シーツ、桧山と、オールスターに出られなかった面子が鬱憤を晴らすかのような試合でした。しかし藤川は今後も多難だ。岡田監督はよくいえば頑固、悪くいえば頑迷な監督だからして。
 接戦→終盤に大量得点→「用意してたことやし、予定通りいこ」→藤川久保田投入
 序盤に大量得点→終盤に失点して接戦→「この得点差やし、しゃあないやろ」→藤川久保田投入
 というパターンになることはよくわかった。今日でわかった。

 最も私に似合わない話題、fashon batonが徳田さんから。いやまあ、徳田さんだってkasumi様と出会うまではパンツ3枚しかも2枚は穴あいてるという状況でしたし。ところで私のタイ土産のとてもイヤなシャツは着てますか?
洋服所要量:いま役に立たない背広は10着(うち5着は贅肉の関係で着られない)、カジュアルではコットンパンツと綿シャツが中心(綿でないと肌がダメなんだわ)で、その60%が外国産。つーかここ5年間、国内で衣類を購入したことがない。
普段の服装・好きな服装:家では、冬はトレーニングウエア。春と秋は作務衣。夏はボクサーパンツとTシャツ。好きな服装はそういうだらしないかっこう。いやまあ、全盛期の沢田研二みたいになれたら、白のスーツにピンクのシャツなんて着てみたいけどね。
好きなブランド:ユニクロとサミットとmade in chinaとmade in thailand以外のブランドを知らない。
今欲しぃ服:びよーんとしないパンツ。3年着ても破れない作務衣。
バトンを回す人:ぽいうさんトーストさんろずまりんさんワタルさんkemekoさん。みなさんのファッションセンスにしんしん興味!(魔法のプリンセスミンキーモモより)


7月24日(日)
 参加するなーっ。参加されたらこっちも書かなきゃならんだろうがーっ。こんな縛りで書けねえよーっ。
 しまった、最後に「この雑文祭に参加された方は雑文祭バトンに参加したものとみなし、次回の雑文祭を開催する義務が生じます」と書いておくの忘れてた。

 琴欧州すごかったな。あんなにガチガチになって身体もまともに動かないプロスポーツマンっての、ひさしぶりに見た。そういや昔はオールスターも初出場とか外人選手とかよくガチガチになってたなあ。バースが緩慢な空振りしたり、アニマルがストライク入らなかったり。最近は高卒ルーキーでも打率2割3分でも「アガる? そんなことないっす。この雰囲気を楽しみたいっす」みたいなのばっかりだからなあ。


7月22日(金)
 前からの持論なんだが、やっぱり世の中には自殺しちゃいけない名前の人が存在すると思う。
 たとえば女優の苺みるくという人がいて、これがソフトバンクホークスの吉武投手、とはいっても知名度低いから阪神選手にたとえて言えば江草クラスの投手だが、これと愛欲のもつれから自殺未遂をおこしてスキャンダルになり、さらに富士樹海に消えていったというのだが。これが狂言だとか売名行為だとかいう話はおいとくとしても、苺みるくなどという脳天気な名前で「吉武さんは私をもてあそんで捨てたのです!」などと深刻な話とともに段差手首を見せられても、こちらはどうしていいのやら。そもそも最初に記事の見出しを見たとき、まさか人名だとは思わず、「2ちゃんねるのアップローダが破綻したか?」と思ったくらいだし。
 またたとえば辛酸なめ子という名前の漫画家さんがいるが、この人がもし先輩の山田花子さんのように漫画表現に悩んだり人生に疲れたりして自殺した場合、山田さんのように悼んでくれるとは思えない。おそらく、「辛酸なめ子、辛酸のすえに自殺!」「辛酸なめ子がなめた辛酸の数々」などと写真週刊誌に報じられ、2ちゃんねるでは「辛酸なめ子とともに辛酸をなめつくすスレ」が立つに間違いあるまい。死んでから怨んでもしかたがない。そういう名前を選んだ自分の責任なのだから。
 しかしふと思うのだが、たとえば二葉亭四迷という人がいましたよね。今でこそ文豪ということで違和感がないが、この名前、「くたばってしまえ」をそのままペンネームにした、辛酸なめ子レベルの筆名だったわけだ。彼はロシアに向かう船中で病死したわけだが、それを報じた新聞各紙のうち、ひょっとするとひとつくらい、
「二葉亭四まいました」
 などという見出しをつけたのはなかったか、どうにも気になってならないのです。

「いい葬式だったなあ」
「最近の葬儀場って、あんなに綺麗なんですね」
「時代は変わったのよ」
 葬儀社のCMの一部ですが、葬式帰りにこんな会話してる輩は、もし私が喪主だったら泣きながら殴りかかると思います。

 ごめん。藤本ほんとうにごめん。まさか藤本より役立たずなのが一番センターにいるとは思わなかった。ポップフライしか打てないなら休んで肋骨治せよと言いたいが、監督がひょっ床ではいかんともしがたい。それにしても清原に直球勝負の松坂と西口、久しぶりに「接待麻雀」「接待ゴルフ」という言葉を思い出したぞ。かつての常勝ライオンズがこんなていたらくにおちぶれるとは思わなかった。


7月21日(木)
 雑文祭、参加しようと思ってはいるのですが、せっかく夫婦仲良く参加しているんだし、このままめおと二人だけの参加を生暖かく見守るってのもいいかも、という気が、ちょっとだけしています。ハウコムシーモンス。ソルトラシリカノ、ヤセギスシーゴラス。

 と思ったら半茶さんが参加していた。さすがだぜ。でも「も」が抜けてます。いや、ひょっとすると、も抜け、つまり蛻の殻で、暗に鰻のいない鰻の寝床を諷しているのでは?

 そしてちゃんと直せるのが半茶さんのすごいところです。


7月19日(火)告知
 7月30日に酒を飲みます。誰か参加してくれないでしょうか。いえ参加してください。おながいします。あまねく全国にフラレナオンとフラレコオトを募る。フラレテナイオンでも可。参加資格。参加できること。どうだこんなに低いハードルだぞハッハッハ。でも強いていえば酒代が払えることと、日本語が話せることだな。え、スワヒリ語はどうかって? そいつはオレがモロッコに行くときまでとっておいてくれよハッハッハ。ええとマジで参加してくれそうな人はここの掲示板に書き込むか私にメールして下さい。おながいします。セクハラはしませんし男の唇を奪ったりもしませんしたぶんふにゃふにゃもしません。「ぐっへっへ」と笑う可能性はちょっとあります。本当に参加希望者を募ってるんだってば。


7月18日(月)
 南條範夫「慶安太平記」(光文社文庫)を読む。この人は、悪人史観とでもいうのか、悪人とか悪謀とか残虐行為を書かせたらもっとも面白い歴史作家だと思う。さすが残酷作家とまで呼ばれた奴だぜ。対称的に善人史観とでもいうか、主人公すべていい人(それの邪魔をするのは悪人ではなく愚人)という山本周五郎が、同じ人物を書いた「正雪記」(新潮文庫)と読み比べるとすごく面白い。ついでに司馬遼太郎の「大盗禅師」(文春文庫)と筒井康隆「慶安大変記」(「アルファルファ作戦」所収:中公文庫)をあわせて読むと、何がなんだかよくわからなくなってとても良い気分になる。

 プロレスリング・ノア東京ドーム大会。
 セミの小橋・佐々木戦は異常であった。数分間にわたって逆水平チョップを交互に撃ち合い、たがいに胸元が紫色に変色したかと思いきや、今度は数分間にわたってラリアット合戦。さらに数分間にわたる袈裟切りチョップ合戦と数分間にわたるブレンバスター我慢大会が続き、なんだかわからないうちに小橋の勝利。しかし敗者佐々木は胸元を暗紫色に腫らしながらも意気揚々として、谷夫人にちょっと似たすっぴん佐々木夫人(すっぴんの佐々木夫人が化粧しまくった谷夫人に似ているということに、同質の顔といえど両者の差が現れているわけだが)、大人の洗礼と称して金的蹴りをくらいまくった中島少年らと手を掲げながら引き上げていったわけだ。
 ムシキング・テリーのデビュー戦は、ううむ将来のプロレスファンの萌芽たる幼児小児どもを呼び寄せんとすれば、このように寒い前フリも我慢せんけなければならんのか。おまけにコスチュームが動きにくかったか、中の鼓太郎はフィニッシュのスープレックスを失敗し、敵たるブラックマスクに肩をずらしてもらってようやくフォールを取れた有様だし。
 しかしせっかく大の大人が寒い状況を我慢してまでデビューさせたムシキングテリーだ。もっと試合して幼児小児を会場に集めねばならぬ。ところで幼児小児の特色として、飽きっぽい、というものがある。彼らはプロレス鑑賞眼を持ち合わせぬゆえ、名勝負数え歌、などというものには興味を示さぬ。それより毎回違う敵、という状況を好むのは、彼らが愛好するアニメや特撮番組を見れば火を見るより明らかなのである。われわれ大の大人としては、せっかく白骨ムササビがキカイダーを苦しめたなら、次も白骨ムササビ作ればいいじゃん、と理の当然の感想を抱くのだが、幼児小児どもはそんな考えに見向きもせず、アクアラングマンなどというものに拍手喝采するのである。そんなわけだから、ムシキングテリーの対戦相手も、毎回違う相手にしたほうがいいものと愚考する。愚考ついでに対戦相手を愚考してみた。
・バッタ男。キックが得意。演ずるのはKENTA。
・虫人スズメバチ。尻に鋭いトゲをつけてのヒップアタックが得意技。演ずるのは越中。
・キラーマンティス。長身と長い腕を利し、腕につけたトゲトゲのサポーターを使ってのラリアット、スリーパーホールド、蟷螂拳法などを得意とする。演ずるのは琴欧州。
・タガメジョーカー。お水の中ではものすごく元気になる。演ずるのは杉浦。
・闘魂ダンゴムシ。不利になると身体を丸めて防御態勢にはいる。演ずるのは永田さん。
・ミスターバタフライ。派手なコスチュームで対戦相手の男性レスラーを追い回し、長い唇を伸ばしてキスを強要する。演ずるのは男色ディーノ。
・ツバフキムシ。演ずるのは永源。
 書いているうちにだんだん田中圭一「昆虫物語」と区別がつかなくなってきたうえ、幼児小児にふさわしいかどうかも曖昧になってきたゆえ、ここらでやめる。

 などと書いていたら、「ムシキングは甲虫王者。対戦相手も甲虫に限られる」などと衝撃事実をつきつけられたり。ええと、闘魂ダンゴムシは闘魂ドウガネブイブイに、ミスターバタフライはレインボータマムシに変更して、ツバフキムシはそのままでいいけど……。(どうも、カブトムシとクワガタ以外は認めてないようだけどね。まあ幼児小児だからしょうがないか)


7月17日(日)
 新聞のオマケの雑誌で紹介されていた魯肉飯(ルーロー飯:ひげちょうとかの店で有名な奴ね)が食いたくなったので作る。豚バラを角に刻んだのとニンニク、ネギ(レシピのエシャロットがないので代用)、エビ(干しエビがなかったので代用)、シイタケ(勝手に追加)、タケノコ、を全部みじん切りにして炒め、水と八角と砂糖と焼酎を加えて40分ほど煮込む。アクと脂をとってからナンプラー(勝手に追加)と醤油を加え、ゆで卵を放り込んでまたコトコトと1時間ほど煮込む。熱いゴハンに汁ごとぶっかけて食う。八角と脂と醤油の匂いの、いかにもという中華風下世話な味わいが好き。どうも今週は下世話愛好週間のようだ。いつも?
 作っていて気づいたのだが、これ、「檀流クッキング」で邱永漢が作っていた台湾風おでんと同じだよね。簡易版ということで、豚バラ塊、ネギ、シイタケ、ゆで卵を丸ごと醤油味で煮込み、トロトロになったところでメシにぶっかけて食うというものだが。壇一雄はこれに似た「バーソー」という料理を作っている。豚バラの挽肉と、ニンニク、ショウガ、大量のネギをみじん切りにして炒め、ネギがトロトロになったら醤油と酒と水で煮込むというもの。

 テレビ埼玉で高校野球埼玉予選を見ているとよく流れるセーラー服のCM、あれ数年前から同じなんだが、あの女の子はいったい今いくつなんだろう。まさかオレより上ってことはないだろうな。ちなみにテレビ神奈川のカメラマンは今年もスケベです。


7月16日(土)
 妙にピロシキが食いたくなったので、新宿の伊勢丹にあるロシア料理屋「ペチカ」に行く。ここは昼間はロシア料理バイキングが980円。ロシア料理とはいっても、つぼ焼キノコとピロシキとボルシチがロシアっぽいくらいで、あとはパンとかミートローフとかスパゲティとかスープとか果物とかジュースとか、まずまずのホテルの朝食ビュッフェとあまり変わらない。むろん、こちらはピロシキが食いたいだけだから問題なし。
 やっぱり低価格バイキングということで、原料費を節約しているのはやむをえない。ボルシチはカブも肉もほとんど入っていないし、つぼ焼きの中身はマッシュルームだけだし、ビーフストロガノフでなくチキンストロガノフになっているし。でもつぼ焼きのクリームソースは自分では作れない味なのでうれしくて二つ食う。チーズが溶けてるのがいいやね。
 肝心のピロシキなんだけど、アレだ、パン粉がカリカリに焦げて、握ると油がじわりとにじみ出るようなカレーパンを食いたくてパン屋に走ったのに、売ってたのは焼きカレーパンだったというような失望感。つまり、この店は自分にとっては上品すぎるっていうことだ。柔らかくてもちっとしてうまかったけどね。

 夜は居酒屋の開店何周年かの記念日。16種類の日本酒と7種類の焼酎を、利き酒用の小さなグラスで順番にちびちびと飲んでいたが、だんだん順番なんかどうでもよくなり、しまいには焼酎をコップで呷る。でも機嫌良く家に帰って機嫌良く寝て機嫌良く目が覚ませた。


7月14日(木)
 いやー、今日もええ試合見せてもろうた。横浜の誇る左翼手古木が緩慢な前進&お手玉でレフトフライをツーベースにすると、すかさずこれも横浜の誇る三塁手村田が悪送球でランナーを帰すという、おまえらちっとは打撃のときこれをやれという見事な繋ぎの野球で失点を重ね、しかもワンアウト満塁という絶好のサヨナラ機でみごとに期待に応え三者残塁の人呼んで「残塁グランドスラム」打線。しかも、こんなチームに負ける広島、しかも三連敗という、この上なしのオチ。
 岡田監督を評価したことはない。ミスの多い監督だと今でも思っている。しかしなあ、今年は岡田監督のミスにつけこむような野球をするチームが、セリーグにいないのだよ。はっきり言って、プロ野球と呼ぶにふさわしいことをできているチームって、阪神とソフトバンクとロッテだけじゃないか? 中日はあまりにも貧打、ヤクルトは人材不足、西武と日ハムと横浜はヘボヤロウ、巨人はヘボヘボヤロウ、オリックスと楽天と広島はなんかもう、プロと呼べない低レベル選手が混じりすぎてるよ。交流戦とかプレーオフとかくだらない小細工する前に、ちょっとでもミスしたらそこにつけこんで3点くらい奪っていく野球のできるチームを、せめて各リーグ3チームづつ揃えるのが先決じゃないか?


7月10日(日)
 はて、チャウ・シンチーの映画なら「小林サッカー」か「カンフーハッスル」のはずだが、といぶかしみながら「カンフーサッカー」を見る。
 どうやら「小林サッカー」が大ヒットしたのでその人気をあてこんで作ったテレビドラマらしい。似たようなキャラが出てくるが役者は違い、だいたい似たようなストーリーをテレビドラマ風に水増し(ラブコメっぽい要素とか、難病克服系のお涙頂戴ストーリーとかで)しておる。まだ第一回だから、全体のストーリーはわからないけど、たぶん間違いないと思う。水増しのぶん、映画にあったテンポは失われている。テンポの悪いチャウ・シンチーに見どころはないってば。予算がないのだろう、特撮を大幅に減らしたため、サッカーシーンが、「仮面ライダー」のピラザウルスのプロレスシーンよりしょぼくなってしまったことも痛い。それと一緒にギャグも大幅に減らしてしまっているのはさらに痛い。
 と悪口を書いてはみたが、いま日本でコメディと称して作られているドラマに耐えられるのなら、かなり面白く見ることができると思う。

 激しく私信ですが瑠架さんどっかで飲み会やりましょう。ただ18日はノア東京ドーム大会があるので(当日放送があるかどうかわからんが)駄目です。そのあとだったらいつでも受けて立ちます。いや料金は適当なお店にしましょうね。

 茶川さんのサイトで「ウエルカムトキョー」を削除してるのはなぜかと。とおるさんより深い罪を背負った人がいるからかも。ひょっとすると茶川さんがとおるさんを取って食ったからかも。かもかも。ちなみに迷子は人生経験ではなく、遺伝子に刻み込まれた天性のものです。将軍としては致命傷ですが、ひょっとすると江藤新平くらいにはなれないものでもありません。


7月9日(土)
 渡されてもいないバトンを勝手に創作するという行為のバトンを半茶さんあたりから受け取ったような気がする毒電波を受信したのでComing Baton。

【公開するとヤバそうな秘密の数】
 20や30はある。そのうち4つくらいは今でも思い出すたびにギャッと叫びたくなる。

【今来ているもの】
 浮遊霊と冥土霊。

【最後に絶頂に追い込んだ女性】
 いないような気がしますシクシクシク。

【そのほかのcomingの5つの用法】
1.来たるべき、次の、次世代の
2.これから成長する、将来性のある
3.新進の、売り出し中の
4.キリストの再臨
5.うちとはまったく関係がない

【バトンを渡す5名】
 来るばかりなので渡せません。

 夫婦の料理について。
 結婚経験も公式にはないし、自分で好きなように好きなものを作る生活(夜中の12時に唐揚げが食いたくなってスーパーに走り、売り切れているがあきらめられなくて鶏モモ五百グラムと唐揚げ粉を買って夜中に揚げ物とか)を送っている身で言うのもなんですが、夫婦の料理はやっぱ「共同作業」だと思います。
 イメージ的にもっとも近いのは吉田健一が「舌鼓ところどころ」(中公文庫)で書いている「女房コック論」ですね。
 その要旨は、まずうまいものが自宅で食いたかったら、食うことが好きな娘を嫁にもらえ、それから結婚したらふたりでうまいものを食い歩け、ということ。味の共同体験を重ねることによって、そのいくばくかを家で再現しようという努力が生じるでしょう。ぜんぶは無理です。プロそのまんまの味、たとえば透き通るようなコンソメや、さっきまで生きていた平目の刺身が家庭で食えるはずはありません。いやまあ、プロと同じかそれ以上の努力をすれば可能でしょうが、まあやるだけ無駄でしょうな。それより、こないだ行ったイタリア料理屋で食ったスパゲティのルッコラやベーコンの使い方、とか、おでんの卵は煮込むほどぷりぷりしてうまくなる、とか、ベトナム風生春巻きのソースは辛いのだけじゃなく甘いのもあるんだ、とか、そういう、ちょっとした工夫で取り入れられるものをとりこんでいこう、という努力が。
 あと、すべての人間関係に言えることですが、「キレたらおしまい」ですね。旦那が嫁の料理に「こんなもん、食えるか」とキレたらそこで終わるし、嫁が旦那のクレームに「だったら作ってやるもんか」とキレたらそこで終わりです。キレやすい人は、はっきりいって結婚生活にそもそも向いていないと思います。

 しばらく調べてもわからなかったことに、アメリカ憲法の修正22条がある。大統領の三選を禁じる条項だ。いや、あれが存在する理由はわかるが、なぜもともと暗黙の了解として存在していたもの(ワシントンが三選を断念したことから誕生し、ルーズベルトが第二次大戦という非常事態により破るまで確固たるものだった)1951年という時点であれが成立したのか。あるいは第三次大戦が近く、そうするとトルーマンも居座ると共和党が考えたか。しかしそこまで危険視するにはトルーマンは党内基盤が弱すぎた。あるいはマッカーシーを危険視したか。いやマッカーシーは1951年にはまだ弱小政治屋にすぎなかった。あるいはケネディ一家か。よくわからないので、その辺の事情を知っている人か、それを解説した本があったら教えてください。


7月5日(火)
 狐が驢馬のところにでかけていった。
「実はお寿司を注文しすぎちゃって余ったんですが、半額でどうです? おたくの鉄筋はだいぶいたんでますね。お安くリフォームしませんか? 竿竹、二十年前の値段でけっこうですよ。ラピスラズリのパワーであなたもモテモテですよ。メタルサーガ、じゅうぶんテストしてバグ取りもして作りました」
 しかし驢馬は動じなかった。
「おら、馬鹿だからよくわかんね」
 つぎに狐は、年老いて孤独になった駱駝のところに行った。駱駝は自分のような老人に親身になってくれるものがいることに驚き、長々しい愚痴を我慢して聞いてくれることに喜び、たちまち狐のすべての契約にサインしたのみならず、ソニー損保の自動車保険と豆腐が腐らないという分子構造の違う水の特許にもひとくち乗ってくれた。
 教訓。ビクトリア朝ロンドンの時代から、詐欺師がカモにしているのはバカではなく孤独な人であります。ちなみにビクトリア朝ロンドンを舞台にした某アニメの「メイドに恋をしてはいけない時代がありました」というのも嘘で、「メイドは、たとえ若主人様に言い寄られたとしても即刻解雇されて路頭に迷い、テムズ川に身を投げるか売春婦になるしかない時代がありました」が正解。そのうちリアリズムのエマを書いてみたいものです。


7月3日(日)
 その狸は静かに語った。
「超ぽじてぃぶ!ファイターズはここ最近、チームのボロボロっぷりとアニメの颯爽さとのギャップを楽しむ番組になりつつあるな。数年前にやってたサンテレビの阪神・近鉄情報のようだ。赤星は肋骨が悪くてまともに走れないんだし、赤松という守備と走塁ではさほど遜色ない控えがいるんだから休ませればいいんだが、なんせリガンの腕がイヤな音をたてるまで故障に気づかなかったあの首脳陣だからなあ。今岡もそろそろ関本に代えた方がいいと思うんだが、今岡って阪神では珍しい岡田派だからなあ。それにしても今からでも遅くないから、パリーグのプレーオフ参加資格はレギュラーシーズンの勝率五割以上に限るという条項を付け加えたほうがいいんじゃないか? プレーオフ導入で野球が面白くなったと語っている連中って、どいつもこいつも野球が好きそうじゃないんだが。きょう長嶋茂雄を見たが、あれ、右手をポケットに隠していたことといい、ビッコのひきかたといい、表情のゆがみかたといい、右の半身不随がかなり深刻そうだな。それにしてもシゲオとカズシゲって、かつてのヒンデンブルグ大統領とそのバカムスコを彷彿とさせるな。え、これぢゃ寓話でもなんでもない? 固いこと言うなよ、たまにはこんな日もあるさ」
 寸を与えれば尺を奪うというのは、こういうことだな。


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