くだらな日記(2003年7月)


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7月31日
 こないだ「時事新報」でも紹介したプロレス団体WJは、その後も
「両国国技館大会では、なぜかプロレスを知らないお爺ちゃんや子供が大挙入場」
「WJ王者決定トーナメントを開催したが、肝心のベルトができていなかった」
「阪神タイガースファンには入場料五千円を二千円に割り引きと、前売り券発売後に発表して、定価で買った熱心なファン大激怒」
 など爆笑を振りまいてくれたのだが、ついに笑えない事件が起きる。
 WJの大会(おそらく総合格闘技大会X−1だと思われる)を前に道場で練習していた総合格闘家、ジャイアント落合が練習中に蜘蛛膜下出血で倒れ重体。むろん、道場でドリアンを食べたわけではない。おそらく受け身に失敗して脳天を強打したものと思われる。
 新聞報道では「前方回転受け身のあと倒れた」とあるが、落合とて柔道もやっていた総合格闘家だ。普通の状態で受け身に失敗したとは思えない。ラリアットを受けて前方回転とか、キッチンシンクで前方回転とか、そういう受け身をやっていたのだろうか。いずれにせよ同じ道場にいたプロレスラーの責任は重い。
 なによりやるせないのは、おそらくジャイアント落合がX−1に出場した場合、たぶん第7試合の「ザ・ヘッドハンター対X」のXとして出場することが濃厚だった。ヘッドハンターとやる前にヘッドハンターされて重体では、洒落にもならない。


7月30日(水)
 偏頭痛から全頭痛へと進化した発作もようやく収まったが、夏風邪はだらだらと続き、胃の調子も思わしくない。ここはひとつショック療法を施そうと思い、タイカレー作成。秘蔵の激辛レッドカレーペーストを取りだし、冷凍していた馬肉で馬カレー作成。馬肉たっぷり、表面には油と唐辛子がぎらぎらと浮いて、見ただけで元気になりそうなカレーだ。
 全治一日半。

 「青の6号」のアニメを見る。とはいっても白熱する各地の野球中継とチャンポンに見たので、ところどころ見ただけだが。でもそのほうがよかったかもしれない。ずっと見たら飽きてただろう。
 景気良くドンパチが始まりそうだと思ったら、なんか悪の親玉が正しそうなことを言いだし、どっちが正か邪か判断がつかなくなって主人公が悩むという、最近流行の実にしんきくさいストーリー。このアニメの場合、親玉の言いぐさが、筋肉少女帯の登場人物の台詞ほどの説得力もない、というのが問題ではあるが。
 ところで、あのクジラモドキはFF10のシンに酷似していると思うのだが、いったいどっちが先なのかね。


7月26日(土)
 こないだ見た「亡霊怪猫屋敷」を含む新東宝ホラー特集を、知人に見せるために録画していて気づいた。この映画、怪奇映画の巨匠、中川信夫の映画だったんだね。まさかと思っていたよ。だってぜんぜん怖くないし、血が流れないし、殺陣はおざなりだし、猫はかわいいし。中川信夫といえば、前に見た「四谷怪談」は最近のリメイクよりもずっと怖かったんだけど、こういうのも作っていたんですな。
 ちなみに同時放映されていた「怪談海女幽霊」は、これもまたカメラマンが怪談そっちのけで水中を泳ぐ海女のちちやしりを撮ることにだけ情熱を傾けているアクションカメラ風映画。っていっても、アクションカメラなんて、最近の若い人は知らないか。投稿写真風というべきか。


7月25日(金)
 阪神便乗商法はとどまるところを知らない。
 おととい買い物に行ったスーパー大川では、ワゴンに「阪神タイガースチョコ」なるものが売っていた。そのときは踏みとどまったが、きょうサミットで「勝ちたいんやっ!」ドリンクが売っているのを見て、ついつい買ってしまった。まあいいか。これなら千葉のゴロではなく、星野監督の知人に金がわたるわけだし。
 しかしこの調子では、ここ埼玉の辺境でも、ふつーにタイガースビールやタイガースウィスキー、清酒タイガース、タイガースゴーフルや甲子園カレーが売り出される日も遠いことではあるまい。ちなみにタイガースカレーはまあまあの味、ゴーフルはパッケージが阪神なだけ、タイガースビールはアサヒスーパードライだから普通に飲めますが、清酒タイガースとタイガースウィスキーとタイガースワインは、愛がないと呑めません。


7月23日(水)
母 のりひとへ げんきですか。いま阪神優勝してます
俺 うるさい死ね 商標権侵害すんな殺すぞ
母 ごめんね。阪神はじめて優勝したから、ごめんね
俺 うるさいくたばれ、訴訟するぞ
母 お金ふりこんでおきました。たいせつにつかってね 食事はしていますか?
俺 死ねくそ女

 いかん、このコピペ見ると泣けてきちゃうんだ。これと、デジカメのAAは苦手なんだよなあ。キレが悪い。さんざん親不孝してきたからなあ。


7月22日(火)
 俺は阪神優勝になるためにはどうすればよいのか考えた
 阪神優勝なのだからどんなこともできる
 手始めに全裸で常磐線に乗り込み六甲颪を唄いながら松戸駅を降り立つ
 田澤の家のドアをこじ開け阪神ブラジャーを腰に巻き阪神パンティを頭にかぶる
 田澤が呆然としながら見ているが阪神優勝なので気にしない
 田澤のベッドに潜りこみ「銭ゲバだから!商標ゴロだから!」と絶叫
 田澤は無言で商標登録を放棄する
 だがまだ阪神優勝には不十分
 次は特許庁に腐れ役人と叫びながら飛び込む
 お役人は居眠りしている最中だったが阪神優勝なので無視
 半裸で逆立ちをしながら
 「阪神はタイガース!!優勝はタイガース!!」と絶叫
 お役人は大泣きで退職
 確実に阪神優勝に近づく
 田澤の三百代言を勤める前田清美のタマを獲りに
 遠山の顔真似をしながら前田の事務所に突撃
 事務所を開けると一本のテープ発見
 亀山のサヨナラ本盗で阪神が優勝する架空実況中継発見
 俺は泣いた


7月21日(月)
 千葉のどっかの馬鹿(広報によると、田澤憲仁という馬鹿らしい)が、阪神となんの関係もないくせに「阪神優勝」というフレーズを商標登録したため、そいつに金を払わないことには「阪神優勝」と書いたグッズが売れないという事態になっているそうな。
 千葉の商標ゴロも最悪だが、認可してしまったお役所も最悪。とりあえず、いま売っている「阪神優勝2003」のTシャツは絶対買ってはいけない。そんなものを買っても、あなたが愛している赤星にも井川にも片岡にも、一文の金も渡らない。千葉の銭ゲバ男に渡るだけだ。
 たぶん阪神球団が異議を申し立てれば、こんな根拠薄弱な登録は認められなくなるだろうが、お役所仕事だからそれには時間がかかり、優勝決定までに間に合わない公算が高い。業界の将来よりは目先の小銭に夢中な阪神グループのこと、この千葉の商標ゴロにホイホイと結託する可能性が高い。
 とりあえずわれわれができることは、「阪神優勝」と書いてあるグッズには手を出さない、買わない、ということしかない。こういう商標ゴロ、火事場泥棒、人間のクズが儲けるような世の中にしないために。


7月18日(金)
 馬鹿が引くなる夏風邪といふものを私も引いてみむとてするなり。
 今年の風邪の症状は、微熱とか鼻水とか咳とかと共に、酒を飲むと偏頭痛がするというものらしい。おかげで酒が飲めない。いや、飲んでますけど。実は「偏頭痛は一日一回」という法則を見つけたのだ。さっき苦しんだから、もう今日はいくら飲んでも大丈夫。
 しかし私は、こと酒に関しては、なんでこんなに尽力するのだろう。いやその理由については知りたくない。


7月17日(木)
 「亡霊怪猫屋敷」という映画を見る。
 まあよくあるというか、見事なまでに陳腐な化け猫もの。囲碁のいさかいで家老に殺された若侍と、家老に犯されて自害したその母親の恨みを晴らすべく、若侍がかわいがっていた猫が化けて出る。その因縁が現代まで残り、その屋敷を買い取った医者夫婦に猫の怨念が襲いかかる、という話。化け猫映画の見どころ、猫が化けた老婆のにゃんにゃんにゃんという手つきに侍や腰元がきりきり舞いするシーンも満載。
 それにしても猫騒動、最初は鍋島にせよ有馬にせよ、恨みをもつ当事者に祟るだけで満足していたのに、後世になると一族縁者皆殺しにしなければあきたらなくなったのは、猫が進化したのか、それとも、江戸時代より明治以降の方が家とか血筋とかを重要視するようになったことの反映なのか。
 なによりもこの映画の欠点は、猫がかわいすぎること。ふつう化け猫映画では、照明を暗くしたりアップにしたりアングルを工夫したりして猫を不気味に見せるのだが、この映画では真正面から明るい照明で猫を撮影しているのだ。しかもその猫、むっちゃかわいい仔猫なのだ。そのため、屋根にたたずむシーンも、死者の血を舐めるシーンも、迫力がないことおびただしい。もしかしたらこの映画のカメラマン、大の猫好きだったんではないだろうか。映画のことなんかどうでもいいから、とにかく猫をかわいく撮りたい、というたぐいの。
 ちなみにこの映画、医者が人力車に乗って往診に出かける。いくら1956年の映画だって人力車はないだろと思って調べてみた。明治初年に発明された人力車は明治末をピークに減少をはじめ、関東大震災と太平洋戦争で激減し、昭和二十五年には明治期の二百分の一くらいまで減ってしまっていたそうだ。やはり当時でも時代錯誤であったか。ただし、人力車は自動車より振動が少ないため、戦前までは病人や怪我人の搬送に使っていたそうだし、九州という設定だし、ないとも限らない。


7月15日(火)
 私は馬でできている。
 通販でモンゴルから馬肉を仕入れている商店から、馬刺ロースと馬レバ刺を注文したのだ。生姜醤油で食う馬刺ロースは柔らかくて甘く、ニンニクゴマ油醤油で食うレバーは舌に媚びるようにさらに甘い。血なまぐささを感じないのは、馬のレバーはもともとこうなのか、それとも商店が血抜きを入念にしてくれたのか。
 そのついでに「馬肉切り落とし」というのを注文してしまったのだ。5キログラムで1900円という価格に負けて。「ニャンちゃんやワンちゃんのお食事にどうぞ」というふれこみもあるが、だれがこんなものを犬畜生や猫畜生に食わせるもんか。オレが食う。
 それまで冷凍庫に放り込んでいた5キロの肉塊を取りだし、沸騰した湯を張ったずん胴鍋に放り込む。さすが5キロの冷凍肉、さしもの沸騰もたちどころに止まり、1時間ほど煮込んで、ようやく塊が崩れた。ずん胴鍋からもあふれそうになったので、慌てて別な大鍋に一部を移し、ダブル鍋で煮込みにかかる。
 ショウガの薄切りとともに、アクを取りながら煮込むことざっと4時間。脂はほとんどない。関節や腱のゼラチンがふるふると震えるようになったところで火を止め、ゼラチン部分が多そうな肉を選んで味噌煮込みにする。葱を散らして食ってみたが、牛スジの煮込みに比べると赤身が多くさっぱりした感じ。
 残りの肉は、冷めたらジップロックに詰めて再冷凍、次回の使用へと備える。
 鍋の底には、赤身が煮崩れてぼろぼろになったものが1キロ近く残っている。これはフライパンに移して焼酎と醤油で煮詰め、佃煮に。なんだか、缶詰の牛肉大和煮を食っているような味だ。


7月13日(日)
 電車に乗っていて英会話教室の宣伝を見ていたのだが、英会話の種類にもいろいろあるのですね。「TOEIC受験用英会話」「ビジネス英会話」「トラベル英会話」なんてのはまあ想像がつくが、「インターネット英会話」なんてのはどんなもんなのだろうか。インターネット回線で長距離通話するのだろうか。それとも
「ポーションよこせ赤ぽを!」「殺すぞ、ゴルァ!」「アレス人は皆殺しじゃ!」
 などという殺伐とした会話をみなで練習するのだろうか。
 さらにわからないのは「カラオケ英会話」である。
「すばらしい!」「コブシがきいてるね」「よくそんな声が出るな」「アンコール!」「やんややんや!」
 などという掛け声ないし賞賛を練習するのだろうか。それとも
「デュエット、どう?」「君の美声に乾杯」「あとは夜のフルコーラス、僕と」
 などというラブラブ英会話を練習するのだろうか。それなら参加したい。講師のおねいさんとマンツーマンの体験学習。


7月8日(火)
 先月に母親がやってきて、果実酒を漬けて帰っていった。それを見ていて、なんとなく自分でもやってみたくなって真似した。それがそろそろ、一ヶ月になる。

梅酒、レモン酒

 こいつが母親の置き土産、梅酒とレモン酒である。梅酒はまだまだ、あと二ヶ月は漬けておかねばならぬ。レモン酒は漬けて十日ほどで皮を取り出し、身はあと一ヶ月くらい置いておけば飲めるらしい。ほのかに黄色がかっている。

パイナップル酒、アメリカンチェリー酒

 真似して自分で漬けてみたのがこれ。パイナップルとレモンを漬けてみた。パイナップルが甘いので、砂糖はほんのすこし。漬けているうちパイナップルの身と皮が浮いて水面に顔を出したのが心配。これはあと一ヶ月ほどで飲めるらしい。
 隣はアメリカンチェリーとレモン。いい赤い色が出てきている。こちらはあと二ヶ月くらいらしい。

謎酒

 問題はこいつだ。母親の作ったものはともかく、自分で作ったのも、パイナップルとアメリカンチェリーはレシピに従って作ったので、まあ安心している。しかしこいつは徹頭徹尾自己流だ。ええとね、とにかく、うちにあったドライフルーツをね、めったやたらに放り込んだのよね。ええと、砂糖漬けのマンゴーと、塩砂糖漬けの乾燥梅と、干しぶどうと、フリーズドライのドリアンをね。名づけてドライ・トロピカーナ。果たしてこれ、飲めるのだろうか。


7月7日(月)
「七夕だからボケろ、っていきなり言われたんすけど」
「仮面ライダーストロンガーに暴言吐いたこと、ちょっとは気にしてるんだろ。ログを早く流したいんだよ」
「ったく、若気の至りが抜けないジジイほど始末に負えないものったらないね」
「いいから、早く七夕のギャグをやれよ」
「……ピッチャー、タナバタ」
「どこがギャグなんだよ!」
「いやね、ホラね、タナバタと川端をかけて、阿南監督の物真似で」
「いまどき元広島の阿南監督の物真似が何人にわかると思ってるんだよ! しかも川端とタナバタって、バタしか合ってないじゃないか! それだったら田畑でも欠端でもいいだろ!」
「ブッブー、欠端はカケハタだからタしか合ってませーん」
「もういいよ!」


7月4日(金)
 仮面ライダーストロンガーをはじめて見たが、はっきり言ってキカイダーシリーズのパクリだな。見る価値はない。


7月1日(火)
 なんか「宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」を見るたびに、「女だな、サーベラー」と大帝がのたもうた記憶は私の捏造であったのか妄想であったのか私の女性蔑視思想がそんな妄想まで産み出してしまったのかと煩悶するここ数年ですがいかがでしょうか。そのあと宇宙戦艦ヤマト3の映画じゃない方も見たのですが30分のうち25分が昔の映像の使い廻しでした。むかし見たことのあるウルトラマンの映画より凄いかも。


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