くだらな日記(2001年3月)


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3月31日(土)
 携帯電話に起こされる。「あ、そういえば、今日は雑文花見オフの場所取りする役だったんだ」と思い出しながら電話を取ると、雑文家のたつのさんから。「いま、雨なんだけど、どうしますー?」とのこと。あわてて外を見ると、なんてこったい、埼玉は雪だぜ。とうぜん場所取りは中止。花見も中止。
 ざんねん。これで四週連続オフという偉業を成し遂げることができなくなった。今日やって、来週はほぼ同じ面子で雑文花見オフ。再来週は大阪に舞台を移して、鶴橋狂乱焼肉オフ。その次の週は神戸で三木神戸牛バーベキューオフ、という予定だったのだが。まあいいか。お楽しみはこれからだぜ。<ハヤブサかあんたは

 さいたまスーパーアリーナであったPRIDEの試合をテレビでやってたので見る。桜庭、シウバとかいうムエタイ選手にボコボコにされてましたね。1ラウンドでノックアウト。ま、最近天狗になってたみたいだし、たまにお灸を据えるのもいいか。


3月30日(金)
 唐沢俊一の「裏モノ見聞録」というページに当サイトの駄文が紹介されることになりました。うふふ。嬉しい。
 今週の「右と左と男と女」というやつです。すっかり「こんな妙な奴がいますよ」というエレファントマン状態なのがうれしい。まあ、B級でカルトでトンデモだよなあ。あれは。
 ちなみに落語家の右左だと、快楽亭ブラックの弟弟子が、共産党員でかつ赤尾敏ファンクラブの会長を兼務していて、追求されたときに、ブラックが援護して「こいつは主義主張じゃないんだ。赤とつくのがみんな好きなんだ」と言ったこともあるそうです。
 そういえば先代の林家彦六は、共産党シンパだったが、応援演説で高島平の団地を回ったとき、「長屋の〜皆さ〜ん」とやって、いきなり票を千票ほど失ったことがあるとか。

 森総理が国賓の歓迎レセプションをキャンセルして、自民党議員と寿司屋で飲んでいたことが問題になっていますが。
 あれ、ひょっとしたら、キャンセルでなく、招かれなかったんじゃないでしょうか。だって、ほら、あの人が来ると場が盛り下がるし。
 で、総理大臣、すっかりヤケになって、部下の議員引き連れて寿司屋でグチをこぼす。
「チクショー、どうせオレは英語しゃべれないよ! クリントンのジョークもわかんなかったさ! ワセダも裏口だよ! どうして同じ裏口でも、ヒロスエは人気があってオレはないんだろうな。ぶつぶつ」
 この事件、いちばん可哀想なのは、森のグチを聞かされる部下の議員だと思います。


3月25日(日)
 きのうは新宿の「はな火屋」で、ラーメンを食ってきました。
 本当は近くの「風来居」を狙って、六時頃に行ったのですが、「本日の営業は終了しました」との張り紙が。ううむ、「東京のラーメン屋さん」では、休業は日曜、平日土曜は夕方五時から営業、となっているのですが。これで「風来居」にフラれたのは二回目だ。
 そういうわけで近くの「はな火屋」へ。三和銀行の裏手にある小さな店で、カウンターとテーブルあわせて十人くらいの店。行列はなく、醤油ラーメンの食券を買って、すぐカウンターへ。
 中ではトシとったのと若いのと二人の店員がラーメンを制作。若いのは麺をゆでながら、しきりに麺を指で潰し、茹で具合を入念に点検しているのが好感が持てます。
 出てきたラーメンは、ちょっと黒っぽい。スープに細かい黒いものが浮いているのです。海苔を細かく砕いたような、というか、洗濯機に浮いてくる黒カビみたいな、というか。どうも食品に対する比喩としては適切でないですな(いま「東京のラーメン屋さん」で確認したら、焦がし葱でした)。
 でもそのスープが美味しい。この黒い小さなものが、美味さの秘密かもしれません。鼻を近づけるとカツブシと昆布の臭いがするのは、最近の流行ではあるのですが、この店ではトリガラやトンコツなど、動物系のダシが、魚系のダシと拮抗して威力を発揮しています。その結果、ダシが濃厚です。アミノ酸たっぷり、というスープです。ダシだけでこってりなスープです。おいしい。ちょっと塩辛かったですが。
 麺は太めのまっすぐ。ちょっと柔らかすぎるように思いました。「固ゆで」と注文していた客もいましたから、そう頼むのがいいかもしれません。
 チャーシューは脂身たっぷり、とろとろ柔らかの私好み。これで六百円は安い。

 そういえば先週はやはりその近くにある「げんこつ屋西新宿店」に行きました。魚系の臭いのしない、昔ながらのスープ。太めでやや縮れた麺。「青葉」とか、「竈」のような強烈な主張はないのですが、なんというのか、普通のラーメンが、普通のまんまグレードアップした、という感じの味。ラーメンのイデアを抽出してみました、というようなラーメン。バランスが取れていて、飽きない。

 きょうは終日野球と相撲の観戦に専念。夕方ごろ、通販で買った「小樽恋のすし 鮭まるごと寿司」を食べる。シャケを三枚におろした身が、そのまんまシャリに載っている豪快さん。分厚い身が、柔らかくて脂がのっててうまい。小樽のお寿司は、食い放題でなければおいしい。


3月23日(金)
 牛バラを料理する。
 先週、安いからといってデパートで買い込んだ牛バラ肉1.5キロかたまり。これを何とかして食ってみようと、ステーキ風に焼いてみたり、薄切りにして焼き肉にしたり、牛丼を作ってみたりしたが、なんにせよ固い。やはり煮込まなければならぬのか。
 ふつうに煮込むのは面白くないので、カレーに使うくらいのサイコロ状に切り、塩、胡椒、醤油、豆板醤、ニンニクなどにつけ込み、片栗粉をまぶしてまず唐揚げ。それをシチュー風に、ジャガイモ、タマネギと煮込んでみた。
 すると唐揚げのコロモがシチューに溶け、どろっとしていい感じになってきた。肉の下味も同時にしみ出し、なかなかいい味。先に揚げていたので肉も軟らかく、結構いいんでないかい。


3月20日(火)
 「東海道中膝栗毛」(十返舎一九:岩波文庫)を読む。
 恥ずかしながらまともに読むのは初めて。児童文学全集とかそいうので読んだことはあるのですが。
 いやあ、弥次郎兵衛と北八って、ホモだったんですね。なんでも、北八はもと弥次郎兵衛の陰間(少年売春の受専門)で、奉公に出たのだが素行定まらず、弥次郎兵衛も北八との爛れた遊びに身を持ち崩して破産し、駿河から江戸に逃げる。そこで女房を娶るが、北八との関係がこじれて女房を離縁。そこで僅かな財産を金に換え、夜逃げ同様にふたり、旅に出る。
 そういうハードな話だとは知らなかった。こども文学全集には、そんなこと書いてなかったもんな。やはり原典は読むべきです。
 とすると、「膝栗毛」は、やおい漫画に向いてるんじゃないだろうか。たとえば、こういうのもアリか。

 小田原の宿にて。弥次郎兵衛(年齢は四十過ぎ。鼻の下に髭をたくわえ、サングラスをしたロマンスグレー)は裸体で(あたりまえだ)五右衛門風呂につかっている。
「北八、一緒に入らないか」
 更衣室の物陰から顔だけを出した北八(十代の細身の美少年)。
「でも……」
「ははははは。なに恥ずかしがってるんだ。昨晩はあんなに情熱的だったくせに」
「ううん、いぢわる……」
 恥ずかしげに裸身をくねらせながら入ってくる北八。風呂桶の前で、もじもじしている。
「はっはっは、どうれ、俺が入れてやろう」
 弥次郎兵衛、いきなり北八を抱き上げ、風呂桶にざぶりと浸ける。北八、素足が底の風呂釜に触れ、飛び上がる。
「あ、熱い! 熱いよ弥次!」
「熱いはずだよ。下駄を履かないからさ。はっはっは」
「ううん、弥次のいぢわる……」
 狭い風呂桶の中でひしと抱き合う二人。北八を強引に押さえつけ、指を股間に滑らせる弥次郎兵衛。しきりと身をもがきながら、情熱的に弥次郎兵衛の口を吸う北八。
「ああ、あッ……」
「可愛いよ、北八……」
 そこへ飛び込んでくる宿屋の主人。
「お前さまたち、あんのつもりだ。あんまり暴れるもんで、釜が損じちまったでねえか!」

 きょう大宮アルディージャと対戦したモンテディオ山形の選手は、ユニフォームの胸に「はえぬき」と書いていた。
 ずっとこのチームで育ったことを誇示しているのかと思ったが、外国人選手まで「はえぬき」と書いている。どういうことだ。
 何かと思ったら、山形県のお米の銘柄が「はえぬき」なのだそうだ。なるほど。そうすると秋田県がチームを持ったら、やはり胸には「こまち」と書くのだろうな。小町だけに、穴がありません。


3月19日(月)
 似顔絵を描いたことがない。
 漫研だったから、新入生の頃は学園祭などで一枚150円の似顔絵を描かされたのだが、実は似顔絵でなかった。自分の描けるキャラクター数通りのうち、その人にもっとも似ているものを描いて、それを似顔絵でございと売りつけていただけ。まことにザンギに耐えない。
 いま、MICKさんのところで「まゆと彼氏との格闘」のカットを描かせていただいているのだが、そんなわけで、これもまったく似顔絵ではない。そもそも顔を知らなかったし。最近、ショートカットにした写真を頂いたので、最新では髪型だけ似せてみたが。
 ちなみに最近顔を知ることになったこうしゃくさんと、Syaさんを描いてみたが、これも似顔絵ではない。それにしても、それぞれのページや掲示板での言動からしたら、おふたりの絵を交換した方がぴったりくるような気がするのは、面白い。わはは。


3月18日(日)
 名称は難しい。
 朝日新聞の日曜版を読んでいたら、マケドニアの少数民族が紹介されていた。ロマ族という。ジプシーという名称がもっと有名だが、この言葉は差別につながるとして、現在では使用されないらしい。
 ジプシーはエジプトの人、という意味で、別に差別用語ではないのだが、長い歴史の中でこの言葉に差別の認識が降り積もったことは確かだ。それを嫌がって、別な名称にしようとする気持ちはよくわかる。しかしロマ、という言葉は、人間、という意味なのだ。自分たちだけが人間で、他の奴らは人間じゃない、という、逆差別意識が感じられる。
 エスキモーも今では好ましくない用語とされている。こちらはもっと露骨に差別的名称で、「生肉を食う連中」という意味だ。ところが代わりとして提示されているのが、ユッピック、もしくはイヌイットという自称。これも、人間、という意味だ。
 「人間」なんていうような尊大な自称をそのまま使っている民族や国家なんて、多数派民族や現代国家においても、「中華人民共和国」や「グレートブリテン並びに北部アイルランド連合王国」くらいしか思いつかない。
 他民族からの差別的名称と、その裏返しの夜郎事大的尊称。そのどちらかちか、使うことを許されないのだろうか。どっちの名称も、使いたくないなあ。多数派民族の傲慢だと言われれば、それまでのことだが。
 ちなみにアイヌは、やはり「人間」という意味だが、変なことにこの言葉に差別意識が降り積もったということで、一時、ウタリ、という名称に変更された。こちらは、同胞、という意味。しかし最近ではまた、「アイヌという名称はちっとも恥ずかしくない、立派な名前だ」という認識が主流になり、またアイヌが使われるようになっている。ややこしい話。


3月17日(土)
 たらすみを作ってみる。
 もともと荻昌弘「男のだいどこ」(中公文庫)に掲載された創作料理。簡単に言えばタラコのみそ漬け。正式には、タラコをガーゼでくるみ、八丁味噌に漬けるのだが、うちにはガーゼも八丁味噌もないので、タラコに直接田舎味噌を塗りたくり、ラップにくるんで冷蔵。一日置いたら水分がしみていたので、ラップをとってキッチンペーパーにくるみ、また冷蔵。
 二日おいて取り出し、味噌を剥がして切ってみる。まだ柔らかく、タラコそのものだが、色は若干飴色になりかかっている。口に含むと……あ、本当にカラスミの味だ。食感はまだタラコだが、味はカラスミ。
 またタラコが安いときにでも、再挑戦してみよう。味噌に三日くらい漬けてから、陰干ししたら、乾燥して、よりカラスミに近づくかもしれない。

 ついでに魚柄仁之助が朝日新聞に書いていた「キャビアもどき」も試してみました。とんぶりに塩をして一日おいて水を出し、オリーブオイルで和える。たしかにキャビアっぽくなりましたが、あの小粒のキャビアがそもそも、そんなうまいものでもないし、あれそのものがキャビアもどき(ランプフィッシュの卵の塩漬け、だったっけ?)だし。
 それにしても思うのですが、イクラが人造模造品ができるのだから、本当の大粒のキャビアも作れるのでは? 人造イクラの粒を少し大きめにして、内容物を灰色に、少し粘っこく、少し脂っこくすれば、それだけでキャビアになりますよね。
 いや、ひょっとしたら、いま出回っているキャビアは、既に人造キャビアではありますまいか。なにしろ本当のキャビアを食べたことがあると断言できる人は、まず滅多にいないのだから。


3月15日(木)
 「激突カンフーファイター」(清水良英:富士見ファンタジア文庫)を読む。いや嘘だ、読んでない。
 なにしろ5ページ読んで投げだし、酒を飲んで勢いをつけて再読したところ10ページで投げ出した本だ。あとは怖々、ぱらぱらとめくったページを読んで、慌てて閉じる毎日です。いつ読み終わるのやら。
 といって、つまらない本ではありません。ギャグ満載の小説です。ギャグの手数では日本一。ギャグの質もなかなかです。「神聖モテモテ王国」には及ばないが、「すごいよ!! マサルさん」の若干下くらいの質はあります。そう、コサキンやふぁんろ〜どの投稿レベルのギャグかな。
 しかし辛いのは、そのギャグが脈絡もなく随所にちりばめられていることです。小説ならあるような繰り返しギャグとか、連鎖ギャグとか、ギャグが新たなギャグを生んでゆくような、ギャグの有機的な結合がないのです。だから読んでいて辛い。
 なんだか、永遠にジャブを繰り返すボクサーと対戦しているようです。あるいは、ボディスラムしかしないレスラー。「おいおい、ボディスラムで俺を倒したろ! そしたら次は、トップロープからムーンサルトでもするがいいじゃねえか。せめてエルボーを落とすとか、ギロチンドロップとか、技の組立てはなんぼでもあるだろ!!」と絶叫したくなります。
 こんな辛い小説を平気で読む愛蔵太さんは、やっぱ偉いと思いました。愛さんなら、「小説パタリロ」も平気で読めますね。ビバ愛。


3月12日(月)
 土曜日に日記書きの人たちとオフ会。
 夕方の新宿に集まったのは、日記書きのkinopさんいしかわさん。他の人はまだ来ず、龍成さんに至ってはまだ鹿島にいるということなので、三人でとりあえず歌舞伎町の居酒屋へ移動。そこで飲んでいるうちに、日記読みのオトさんとayaoさんが到着。
 ううむ、みんな若いなあ。kinopさんといしかわさんは日記リンクス時代から参加しておられたということで、結構な歳かと思っていたのだが、まだ二十代の青年でした。もっとも、考えてみれば、日記リンクスにしてもせいぜい五年前の話なのだ。
 二次会のカラオケボックスで、歌も歌わず話をしているうちに、龍成さん到着。チャッピーとの痴話喧嘩があって遅れたとのことですが、元気な青年でした。太ってないですよ。中肉中背。いしかわさんと同じくらいか。なんというのかなあ。勝手に引き合いに出して悪いが、みやちょ体型、という感じ。日記を書く人にはこういう体型が多いのかしらん。
 龍成さんに、「日記読み日記、飽きてるでしょ」と図星を指され狼狽。「義務感で続けるくらいなら、ヤメちゃえばいいですよ」と言われる。日記には厳しい人だ。そういえばkinopさんも、徹夜仕事のあと家に帰り、持ち帰りの仕事を片づけて日記を書き、三時間寝て会社へ行く、という生活を続けているとのこと。それで毎日書いているのだから、凄いもんだ。
 そのあといしかわさんが「燃えよドラゴンズ」を披露したりして盛り上がったのですが、老齢でいささか疲れてきたので、徹夜で飲むという他の人たちと別れて帰宅。龍成さんは夜の歌舞伎町に消えていきましたとさ。

 すいません龍成さん、そんな約束しましたっけ? すっかり忘れていました。


3月10日(土)
 替え歌メドレー・政界篇
・森と小泉に 囲まれて 静香は探す 次期総理(ブルー・シャトー)
・千景と古賀と森、野中から 総理はいかがと 真紀子は言う(しずかな湖畔の)
・総理のやさしさが 羽田にまさるなら 総裁の美しさが 岸にまさるなら(ヤマトより愛をこめて)
・さよなら 馬鹿の森総理よ きりきり舞いの 森総理よ(色つきの女でいてくれよ)
・由起夫 由起夫が野党を抱いたまま 由起夫 由起夫が保守になる(TOKIO)
・チョコを 森には返せない ゴルフと言う秘書みつけたから(ねこの森には帰れない)
・あ〜 私の後任は 派閥の数に乗ってハシリュー(青い珊瑚礁)
・石原は絶えることなく 暴言を言おう(今日の日はさようなら)
・加藤派森を落とそうとしたが 亀井はカンカン派閥も割れる 乱乱乱乱乱乱乱乱……(気のいいがちょう)
・山崎さんちのタク君 前からとっちゃん坊や(山口さんちのツトム君)

 パソコンが右翼からバカボンに進化して、漢字変換すると落ちる落ちる。どうやらIMEがたーけらしいことになっているらしい。業を煮やして一太郎をインストールし、ATOKに切り替えて一件落着。あんな、ここだけの話でっけど、IME、アホでっせ。


3月9日(金)
 今日はあみーゴでなく、アミーゴの話。
 先日呉さんとこのアミーゴ系HPについて書いたばかりなのですが、なんとそれからの短い間に、イギリス紳士さんワラビさんがHPを閉鎖。takeさんも引退していたし、小寺さんも行方不明だし、アミーゴの残党は、のりのさんMICKさんカナスギさんはまださんだけになっちゃった。寂しいなあ。なんつーか、新庄と大豊が抜けた阪神から、福原と川尻がさらに抜けた、っちゅう感じです。
 しかもイギリス紳士さんのところは、傘下のナイトビジネスグループも全員がHP閉鎖。まさに一家離散状態というか、オウム真理状態というか。いったいどうしたのか、他人事ながら心配になってくる。ううむ。国家権力の弾圧だろうか。
 ま、幸せな人はWebでなんか遊ばない、という話もあるので、実生活で幸せになって引退したのなら、めでたいことだし。

 なぜかパソコンが右翼になってしまった。
 どういうわけだか、「みかど」という文字を「帝」に変換しようとすると、必ず「不正な処理が行われました。強制終了します」と終わらされてしまうのだ。
 私はお前をこんな右翼に育てた覚えはない! 私はトロツキー派のアナーキストなのにっ! エイ、キック! とパソコンを蹴ったりしてみたがいっこうに修正されない。修正主義がいかんのか、マイクロソフトが右翼と手を結んだのか。


3月8日(木)
 なんか世間ではいろいろあるようで。
 森総理が誰にも惜しまれずに退陣決定的となったかと思うと、ノアの高山が退社してPRIDEに行くとか、モーニング娘。の中沢という娘(ちょっと娘というにはトウが立ってますが)が脱退とか。やはり、娘というにはトウが立ってしまったのが脱退の原因か? モーニング婆。というのも、迫力があっていいと思うが。
 さらに鈴木あみというアイドルが事実上引退とか。よくある話で、利権を吸い上げようと親族が作った事務所に移籍しようとしたら、それまでの事務所がヘソを曲げ、さらにプロデューサーの小室哲哉とも決裂し、楽曲の提供、テレビへの出演、ファンクラブ、すべて絶ち切られてしまったとか。
 このくらいのことで引退とか言われるのは、いかに本人の実力がないかを露呈していますな。楽曲がなけりゃ自分で書くか、知り合いのミュージシャンに頼めばいいじゃないか。テレビに出られなければ、ライブ活動すればいいじゃないか。ファンクラブなんか、自分で作ればいいじゃないか。レコード会社に切られたら、インディーズで自費出版すればいいじゃないか。ちったぁ森進一を見習いなさい。あるいは宍戸留美。


3月5日(月)
 海外ニュースで見たのだが、アメリカでは「ハイウェイ・ハンター」というのが問題になっているそうで。
 むろん道路周辺は禁猟だから違法の密猟者である。それのみならず、道路周辺の牧場の家畜やペット、住民を狙撃する事件が相次ぎ、事態が深刻化しているらしい。
 その対策として、州政府がおとりの鹿ロボットを設置し、狙撃するハンターを警察が逮捕するという措置を取っているらしい。
 ハンターというと動物の生態に詳しいと思われているが、ほとんど間違い。確かに良きハンターは良きナチュラリストであるが、今のハンターの大半は、鹿と猪の糞を見分ける能力すらない。ただ自分の武器で生物を殺傷するのが見たいだけの、武器おたくの変種である。
 ハンターについていつも不思議に思うのは、散弾銃で鴨や鳩を撃つことを、連中はなぜスポーツと称するのであろうか。商売ならわかる。しかしスポーツというからには、おのれの技量と鳥の飛翔を賭けて、ただひとつの狙いすました弾丸で勝負するのが、筋というものではないだろうか。
 ブラックバス釣りの連中は生態系の破壊や非常識な行動で各方面から指弾されているが、そんな彼等でも、針にミミズやカワゲラをつけての釣りを「ドン百姓」(この言葉自体、釣り師の差別意識が透けて見えるが)といって蔑む。ハンターにこの節度を求めるのは酷なのだろうか。

 ところで同じ日のニュースで、「京都の島原で太夫道中が行われ、観光客や地元住民がつめかけた」とありましたが、島原の太夫って、あの、時代小説によく出てくる、ひとばん十両とか二十両とかいう、大名とか豪商が寝るという、あれなのでしょうか。嫁入り前の娘が、そんなものを見て、「きゃー、かわいー」などと言っていいのでしょうか。そもそも、京都には売春禁止法が存在しないのでしょうか。いや待て、京都は、全国でたったひとつ、淫行条例のないところと聞いたことがあるぞ。祇園の舞妓の半玉だと十五歳くらいだから、それと遊びたい政治家が条例を潰したのだとか。だとすると。もしや。ふと思ったのだが、それなら京都でコミケを開けば、規制がゆるいのでは。


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