プロ野球用語辞典

いっしょや【一緒や】
(1)往年の漫才コンビ、中田ダイマル・ラケットの得意ネタ。「ぼく、みどりさんとつきおうとるねん」「僕はグリーンさんとつきおうとんねん」から始まり、話が展開して、だんだんみどりさんとグリーンさんが同一人物であることがわかってきて、最後に「一緒や、一緒!」とツッコんで爆笑のオチ。
(2)往年の漫才選手、片岡篤史選手の得意ネタ。日本ハム時代、点を取られすぎの投手陣にキレて「オレがいくら打っても一緒や、一緒!」と叫んで阪神に移籍したが、あまりの低打率とチャンス潰しまくりにこんどは阪神ファンがキレて「お前が打つの見たことないぞ! バット持っても持たんでも一緒や、一緒!」とツッコんで爆笑のオチ。

えふええ【FA】
(1)かなりの実績を上げたベテラン選手が他球団に働く場を求める制度(他十一球団)。
(2)下位低迷の戦犯を他球団出身のポンコツ選手に責任転嫁するための制度(阪神)。別名高給人柱。
  →がいじんせんしゅ
  →かたおか
  →やまおき
  →なかむら

えらー【エラー】
(1)普通ならできるプレーができないこと。
(2)たとえば吉本捕手の場合、「普通なら」変化球はパスボールするので、これをエラーと判定するか否か、現在セリーグ事務局で議論中である。一部の公式記録員は、「沖原のトンネルや吉本のパスボールはE(エラー)ではなくH(ヘタ)と判定しよう」と主張するが、「Hではヒットと見分けつかない。それよりB(ボンクラ)としてはどうだ」「それもボールと紛らわしい。A(アフォ)というのはどうだ」という主張もあり、決着が待たれる。

おおびい−かいせつ【OB−解説】
 「ボクの現役時代、長嶋さんに……(以下どーでもいい逸話披露のため省略)」「ボクが今まで見た中で、一番チンコが大きいのは……(以下下品なため省略)」など、いまの試合状況、というか野球とはまったく関係のない話題で時間を潰す解説。「事情通解説」と同義語。
  →でーぶおおくぼ

おーなー【オーナー】
(1)ワンマン(巨人(今)、西武、オリックス、日本ハム、ロッテ、近鉄)
(2)無能な二世のオモチャ(巨人(昔)、ダイエー、ロッテ、ヤクルト、広島)
(3)昔は実権があった人(横浜)
(4)だれ? この偉そうな人(阪神)

がいじん−せんしゅ【外人−選手】
(1)メジャーリーグ、台湾、韓国など外国で活躍しているのを日本に招聘してきた野球選手。ローテーション投手やリリーフエース、主軸打者などでチームに貢献することが多い。(他十一球団)
  →すけっと
(2)甲子園地方に古くから伝わる伝統行事。春に外国から賓客を呼んで歓待し、夏が過ぎるころに下位低迷の原因をすべて押しつけ、悪口雑言で追い払う。「まれびと」信仰や宝船伝説、虫送りの儀式などと関連があるとみられている。
  →すけーぷごーと(一部では「すけっと」と略すこともある)
  →かんとく

かこう【囲う】
 ドラフト用語。有望選手を下位で指名したいというファンの、自分に都合のいい妄想の中でよく使われる。
 例:「久保田はもう囲っているわけだし、自由枠でなく7巡か8巡目の指名に回して、3巡目で高井を獲りにいけばいいんじゃないでしょうか」
  →ぱいぷ

かた【肩】
(1)これがよければプロで通用するらしい。
(2)野球解説によると、野球選手は肩と腰と足だけでできている化け物らしい。ただし投手のみこれに指が加わる。手は手投げ、手打ちなど駄目な選手だけが持っている。膝は壊れたときにしか存在しない。
  →こし

がでんいんすい【我田引水】
(1)「捕手というポジションは試合全体を見渡せるから、やっぱり監督としての適性があるわけですね」(野村元監督談)
(2)「やっぱり巨人の四番というのは特別なものがありますね」(デーブ大久保談)

きれ【切れ】
 勝利投手はいつも「タマのキレがいい」。

きんぞく−ばっと【金属−バット】
(1)諸悪の根元。
(2)力の差がある高校生ならともかく、肉体的に成長してしかも精鋭の社会人野球でこれを使うと、内角の速球で詰まらせたつもりでもホームランにされてしまう。そのため社会人出身の捕手は吉本のように外角スライダーばかりのリードになりやすく、社会人出身の投手は谷中や藪のようにそれまで内角を投げたことがなかったのでコントロールが狂って死球を出しやすくなる。またバットの芯を外れてもホームランになるし、当てただけでも打球が飛ぶので、社会人出身の打者は曽我部や松田のようにバットコントロールが粗雑で三振が多いか、坪井や赤星のように当てるだけのバッティングになるかのどちらかになりやすい。今年から都市対抗は木のバットに戻したので、今後の社会人選手には期待が持てる。
(3)阪神と横浜の打者は使ってもいいのではないかと言われている。でも片岡はどうせバットに当たらないので一緒や、一緒!

けっか−ろん【結果−論】
(1)「たられば」を見よ。
  →たられば
(2)無能解説者の三番目のよりどころ。
  →おおびいかいせつ
  →こんじょうろん
(3)結果論を語る解説者に限って、「結果論ではなく」と前置きする。
  例:「結果論じゃなく、やっぱりあそこで条辺に代えるべきだったんですね。もう球がうわずってましたから」
  →ほりうち

こくし【酷使】
 今の監督を嫌いなファンが首脳陣を中傷するときに使う用語。
  →つぶす
  →ほす

こし【腰】
(1)スウェーするな。回転させろ。
(2)身体の中心。「ヘソ」と同義語。
  →へそ

こんじょう−ろん【根性−論】
(1)「力負けしているときこそ、ナニクソ! という気迫で立ち向かっていかなアカンのですよ!」
(2)「ストレートも直球も関係なく、ガツンといったろ! という気で振り抜くことが大事なんですよ!」
(3)「今のは気迫で打ったヒットですね!」
  →かわとう
  →なかはた

こんばーと【コンバート】
(1)足腰が衰えたロートル選手をファーストへ回すこと。
(2)イキのいいショートが入団→今までのショートがサードに移動→今までのサードがセカンドに移動→今までのセカンドが外野に移動、となること。別名「玉突き事故」
(3)パワプロの影響か、真面目に「桜井のバッティングはいいから、キャッチャーにコンバートすれば?」などと気軽に言うファンが増えすぎた。もっとも、素人でもあのくらいできそうと思わせてしまった山田や吉本にも責任がある。

さいどすろー【サイドスロー】
 使いものにならない投手の最後のよりどころ。

さん−たて【三−タテ】
(1)同一カードでたてつづけに三連敗すること。
(2)阪神ファンの前でこの言葉は使わない方がいい。

しっとう【失投】
 一流投手のみ投げる資格がある。
 金沢「真ん中に甘く入った失投でした」
 監督「オマエ、失投以外投げたことがあるんか」

しゅうしん−かんとく【終身−監督】
(1)本人が辞意を表明するまでの身分が保障されている監督(他の十一球団)。永久監督。
(2)マスコミやファンが文句を言うまでの身分が保障されている監督(阪神)。
  →よしだよしお

しょうがい【渉外】
 ねえ、今の阪神の三宅渉外部課長って、むかしバースのヒーローインタビューで「むっちゃ調子よかったからね、一発かましたろ思うて燃えましてん」などと通訳していた三宅通訳と同一人物? あの人、優勝した翌年に「外人選手との意志の疎通に問題がある」といわれて通訳を解任されたそうだけど……。

しんたい−のうりょく【身体−能力】
(1)いつでも卓越している。
(2)頭が悪いためなかなか大成しない選手への賛辞。
  →しんじょう

すかうと【スカウト】
(1)地方を回って地区大会や選手の練習をつぶさに見、将来有望な選手を発掘するスタッフ(他十一球団)。
(2)夏の甲子園と神宮の六大学と都市対抗をテレビで見ながらスポーツ新聞を読み、そこにリストアップされた選手名をドラフト指名リストに書き写す作業をする人(阪神)。
  →どらふと

すらんぷ【スランプ】
 一流選手のみ自称する資格がある。
 濱中「最近スランプでうまく打てないんですよ」
 監督「オマエのは未熟なだけじゃ」

ぜんけん−かんとく【全権−監督】
(1)一二軍のコーチングスタッフ、スカウトやトレーナー、トレード、FA、ドラフト、キャンプ、外国人獲得、練習環境など、野球に関するすべてのことを決定する権限を与えられている監督(他十一球団)。
(2)一二軍のコーチングスタッフ、スカウトやトレーナー、トレード、FA、ドラフト、キャンプ、外国人獲得、練習環境など、野球に関するすべてのことについて発言する権限を与えられている監督(阪神)。

そろそろ
 勝ちそうな、または打ちそうな根拠がどうにも見つからないとき、投手や打者へ解説者が投げかける説得力皆無の激励。
 例:「たしかにタイミングは合ってませんが、まったくボールが見えていませんが、これまで3打席3三振ですが、吉本だってバット持ってるんですからね、振っていればそろそろ当たるころでしょう」

たいじゅう−いどう【体重−移動】
 スムースでなければならない。

だげき−の−しんり【打撃−の−真理】
 「全部打ちにいけ。ボールだったらやめろ」(根本睦夫)

たま−ばなれ【球−離れ】
 遅ければ遅いほどいい。
  →たまのでどころ

ため【溜め】
 ない奴はダメ。

たら−れば
 「結果論」を見よ。
  →けっかろん

どらふと【ドラフト】
(1)将来の主力となる選手をアマから発掘する制度(他十一球団)。
(2)とりあえず足りない中継ぎ投手や内野の控えをアマから引っ張ってくる制度(阪神)。
  →かこう
(3)甲子園地方に古くから伝わる伝統行事。正月に社長が「今年はなんとしても、○○君(その年ナンバーワンのアマ選手)を獲りに行きます!」と宣言し、夏ごろに「諸事情から断念しました。全力で××君(夏の甲子園で活躍した選手)を獲りに行きます!」と宣言し、秋ごろに「もっとも必要としていた選手が来てくれます。相思相愛です!」と宣言してだれも手を出さなかった二流選手を自由枠で獲得。別名ホラ吹き祭。

とれーど【トレード】
(1)球団間で欲しい選手を交換する制度(他十一球団)。
(2)使いものにならないポンコツを他球団の主力と交換する制度(阪神ファン)。
  例:「坪井+舩木+山田でハムの小笠原を取るのはどうでしょうか?」

とれーなー【トレーナー】
(1)選手のコンディションやアフターケアに気を配り、選手の負傷を未然に防ぐか、最小限にとどめるスタッフ(他十一球団)。
(2)コーチにするには技術がない、スカウトにするには見る目がないOBの姥捨て山(阪神)。

とれーにんぐこーち【トレーニングコーチ】
 「トレーナー」を見よ。

ながれ【流れ】
 傾いたり押し上げたり引き寄せたり掴んだりする。乳房のようなものであろうか。

にく−ばなれ【肉−離れ】
(1)筋肉に過度の負担がかかり、筋肉や筋膜に割れ目や裂け目が入ること。
(2)ステロイドホルモンの投与で過剰な筋肉をつけた場合に起こりやすい。
  →きよはら
(3)阪神の場合、負傷退場→トレーナーは「軽い打撲」と判断→翌日の試合で同じ箇所を痛める→病院で「肉離れで全治二週間」と診断→数日後の精密検査で骨折が発覚、全治三ヶ月、というケースが多い。これを学会では「阪神性進行性筋骨症候群」と名付け、原因の究明につとめている。

のび【伸び】
(1)勝利投手はいつでも「タマの伸びがいい」。
(2)大きな外野フライはいつでも「もうひと伸びがない」。

ばね【バネ】
 いつでも天性。

ばん−きしゃ【番−記者】
(1)ひとつの球団に張りついて取材する新聞記者(他十一球団)。
(2)なぜかドラフトの指名や外国人選手の獲得、監督人事にまで介入する権利を持つ謎の人物。星野監督の誕生は、仰木監督を推すスポニチと岡田監督を推すデイリーに、星野監督を推すサンスポが水面下で勝利したことが原因とみられている(阪神)。

ひらく【開く】
 いけないこと。

ほす【干す】
 今の監督を嫌いなファンが首脳陣を中傷するときに使う用語。好きな選手があまり使われていない場合は「干してる」と称し、使われている場合は「酷使で潰した」と称する。
  →こくし

まと−を−しぼる【的−を−絞る】
 ある球種を狙って打ちにいくこと。打てた場合は「的を絞った」、三振した場合は「ヤマを張った」。

むさく【無策】
(1)後藤次男の采配を見よ。
(2)今年終盤の星野仙一の采配を見よ。

もって−いく【持って−いく】
 いつでも強引。

やる−き【やる−気】
 いつもない。


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