メイド居酒屋のワインは従順な乙女のように

ラベル

産地:不明 年代:不明
購入:秋葉原 メイド居酒屋「ひよこ家」 価格:1280円
購入日:2004年9月23日 飲用日:同左
いっしょに食べたもの:サラミとチーズの盛り合わせ

 秋葉原にその名も高いメイド居酒屋「ひよこ家」のオリジナルラベルワインの白。
 スクリューキャップなのが残念。やはりここは、コルクをメイドさんが四苦八苦して抜くところを見たかった。
 やや色づいた白の透明色は、ほのかに色づいた乙女のリビドーを思わせる。注ぐと感じられるブドウの香りは、まだあか抜けきらない娘の、産まれ育った山野の香りがする。
 口に含むと軟口蓋で若い娘たちが踊りだす。甘口ライトボディのこの酒は、まだワインになりきれないブドウの味がする。まだメイドになりきれなくて、ときどきドジをやらかす娘のように。陽気で、おしとやかで、従順で、やんちゃで、コケッティーで、うぶで、優しくて、愛らしくて。でもそのどれでもない、まだそれらになりきれてない、未完成の魅力がここにある。あたかもこの店のメイドさんのように。


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