第2章
基礎の基礎



@ HTMLで作る
 ホームページは、HTMLという言語を用いて構築される。
このHTMLという言語は、文法が簡単な上に出来上がりが派手なので、
COBOLやC言語よりも楽しい(と思う)。
HTMLとは”ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ”という意味である
が、そんなんは知らなくてもよろしい。
 世の中には「ホームページエディタ」という、ただ好きな文章を打つだけで
ホームページが作れるという代物があるが、あんなん邪道である。
私に言わせれば、楽したい怠け者の道具だね。(それはいいすぎちゃうか?)
しかしまぁ、使いたい人は使えばいい。
 HTML自体は難しい言語ではないし、1ページ分作ってしまえばあとはコピーして
中身を書き換えるだけでよい。騙されたと思って、チャレンジしてくれたまえ。

A 試しに少しやってみよう
 ではまず、メモ帳等を開いて以下の文章を丸写ししてみよう。
ファイル名は”test1.html”と”test2.html”。改行は適当に入れても可。
ただし、大文字小文字の区別は付けてみよう。

test1.html(出来上がり見本)

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>テスト1</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<CENTER>
<FONT SIZE=6 COLOR="fd0854">ドカンと1発!</FONT>
<BR>
<BR>
<B>早くまともなホームページ作らせろ<BR>
<BR>
<A HREF="test2.html">次のページへ</A>
</CENTER>
</BODY>
</HTML>

test2.html(出来上がり見本)

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>テスト2</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<CENTER>
<FONT SIZE=6 COLOR="fd0854">ワープしたぞ!</FONT>
<BR>
<BR>
<B>ちょっぴりそれらしくなったね<BR>
<BR>
<A HREF="test1.html">前のページへ戻る</A>
</CENTER>
</BODY>
</HTML>


*ヒント*
・1ページ目を作ったら、次はほとんどコピーの書き替えで使える。
・ファイルの保存形式を「全てのファイル(*.*)」として、
保存名”test1.html”と名付ける。

 できあがったら、開いてみよう。エクスプローラなどでダブルクリック
(できるよね)。そうすると、なにやら出てくるはず。
インターネットエクスプローラやネットエスケープなどの画面で。
「なんだよー!こんちくしょー!これだけかー!」といった感じのものが。
 しかし、この基礎の基礎ができればあとはそんなに難しくはない。
 この基礎の基礎に、画像や内容のある文字を入れれば立派なホームページになるのだ。

B 内容の説明
 打ち込んだデータには見慣れない文法があるはず。<HTML>とか、<BR>とか。
 これら”<>”で囲まれた文字は、タグと呼ばれるもので、
多くのものは”・・・”といったように開始タグと終了タグが
ペアになっている。終了タグには”/”(ナナメ棒。スラッシュともいう)が入っているのに
気付いたかな。

<HTML>・・・</HTML>
 HTMLを始めるぞ、というしるし。それぞれ、一番最初と最後に置こう。

<HEAD>
<TITLE>テスト1</TITLE>
</HEAD>
 <HEAD>は見出しの印、<TITLE>はタイトルバー(画面の隅っこに表示される長方形)
に表示される部分。この場合、長方形の中に「テスト1」という語が表示される。

<BODY>・・・</BODY>
 ホームページの本体となる部分。<BODY>句のなかに内容を詰め込んでいく。

<CENTER>・・・ </CENTER>
 この句に囲まれた部分はセンタリングされる。<CENTER>の表示をしない場合は、
左寄せになって表示される。

<FONT SIZE=6 COLOR="fd0854">ドカンと1発!</FONT>
 これは<FONT>・・・</FONT>という句の発展。文字の色や大きさを指定できる。
 大きさの指定は SIZE=6 で行われる。1(超デカ)〜6(ちょっと大きめ)の数字を選択できる。
 色は COLOR="fd0854" で指定。"fd0854"というのは、色合いを16進数やらなんやということが
からんででた数字。詳しくはあとで述べる。

<BR>
 改行マーク。

<B>・・・</B>
 この句に囲まれた部分は太字(ボールド)になる。

<A HREF="test2.html">次のページへ</A>
 指定されたページへといざなう魔法のタグ。
この場合は「test2.html」のページへ行けという命令。
 <A HREF="*.*">・・・</A> の間にはいった文字は、
青文字&下線表示されてワープの扉となる。
ホームページ上で「次のページへ」と書かれた部分にカーソルを移動すると、
指の印が出る(普段は矢印だね)。そして、クリックするとワープという
仕組みになっている。

 他にも多くのタグが存在するが、随時説明していく。
また、よく使うタグ一覧のページもあるので、そちらも参照していただきたい。