レーン(ルネ)・ブル
Rene Bull
( 1872-1942)

アイルランド、ダブリン生まれ。パリでユーモア挿絵画家カラン・ダッシュと出会い、アーチストを志向するようになった。
ニュース雑誌『Black & White』の特派員として戦乱の地を取材、イラストを描いて発表し、戦争画の実力派として認められる。一方、ロンドン・スケッチ・クラブでデュラックらと親交があり、ラ・フォンテーヌ『寓話』(1905)、チャンドラー・ハリス『リーマスじいやの話』(1906)などの挿絵を描いた。
デュラックと同様に東洋美術に大きな影響を受け、中東取材の折にアラブ美術を研究・吸収し、『アラビアン・ナイト』(1912)、『ルパイヤード』(1913)などの最高傑作を生み出し、絶賛された。
第一次大戦後は挿絵だけでなく、模型製作にも取り組み、大英博覧会(1924〜25)ではイギリス軍によるドイツ軍潜水艦基地攻撃の動く模型を製作・発表した。

「アラビアンナイト」挿絵
1912年

詳細不明
 
『アラビアン・ナイト』(1912)か?
 
「空飛ぶトランク」か