減数分裂とは?

私たちの体には父親から来た染色体と母親から来た染色体の2セットがあります。減数分裂ではそれを1セットに減らす特別な分裂様式です。有性生殖で、精子や卵子などの配偶子形成を行うときに必須な分裂です。


酵母や植物や単純な動物では、減数分裂は栄養状態が悪くなった時に始まるようになっています。まずDNAの複製が起こり、次に相同染色体の対合と組換えが起こります。組換えに先立ってDNAの二重鎖切断がおきます。DNAの切れ目は組換えを起こしやすいので、これがきっかけになって組換えが始まるわけです。その後、DNA合成を経ずに二回の染色体の分離が引き続いておこります。この結果、染色体はもとの2セットから1セットに減ります。




分裂酵母の分裂のアニメーション



分裂酵母の減数分裂における核の動き

(郵政省通信総合研究所・平岡泰先生)

分裂酵母細胞の中で核(白く見えるところ)が激しく動き回ります。



パン酵母の減数分裂における核の動き


パン酵母の核を青く染めています


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