オペラ座の怪人・赤坂ミュージカル劇場ファイナル

1999年7月31日(土) マチネ(13時開演)

全出演者

  オペラ座の怪人 : 今井清隆   クリスティーヌ・ダーエ : 村田恵理子
  ラウル・シャニュイ : 佐野正幸   カルロッタ・ジュディチェルリ : 益光美江
  メグ・ジリー : 石倉康子   マダム・ジリー : 西島美子
  ムシュー・アンドレ : 林和男   ムシュー・フィルマン : 青木朗
  ウバルド・ピアンジ : 半場俊一郎   ムシュー・レイエ : 井関一
  ムシュー・ルフェーブル : 川地啓友   ジョセフ・ブケー : 須郷裕介
 
 男性アンサンブル
 喜納兼徳 / 千野昌保 / 畠山典之 / 服部正 / 井上隆司 / 向井善彦 / 谷淳三
 女性アンサンブル
 三橋葉子 / 鍋谷明 / 斉藤昭子 / 福井小百合 / 平野万里 / 石森牧子 / 伊藤真知子
 小牧祥子 / 野村奈美子 / 西上菜穂子 / 高橋恵 / 種子島未樹

オペラ座の怪人に寄せて…

思えば、オペラ座の怪人の魅力にとりつかれてしまったのが今から4年前。その2年後にはようやく近くまでやってきた名古屋公演に2度足を運び、そして今回の東京公演では10回赤坂に足を運びました。特に赤坂では全員のファントムと幸いにも出会う事ができたし(芥川さんが観れなかったのは無念の極みでしたが)、リハーサル見学や俳優さんのトークショーも見る事ができたし…自分にとってはかなり思いいれの深いものでした。ようやく安定した職にも就いてお金もできたのに…「これから」って時にクローズとは…無念です。もっと無念なのは今井ファントムが「化けて」ものすごくよくなった矢先の千秋楽という事…。あまりにももったいないですねえ。ただ、昨年末から今年6月くらいまでの空席状況を考えると…やはりこの時期のクローズは仕方のない事だったのかな。自分としては今年の12月くらいまではやっているとタカをくくっていたのですが…世間の不況には勝てなかったという事ですね。なんだかそういうのってすごく悔しいな。ただ、私はどんなに空席が多くてもやはりこのミュージカルは素晴らしいものだったと思います。「いい!」という日もあれば「納得いかない」日もある…だけど、そこには生の活きた魅力が確実にありました。舞台っていつもそう思うのですが、オペラ座の怪人に関しては特にどんな日でも私のなかでは「最高」の作品だったのです。私の愛したミュージカルが…「蜘蛛女のキス」に続いて「オペラ座の怪人」が… とても思いいれの深い作品だっただけになんだかとても寂しいです(T_T)

観劇日当日−自宅〜開演前

前日、会社が〆日だった為に飲みが入ってしまい午前様帰宅(爆)頭もガンガン痛かったのですが、次の日に備えて薬を飲み、すぐ就寝。そのおかげで観劇日当日の体調は万全。でも、「今日で最後か・・・」と思うとなんだか無性に心が空っぽになったみたいになっちゃって、半分呆然としながら家を出ました。友人と待ち合わせた時間より早く着いた私は、きっともう訪れる事がないであろう赤坂駅周辺をちょっと散歩してみました。真っ青な青空、照りつける太陽、けっこう強く吹いていた風… そんな赤坂の町から「赤坂ミュージカル劇場」を眺めてみました。この劇場も見納めだなあって思うと、それだけでけっこうおセンチな気分に…(;_;) 時間が近づいたので階段下の待合せ場所へ。すると、ひとりのダフ屋のオヤジがこの暑い最中「オペラ座余んない?」と必死の売り込み(^_^;) でもなかなかチケットを出す人がいなくて(まあ、当然だろうな)時間が経つと購入価格を釣り上げていたのには笑ってしまいました(笑) そう、今回のチケットにはそれほどの価値があったんですねえ〜〜!そのことを実感しながら少し遅れてやってきた友人と劇場へ。
すると、劇場前にはVIP専用(おそらく、協賛会社のお偉方がメインだと思われます)とみられる受付テーブルがあり、劇団四季の幹部クラスの様な人たちがウヤウヤ外でひしめいておりました(^_^;) なんだか雰囲気がいつもの千秋楽じゃないってかんじでしたね。劇場内に入ってもすごいごった返し状態… 本当にこれが今年初めまで閑散としていた劇場なんだろうかと思うような熱気!しかも、奥にはVIP専用の部屋のようなものも作られていてまさに只事じゃない雰囲気(゚o゚) そんななか、沢木順さん坂元健児さんを発見!沢木さん、とてもにこやかに色々な方とお話をされていました。う〜ん、ダンディな沢木さんの魅力を間近で拝見できて幸せ!その脇でニコニコしていたのが坂元さん。なんだかとても微笑ましかった(^。^)
あまりにも混雑しているロビーだったので、千秋楽に買う!と決めていたパンフレットを購入し(だって、小林さんが載ってるんだもん(^。^))劇場内へ。するとまたいつにない熱気に溢れた客席内!ここでまたつくづく千秋楽ってことを思い知らされてしまうのでした。そして、劇場内でついに発見したのが「ドン・浅利慶太氏」!生で拝見するのって2年半ぶりくらいでしたが、相変わらずオーラが…(^_^;) 色々なお偉方に腰を低く挨拶回りをしていらっしゃるのですが(笑)なんだかすごい威厳に溢れているのはさすがだなあ〜と思ってしまいました。ちなみにこの日の慶太氏、ブルーのシャツに白っぽいネクタイとかなり若々しいスタイルであらせられました(笑) それにしてもVIPが多かった…しかも特等席に(~_~;) あれじゃあ、チケットがすぐ無くなるわけだよねえ(外のVIP専用受付を見るかぎりでは数百人はいたと思う)。劇場を支えてきたお偉いさん方っていうのはすごくよく分かるんだけど、最終日くらいはやっぱり、本当にオペラ座の怪人を愛した人をより多く入れてほしかったなと思ってしまいました。まあ、こんなこと言ったらいけないんでしょうけどね…ちょっと思いは複雑かな。そんなすごい雰囲気の中、無事に今回チケットを譲ってくださった方とも合流。ああ〜、もう、本当に感謝の言葉が見つからないほど感謝します!!!
そしてついに開演時間から少し遅れて客電が落ちます…最後の「オペラ座の怪人」が始まりました。

♪いよいよ始めよう〜〜〜〜〜♪ by 今井ファントム