私の観たオペラ座の怪人

7月25日(日)マチネ (大カーテンコール) 今井ファントム
7月3日(土)/10日(土)ソワレ 今井ファントム
5月20日(木)ソワレ(1周年カーテンコール) 今井ファントム
4月15日(木)ソワレ(リハーサル見学日) 今井ファントム
2月12日(金)ソワレ 青山ファントム
1月30日(土)マチネ 村ファントム
1月12日(火)ソワレ 沢木ファントム

1999年 7月25日(日)M 赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 -- 今井清隆
クリスティーヌ --
村田恵理子
ラウル --
佐野正幸
カルロッタ --
河合和代
メグ・ジリー --
石倉康子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
林和男
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
半場俊一郎
ブケー --
須郷裕介
ムシュー・レイエ --
井関一
ムシュー・ルフェーブル --
青木朗

<ひとこと…では治まらなくなった(笑)感想>
いよいよ千秋楽まであと1週間をきってしまいました…。こう書くとなんだかとても寂しい…。オペラ座の怪人最後の日曜日の今日はまさに初っ端からドラマチックでございました(^_^;) まず、朝方一緒に行くはずの友人から「チケットがない〜」との泣きの電話が(苦笑) 急いで劇団四季と連絡を取り、何とか入れるように手はずを整え劇場へ。開演5分前頃になって引き換え券をもらった友人とその近くの席の同じくチケット紛失した方が無事に入ってきました。が、なんと、そのもう一人の無事に入場した方の席に「チケットを拾ったらしき」人(ちょっと喪黒チックだった…(苦笑))が… あれよあれよという間に再び劇場の外に出されてしまったその方は…いったいその後どうしたのだろうか…。客電が落ちるまですごく気になってしまって…というか、友人もチケットなくした一人として他人事とは思えなくて。でもいったいどうなったんだろう。補助席でも出してもらえていたらいいのですが。皆さんも、チケット管理には充分気をつけてください。
そんなこんなで朝からばたばた忙しかったのですが、今回の劇場も
大入り満員!!!きっと、今回が最後のオペラ座観劇になる方も多かったのではないでしょうか。あの閑古鳥の鳴いていた劇場とはとても思えない盛況ぶりにやはり感動してしまうのでした。(でも私の前の席は丸々空いていて非常に見晴らしがよかったです(^。^))
明日が月曜日で休演日ということもあり、今回はキャスト全員が1幕から
全力疾走!もうオーバーチュアからところどころでゾゾーっと鳥肌が立ってしまいました!目は舞台に釘付け状態だったし、なんか客席と舞台が一体になっているっていうのをひしひしと感じてしまいました。オーケストラもちょっと音外しがあったものの、心なしかいつもよりもドラマチック(某ピョコタン指揮者の方だったし(笑))!いつも「観に行ってよかった!」と感動させてくれるオペラ座の怪人でしたが、今回はさらに「このミュージカルと出会えて本当によかった!」と心底思わさせました(T_T)
さらに、私を感動させたのが
今日のカーテンコール!!!前回3回幕が開いただけでも大感激だったのに、今回はそれ以上でした!まず前回と同じく3回カーテンコールがあり、客電がついてオケの演奏があるんですが…ほとんどの観客が拍手を止めないんです。私もそのうちの一人でして…いや、なんていうか、いつまでもこの拍手を止めたくないという衝動に駆られてしまって…(それほどすごい舞台だった)。その盛況ぶりはオケの音楽も聞こえないくらいのもので…次第に何人かがスタンディングを始めました。そしてオケの演奏が終わったその時、4回目の幕が開いたんです!!瞬間、大きな歓声と共に全員が総スタンディング(もちろん私も弾かれたように立ち上がりました)!!!まさに会場全体から嵐の様な拍手が!!!!そして最後に5回目の幕も開いて…もう、心底感激いたしましたぁぁぁぁ〜〜〜〜〜(T_T) あんなにすごい拍手を浴びたら、役者さん達も本望だろうなあ。舞台の上では今井さん始め皆さんもう、感無量って表情でしたし、劇場全体がひとつになったって感じがして本当に「今日観に来て本当によかったなあ〜〜〜〜」と思ってしまったのでした。今まで見てきたカーテンコールのなかで(すべての演劇で)きっと一番心に残るカーテンコール(現時点では)だったと思います。(写真撮影する人もいないし←ここがかなりのミソ) 次はいよいよ千秋楽観劇です。今回のこのプレ千秋楽状態のカーテンコールが…楽ではどうなるのでしょうか。あ〜〜何故もう終わってしまうんだろう…悲しいなあ。

 

今井清隆 (オペラ座の怪人)

今回の大カーテンコールを起こさせたのは、はっきり言ってこの
今井さんの熱演がかなり大きかったといっても過言ではないでしょう。観るたびに「今井さんすごくよかった」と思わせてもらってましたが、今回はなんだかそれすらも超越したような…それほど素晴らしかったんです!!「ミラー」の歌声が聞こえてきた瞬間から既にトリハダたちましたし、「ミュージックオブザナイト」では完全に陶酔の世界に入っていて…最後の「夜の調べのなかに〜〜〜」の伸びがものすごく美しかったんです!舞台の照明が段々暗くなっていくその見えなくなる間際のなにか途方もないものを求めるようなあの表情がすごく切なくてジーンときてしまいました。そのあとの仮面をはがされた時のキレ方はまた打って変わってマジギレ状態(^_^;) 村田クリスティーヌは本当に恐かったんじゃないだろうか…と思ってしまいました(笑) でも、マジギレしててもなんだかすごい哀愁がこもってるんですよねえ〜…この辺の感情面の出し方がすごくよかったです。あと、1幕ラストのイルムートでの今井ファントムの動きも非常によかった!「気をつけろ、シャンデリアが落ちてくるぞ!」のときなんて、私本気で今井ファントムに惚れそうになっちゃいましたもん…カッコよくて(*゚o゚*)←いや、もう、充分惚れ込んでるんですけど(爆) またそのあとの影の演技もよかったんですよねえ〜〜〜特にマント捌き!実にうまくファントムのマントを操っていました。(まあ、マスカレードではちょっと失敗しちゃってましたけどね(笑)) 1幕の泣き所はやっぱり像の上のシーン。今回オペラグラスでじっくりと今井ファントムを堪能してしまったんですけど、もう、顔が出てきた瞬間から目が潤んでる(T_T) あまりの哀しみに小刻みに震えてるんですねえ・・・・しかも、今回はかなり嗚咽の声がマイクを通じて聞こえてきたもんでこっちも思わず目が潤んでしまいました(;_;) そしてかっと出てくる怒りの感情またスゴイ!「決して許しはしないぞ」の「ぞ」が普段の1.5倍は伸びてましたねえ〜(゚o゚) もう、ただただ圧倒されて、シャンデリアが落ちてきたことよりも今井さんの声の張りと伸びに衝撃を受けてしまいました!そう、この日は声の伸びがものすごかったんです!マスカレードでは消えるところでちょっと失敗もありましたが、それすらも忘れてしまう墓場での「黄泉の国」へ誘うような歌声…クリスティーヌじゃなくてもあれは誰でも招かれてしまう!声がとても美しくて誘導効果がビリビリ(笑) で、その後ラウルの登場で一転、心乱れるところがまた痛々しい…。特に今回はラウルが出てきた瞬間からすごい息遣いが荒くなったんですよ、今井さん!どんどんと自分が崩壊していくのを必死に抑えていくって感じかな。「行くな!」なんて今までの中で一番悲痛な叫びだったって感じです(;_;) そして、ラスト…これはもう、言葉にできないほど素晴らしい出来!なんてったって、今井ファントム、怒りの表情を出しながらも、体全体で泣いてるって感じなんです。特に印象に残ったのが最後の「選べ」と迫るところ。爆発したい感情を必死に必死に抑えようとしてわなわな震えてるんです…そのせいで、「選べ」の言葉がなかなか出てこないんですね(T_T) やっとの思いで吐き出すように出た「選べ」のセリフにはめちゃくちゃ感動させられました(;_;) 私はもうこの時点で落涙(T_T) 周囲からもかなりの啜り泣きが…。とにかく最高の出来だったですね、今回は。だからこそあのカーテンコールにつながったのだと思います。ほんと。千秋楽…いったいどんな今井ファントムになるんでしょうか…これを超えるファントムが…それを思うだけでも今から泣けてきます(T_T)

村田恵理子(クリスティーヌ)

村田さん、本当に存在感のあるクリスティーヌに成長されましたよねえ。「シンク・オブ・ミー」の
なんとも美しい歌声!もう、本当に透き通るような歌声って感じなんです。あれだったら、ラウルもファントムも惚れちゃうよねぇ〜なんて半分羨ましくも感じてしまいました(^_^;) あと、お化粧が上手くなったかな。なんだかとてもカワイイ歳相応のクリスティーヌになってました、村田さん(^。^) 印象的だったのはやはり墓場のシーンですね。なんと言っても声がとてもキレイなんですよ〜。もう聞いていてゾクゾクしてしまいました。ファントムが思わず十字架から出てきちゃうのが分かるって感じで。ラストシーンもとてもよかったのですが、オペラグラスで今井さんばかり追ってしまったため、あまり観察できませんでした(爆) でも、とにかく透明感があって燐とした素晴らしいクリスティーヌだったというのはものすごく感じました!(千秋楽ではもっと注目しないと…)

佐野正幸 (ラウル)

今月に入ってからずっと佐野さんのラウルを観てきましたが、
観れば見るほどに味の出てくるラウルですねえ。ラウルってすごい若い子爵ってイメージが強かったんですけど、佐野さんのラウルはとても人間的。はじめてクリスティーヌを発見した時はもう、ボックス席から落ちそうになるほどの興奮をしたり(笑) クリスティーヌの愛を受け入れられた時の喜びようはすごく無邪気だし…。逆に、ファントムに対する怒りの表現も素晴らしくて、いかにも正義感丸出しって感じなんです。佐野ラウルがファントムに挑めば挑むほど、こちらはファントムに肩入れしたくなっちゃうわけで(^_^;) 今回は特にそうでしたね。それだけ佐野さんのラウルが見事にファントムの心をかき乱したということでしょう。千秋楽の佐野ラウルも楽しみです!ただ、支配人オフィスのシーンで「今度泣きを見るのはおまえのほうだ!」の挑みポーズが…。柳瀬さんのカッコイイしゃきっとしたポーズに惚れていた私としては、ちょっと納得いかない部分がありますね(苦笑)

井関一 (ムッシュー・レイエ)

井関さんのレイエってすごくお気に入りなんです。
専制君主なんだけど、どこかちょっと脅えた部分を持ってるのがたまらなくいい味出してますよね(^。^) すごい人間的で親近感を感じてしまいます。「ドンファンの勝利」の練習風景でピアノの音出しをつっかえちゃったりしたのもご愛敬(^_^;) 井関さんのレイエなら許せちゃいます♪ きっと、専制君主ながらカンパニーには好かれているんだろうなあっていう井関さんのレイエ、本当に好きです。

石倉康子(メグ・ジリー)

実にお久しぶりの石倉さんのメグ・ジリー!前回までの矢野さんも初期に比べてだいぶ上手くなったのですが、個人的には
石倉さんのメグジリーがとても好きです。なんてったって、可愛い!し、あのしっかりとした歌声がとても魅力的です。クリスティーヌに接する時も、いつも絶えず話しかけたりしててとてもいいお友達関係(^.^) 観ていてとても微笑ましいんですねえ。だから、支配人のオフィスでクリスティーヌを心配する感情がとてもよく分かるわけです。次回も石倉メグに会えるといいなあ〜(^。^)

  


1999年 7月3日(土)S/10日(土)S
赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 -- 今井清隆
クリスティーヌ --
村田恵理子
ラウル --
佐野正幸
カルロッタ --
益光美江
メグ・ジリー --
矢野香苗子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
林和男 (3日)/青山明(10日)
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
石井健三(3日)半場俊一郎(10日)
ブケー --
須郷裕介
ムシュー・レイエ --
井関一
ムシュー・ルフェーブル --
川地啓友

<ひとこと感想>
今回の感想はキャストもほぼ同じだったこともあり、3日(18列目)と10日(16列目)と一緒にさせていただきました。ごめんなさい〜〜〜。反省。

で、3日はイギリスでオペラ座の怪人を見て感動したという母を連れての観劇。もちろん母は劇団四季バージョンは始めてです。イギリスのミュージカルはすごい!といううわさを聞いているので果たして日本版を気に入ってくれるか内心とても心配だったんですが…偉く感動してもらえたようで本当によかったです(^_^;) でも、家の母は背が低い上に座高も低いため(爆)段差のある席にもかかわらず前のお客の頭で1幕がとても見にくかったらしく…それが横でとても気になった私は1幕は気になってあまり堪能できなかった(苦笑) で、母よりも若干背丈のある私は(^_^;)「最初で最後の日本語版だから堪能してもらわねば」と思い、座席を交換。で、ようやく2幕集中して観劇できた訳です(母もようやくここで落ち着けた模様(苦笑)) 。母曰く「今井さんっていう人が一番印象的だったわぁ。群を抜いて際立ってた」。そう、母の言う通りこの日の今井さんもとてもよかった訳です。この言葉を発してもらっただけでも連れてきたかいがあったなあ・・・(遅れ馳せながらの母の日プレゼントという訳だったし)としみじみ思ってしまいました。ただ、一つ心残りだったのは…あれほど母親に「終わりのほうで上にもファントムが出てくるから注目してね」と忠告していたにもかかわらず、「イルムート」一筋に見入っていたということ(爆) やっぱり初心者にはあの場面、上って注目しにくいんですかねえ。ちなみに私ははじめて見た時も上のファントムに気がつきました(^_^;)

そして10日ソワレ。この日は1月に初めて観て感動したという高校時代の友人を連れての観劇。まず感想一言…「ああ、本当に観に行ってよかった(^○^)」 はっきり言ってこの一言に尽きます。それくらい素晴らしかったです〜〜〜。まず、当日券売り場の残席状況を見て…実に何ヶ月ぶりに見る「全席売り切れ」の文字!!!この前まで恐ろしいくらい客席が空いていたのが嘘の様な盛況ぶり!!私はもうこれだけで感極まりそうでしたよ〜。やっぱり素晴らしい舞台はたくさんのお客さんに観てもらいたいですしね。せめて土日くらいは満席であってほしいと思っていたのでほんとうに嬉しかったです。会場も熱気がムンムンしていて暑かったし(^_^;) 客層もそんなに悪くなかったです。この熱気が伝わったのか、今回の舞台はものすごくノッていたように感じられました。そのなかでも特に突出していたのがやっぱり今井さん。「わ〜たしの〜たか〜らものに〜」の声を聞いた瞬間、ゾゾ〜〜〜っとトリハダきましたぁ〜!この今井さんの熱演に引っ張られる感じで村田クリスティーヌ、佐野ラウルともにこれまた素晴らしい演技!その他のキャストの皆さんもアンサンブルもとても張りのある舞台を見せてくれて本当に感動しました。ラストシーンなんか私、涙が後から後から出てきちゃって…もう心の底から潤ったって感じ・・・。なんといっても、普段、滅多なことでは涙腺を緩ませなかった友人に「今回はかなりヤバかった」と言わしめたくらいですからねえ。
この舞台の素晴らしさを他の観客が感じ取ったのかカーテンコールも大盛り上がりで、いつもは2回だったのが、今回は何と
3回あったんです!!私はもうこれでまた感極まった(T_T) 3回目のカーテンコールでちょっと素に戻った今井さんが会心の笑みを(照れ笑いともとれましたが(笑))見せてくれたのがとてもとても印象的でした。終演後も余韻に浸って何人かのお客さんが涙をぬぐっていたのを見て、改めて今日の舞台の素晴らしさを実感してしまったのでした。こんな素晴らしいのにあと20日を切ってしまったとは…本当に残念。それまでに小林さんは出てくれるのかなあ…(←こればっかり言ってる気がする(爆))

 

今井清隆 (オペラ座の怪人)

最近なんだかお疲れ気味といううわさを耳にしていましたが、私が観劇した時にはそんなこと微塵も感じられない素晴らしさを発揮してくださっていました。
3日では始めてみる母親に「素晴らしい」を連呼させ、10日には滅多に涙腺を緩ませない友人に変化を与え…そしてそして私にも胸震えるような感動を与えてくれて、これだけでも今井ファントムがいかに素晴らしいかを分かっていただけると思います。千秋楽ももうすぐ迫ってきたし、今井ファントムもこれからどんどんとレベルアップしていくんでしょうねえ。本当に楽しみです!が、とても寂しい…。3日、10日と観て両日共にとても感動したのですが、あえていうなら10日の今井さんは今までの中で最高によかった(^○^) 「ミラー」のところからもう迫力十分って感じで『これは今日の今井さんは絶好調だな』と心の中でニンマリしてしまったくらい(笑) 本当に前半に不安を感じさせた以前の今井さんとは別人のようですねえ。体全体の動きがもうファントムそのものですし。特に、感情がとてもストレートに伝わってくるのが好印象です。怒りと哀しみ…この二つの表現が観るたびにとても深みを増していっているんですよ〜。1幕の「イルムート」の後、「クリスティーヌ、クリスティーヌ…」って呟きがもう、なんていうのかなあ…セリフのひとつひとつの言葉が泣いてるって感じ(わかりにくいか(爆))でこちらまでものすごく辛くなってくる…と、一転、その気持ちを振り払うように「許しはしないぞ〜!」の怒りの表現が恐ろしく大迫力。その後の悪魔の様な高笑い。いかにファントムがクリスティーヌを愛していたかっていうのがすごく伝わってきました。2幕のファントムはもう、言葉にできないくらいの感動で…私はもう「墓場」のシーンから涙腺がヤバかった(苦笑) いやだって、本当にクリスティーヌへの愛がヒシヒシと伝わってくるもんで…。「ドン・ファンの勝利」のラストで「クリスティーヌ、君がすべ(て)」と愛を告白する時の「クリスティーヌ」の言葉が「私には君だけしかいない」っていう強い想いがすべて込められているような感じでものすごく感動したし、ラストの三重奏あたりなどはもう涙なしでは観られないほどの烈しい激情… 本当に素晴らしかったです! 最後に今井ファントムに一節…「♪なんって素晴らしいあなた、感っ激したわ〜♪」

村田恵理子(クリスティーヌ)

今井さん絶好調の余韻を受けてか、
村田さんのクリスティーヌもとてもとても素晴らしかったです。名古屋ではじめて村田さんのクリスティーヌを観た時とはこれまた別人のようですねえ。なんといっても張りのあるあの歌声はとても素敵!あの歌声だったらファントムが虜になってしまうのも分かる。「シンクオブミー」「墓場にて」のソロには本当に感動しました。歌声も素晴らしかったのですが、演技面もかなりよくなっていると思います。一番印象に残ったのがクリスティーヌの苦しみの表現。「ドン・ファン」の主役をやるかやらないかの時の村田クリスティーヌは本当に苦しそうだった… 何かにとりつかれてしまっているっていう感じがすごく出ていてまさに「あの人頭が変よ」って言いたくなるのも分かるくらい(笑) それから、ラストファントムの住処からラウルと逃げ出す時、ファントムのことが見捨てられないって言う表情を見せながら去っていく姿も実に感動的でした。老いたラウルが「クリスティーヌは最期までファントムを忘れられなかった」という冒頭シーンが生きてくるなあって思ってしまいました。 村田さん、私と同じ名前のよしみで(字は違いますけど(^_^;))これからも頑張ってほしい女優さんです…って関係ないか(爆)

佐野正幸 (ラウル)

はじめて佐野さんのラウルを観た時、あまりいい印象を持たなかったのですが、3日10日と新たに2回見て
「なかなかいいラウルじゃないか!」と思ってしまいました(^○^) すごいお坊ちゃまっていうイメージはそのままなんですけど、クリスティーヌに対する愛がとても温かい。なんだかとても大きな愛でクリスティーヌを包んでいるって感じがしました。でも一番印象的なのが「シンクオブミー」でクリスティーヌをはじめて発見した時の表情。もう、笑っちゃうくらいの興奮の仕方なんですねえ(笑) フィルマンの奥様に2回くらいたたかれてようやく座席につくんですが、それでも興奮覚めやらず(^_^;) 支配人さん達に「まあまあ落ち着いて」となだめられているのがとても楽しいです。でも実際、客席であそこまで興奮した人が近くに来たら…けっこう恐いかもしれないなあ(^_^;) ←しかも劇の最中だしね(苦笑)

青山明 & 佐川守正 (アンドレ & フィルマン)

3日は林さんと佐川さんのコンビ、10日は久々の青山さんと佐川さんのコンビを観てきたのですが、個人的にはやっぱり青山&佐川のコンビが好きです。特に青山さん、
やっぱりあなたはアンドレ役がとても似合っている!(笑) あの歌ともセリフとも取れる言い回しもすごく好きだし、実に豊かな表情もナイス!自然と佐川さんの表情もいつもに増してコミカルになってるのがまたまたいいんですよねえ。カーテンコールでとても可愛いスマイルを見せてくれた青山アンドレ!また観たいなあ(^_^)

石井健三 (ピアンジ)

ついに、半場さん以外のピアンジに遭遇できました!!いや別に、半場さんがだめだった訳ではないのですが、ここに来て、初見キャストが見られたのはとても嬉しかったです。石井ピアンジは一言で言うなら「とても面白かった!」 それにしても石井さん、あんなに体格のいい方だったっけ?(^_^;) 3年前にキャッツの長老猫を観て以来だったんですけど、半場さんの1.3倍はすごい体格してました(笑) なのでその容姿からも石井ピアンジはすでにコミカル(笑) それに表情がすごい豊かなんですねえ。舞台主任に怒られた時なんて「何でいけないんだよ〜」ってまるでだだをこねた子供みたいなカワイイ表情してたし、フィルマンと挨拶しそっぽを向かれるシーンでは「こちらこそ」ってすごく嬉しそうな顔してたのにそっぽを向かれた瞬間に「なんだよ、人がせっかく!」って拗ねちゃう表情になってしまう、この変化もとても楽しかった!とにかく、表情のひとつひとつがとても愛らしかったのが印象的ですね。それから、カルロッタへのご執着度が半場さんよりも強いかも。カルロッタと一緒にいる時の石井ピアンジのそれはそれは嬉しそうなこと(笑) 思わず、「ピアンジってあんなにカルロッタのことが好きだったのかぁ」と思ってしまったくらい(^_^;) 益光さんとのコンビがとても楽しかったですね。それから、歌ですが、「いかにもオペラ」と歌う半場さんとは違って石井さんは「ちょっと歌謡曲チック」。あと「♪戦う相手はかのドンファ〜ン♪」では半場さんよりも音程が合っていたというのもなかなか面白かったりしました(笑) 貴重なピアンジが観れて本当に楽しかったです。(ファントムに殺されてしまうのが本当に可哀想なくらいの可愛いピアンジでした(^_^))

益光美江 (カルロッタ)

益光さん、もう
体全体からカルロッタ!2回ともすごくよかったです。以前までは「すごい迫力で歌うカルロッタ」というイメージしかなかったのに、ここにきてカルロッタのちょっとした可愛さが伝わってくるようになってきました。「私よりもあのちびがいいのね」の「ね」がすごく子供っぽくてカワイイし、プリマドンナではおだてられて段々ご機嫌になっていく様が見ていてとても楽しい!自分のパートではないところでも「ホッホッホ〜」とか笑っていたりしてなかなか芸が細かいんですよ(笑) それから、カエルの鳴き方が以前よりも本物に忠実になってました(笑) 上手い! いいなあ〜益光カルロッタ!


1999年 5月20日(木)S 赤坂ミュージカル劇場

1周年記念カーテンコールあり

オペラ座の怪人 -- 今井清隆
クリスティーヌ --
村田恵理子
ラウル --
佐野正幸
カルロッタ --
河合和代
メグ・ジリー --
矢野香苗子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
林和男
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
半場俊一郎
ブケー --
須郷裕介
ムシュー・レイエ --
井関一
ムシュー・ルフェーブル --
青木朗

<ひとこと感想>
今回何故この日を観劇日に選んだか…というのには理由があります。そう、今日がちょうど「オペラ座の怪人」東京ロングラン公演が始まってから1周年だったので〜す!!ということで、特別カーテンコールがあるだろうと睨んでチケットを入手したというわけです(この1週間やるとは思いませんでしたが(^_^;))。空席状況も、前回よりは埋まっているかな〜という感じだったのですが、それでもやはり多いのが残念(;_;) 舞台の全体の出来が良くなっているだけにホント、悔やまれますね〜。しかも後ろのほうはどこかの学校の団体さんで穴埋めしているという事態(^_^;) おとなしく見てくれればいいのですが、途中でギシギシ音をたてたりするのは頂けない(-_-;) 「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」のところなんて特にうるさかった〜〜。もっと引率の先生ちゃんと指導してよね!なんて思ってしまいました。
ともあれ、本日の観劇もすごく堪能することできました。それはやはり、
今井さんの出来の良さかなあ。本当に巧くなりましたよね。それに、大好きな小林克人さんも舞台復帰していらっしゃって感激!もうそろそろ小林さんをラウルに戻してもいいんじゃないかなあ〜と、素人判断で思ってしまう私です(^_^;)
幕間にロイドウェバーキャンペーンという、四季の会会員限定の抽選会をやりました。(アスペクツの時にもしたのですがハズレ…) 今度こそとくじを引こうとボックスの手を入れると中に入っているのはほんの数枚。しかも、
またまたハズレという運の無さ(爆) お兄さんにも笑われ、カードとストラップをもらってきました。(ちなみに一緒にいた友人も私と同じ運命を辿っていたため、またまたお兄さんの笑いを買ってしまった(苦笑))
何はともあれ、職も決まったのでできるかぎり観に行きたいと思ってます。

今井清隆 (オペラ座の怪人)

今井さん、
今回も絶好調だったと思いますよ〜。この日はマチネもあったと思うんですけど、ソワレのほうもすごいテンションでした。1幕で初めて聞こえてくるファントムの声からなんだかゾクゾクしてしまいましたし、クリスティーヌを連れ去るシーンなどではファントムの色気がすごく感じられました。演じて1年…今井さんなりにファントム像をつかんだんじゃないでしょうか。今はもう当初からは考えられないほど魅力的です!私は特に、今井ファントムの哀しみと怒りの演技のギャップ好きですね。屋上でクリスティーヌとラウルの逢い引きを見て嘆き哀しむところは見ていてこちらもすごく切なくなる…それだけにそのあとの「決して許しはしないぞ〜」の迫力がまたスゴイ!!最後の笑い方など、もはや天使ではなく悪魔の笑い!!って感じでしたし(苦笑) あと、ラストのクリスティーヌとのキスシーンの後の演技もすごく良かったです!「行け、行ってくれ〜」の叫びが本当に悲痛で悲痛で…ものすごい勢いで舞台に倒れ込んでいったのは本当にびっくりしました(T_T) 私はもうこの時点で目が涙になってしまいました(T_T)
感情の出し方がすごいこちら側まで伝わってくるものになりましたよね〜。それに、ちょっとしたセリフのしゃべり方にも
「フッ」とか小さな笑いを入れたりして余裕が出てきたって感じがしました。今井さん!!このまま千秋楽まで突っ走ってくださ〜〜〜い!今の今井ファントムは大好きです(^○^)

村田恵理子(クリスティーヌ)

村田さんのクリスティーヌも
最近本当に良くなって来たと思います。以前はあまりインパクトを感じなかったのですが、今回はすごい「大人の女性」という雰囲気を感じさせてくれました。歌声もとても奇麗だし(^_^) 彼女も体にクリスティーヌがなじんできたのではないでしょうか。特に2幕からの村田クリスティーヌは強さと気品に溢れていました。墓場のシーンが今回は一番印象的!聞いていてなんだか胸の辺りがゾクゾクしてしまいました。段々クリスティーヌが美しく崇高なものになっていくって感じかなあ… ちょっと大袈裟だけど、今回の村田クリスティーヌにはそんな威厳の様なものが感じられてとても良かったと思います。佐野さんとの組み合わせもよかったですしね(^_^)

佐野正幸 (ラウル)

ついに、
「柳瀬君を呼ぶ女」卒業か!?(笑) ここにきてようやく3人目の…佐野ラウルに出会うことができました。ついに一度もみれなかったのはこれで・・・石丸ラウルだけということになるのかな(^_^;) とにかく、ホント、よかったです。ただ、余りにも多く柳瀬さんを見過ぎているせいか、途中で無性に柳瀬さんが懐かしくなってしまうんですよね(^_^;) 佐野さんは「イル・ムート」の白塗りというイメージが強かったので(爆)
佐野ラウルの印象は、
なんだか掴み所がないという感じ。クリスティーヌを初めて観た時はものすごい興奮していたので「これは熱いラウルなのかな」と思いきや、いざクリスティーヌを目の前にするとその時の勢いがなくなり、お育ちのいいお坊ちゃまになってしまうという印象を受けました。何ていうんだろう…外見はすごく大人っぽいんだけど、実は内面的には成長できていないっていうのかな。ただ、支配人室でファントムに挑むところはもっと興奮してほしかったです(^_^;) そうすればもっとカッコイイラウルだったのになあ。。。って、あれはあれで佐野さん独自のラウル像なのかもしれないですね。何はともあれ、佐野ラウルが観れてよかったです〜(^○^)

林和男 & 佐川守正 (アンドレ & フィルマン)

考えてみれば、林さんのアンドレは実に久しぶり。林さんのアンドレって青山さんよりも落ち着いているんですよね。なので、相手役(?)の
佐川フィルマンの演技もコミカルさに陰りがみえてました(笑) 全体的に落ち着いた感じになってしまうのがちょっと残念だったのですが、これはこれでいい雰囲気だったので、まあ、いいかな(^_^)

小林克人 (アンサンブル)

よかった〜、まだ日本にいてくださっているんですねえ〜!マスカレードの時の小林さん、実に素敵でした!!あの
鋭いマント捌きなんて最高!何度もしつこいようですが、ぜひ、ラウルに復帰を〜〜〜

 

1周年特別カーテンコール

舞台が終わった後、いつものように出演者一同が登場し、ご挨拶。ここは変わりませんですね。
2度目に幕が開いた時、
「赤坂ミュージカル劇場 ・ オペラ座の怪人」と書かれた怪人の仮面タペストリーが上から出て来て、出演者一同が登場!そして、なんと、マスカレードを熱唱してくださいました〜(^○^) このときの照明が2幕の「マスカレード」のときそのものでとても幻想的。しかも、舞台中央に全員揃って合唱しているのはまさに壮観!!なんといっても、ここにファントムが混じっているというのが最大のミソでした(^○^) タキシード姿の今井ファントムがマスカレードを歌っている… もう、これだけでも感動ものです!!!スマートでとてもカッコ良かったですよ〜。劇中では見られないだけにとても貴重なものを観れてよかったです(^○^)
そのあと、
井関一さんが舞台挨拶「オペラ座の怪人東京公演も今日でちょうど1周年を迎えることができました。これからも日々勉強をつづけて頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします」といったような内容でした。それにしても井関さんがご挨拶するとは意外。いや、てっきり支配人の林さんかと思ったので(^_^;)
その後、2回から3回のカーテンコールがあったのですが、最後のカーテンコールの時、今井さん、
「まさか幕が開くとは思っていなかったらしく」幕が開いた瞬間、すごいびっくりしていたのが笑えました〜! 思わず素が出ちゃった今井さん、すごく可愛かったですぅ〜(*^_^*)

これからもがんばれ!オペラ座の怪人!ということで、カーテンコールのご報告でした。

 


1999年 4月15日(木)S 赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 -- 今井清隆
クリスティーヌ --
森岡純子
ラウル --
柳瀬大輔
カルロッタ --
種子島美樹
メグ・ジリー --
矢野香苗子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
青山明
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
半場俊一郎
ブケー --
須郷裕介
ムシュー・レイエ --
立岡晃
ムシュー・ルフェーブル --
岡本隆生

<ひとこと感想>
今回は、リハーサル見学をした上での観劇だったのでいつもよりもより感慨深く堪能することができました。なにしろ、前回観た時は自分の気持ちで非常に不本意なところがあったので(^_^;) どうか無事に感動できますように…と祈るような気分だったのですが、もう、最高級に感動することができましたっっっ!!! そもそも今回は観劇する予定ではなかったのですが、千秋楽が決定してしまったということで急遽来ることにしたんです。そうしたら、今井さんが最近、変わった!という評判(^0^) いや〜、本当にこの日観劇して良かった!!(お金がちょっと削られてしまったけど(^_^;;)) リハーサルを見たからかもしれませんが、今回初めて目に穴があくほど真剣に「マスカレード」シーンと「ドンファンの勝利」シーンを観入ってしまいました(^^) あの時注意されていたところが、こんな感じで生きてくるんだなぁ〜とか色々な発見がありましたねぇ。いつもと違った奥深い観劇ができました!
(リハーサル見学の模様はこちらをご覧くださいね) ただ一つ残念だったのが、小林克人さんがいらっしゃらなかったこと…。もしかしてウィーンに帰っちゃったとか??(T_T)
帰りには、出演者からのメッセージカードももらいました。そしたら… なんと、
今井さんが当たったぁ〜(^0^) またまた感激っ!! お名前のサインのほかに、ファントムのイラストまで描かれてました(*^^*) 今井さん、絵もお上手なんですね(^_^) それにしても、こんなにすばらしいオペラ座の怪人なのに…7月千秋楽というのはあまりにも惜しい。しかも、かなり今回も空席が…(T_T) もったいなさすぎるぅ〜〜〜。お時間、お金のある皆さん、ぜひとも劇場まで足を運んでくださいませ。


今井清隆 (オペラ座の怪人)

いやはや、
今井さんどうしちゃったの〜!?ってほど、素晴らしい出来でした(^0^) 観劇前から「今井さんは以前よりも一皮剥けた」と聞いていたのですが、私から見ればもう3皮くらい剥けている!! 過去2回今井さんのファントムを観てきたんですけど、いまいち感情移入できなかったんですよね。なんだかファントムの心がイマイチ伝わってこないような気がして。ところが、今回は登場シーンからすごかった!「ミラー」のときの第一声を聞いた時、なんだか体全体がゾクゾクしました。そう、以前はあまり訴えてくるものを感じなかった1幕が、嘘のように密度の濃いものになっていたんです! それに、手の動きが以前にも増して滑らかになっていてすごく色っぽくなってる(*^^*) ミュージックオブザナイトなんか本当に聞惚れちゃいました。「イル・ムート」のとき、カルロッタの声をカエルに変えたりする場面、すごい迫力ありましたよ〜。なんだろう、、、声にすごい張りがあるっていうのかなあ。「これぞファントムの怒りっ!」っていうのがすごくストレートに伝わってきました。そして、屋上で嘆き悲しむところ。もう、あの今にも涙が出そう〜〜〜って表情が何とも切なかったです。以前はあそこまで感情面が前面に出てなかったんですよね。それが、それが、もう感動的です。初めて1幕の今井ファントムを堪能できました。
この素晴らしいノリは2幕までちゃんと引き継がれて、いや、2幕ではそれ以上に奥深かったかなあ。今回は
墓場のシーンが本当に良かったんですよ。ラウルに連れ去られたクリスティーヌに向って「行くな!」と叫ぶんですけど、その叫び声が激しいんだけどすごく悲しい…ファントムの悲しい心情が感じられて、このシーン、思わず涙ぐんじゃいました(;_;) そして、ラストシーン。本当にウルウルきました(T_T) なんだか、今まで以上に感情がすごい高ぶっているようで、随分シャウトしてましたね(もしや、青山ファントムの影響を受けたんじゃ…(笑))。そのときのファントムの心情が手に取るように伝わってくるんですよ。だから、クリスティーヌとのキスシーンはホント、涙を誘います。あの時、今井ファントムはどんどんと腰が落ちて来て崩れ落ちそうになっちゃうんですよね。これがまた、実にいい感じだったんですぅ〜! この時点で、けっこう周囲から涙を啜る音が聞こえてきたし、わたしもかなり来てました(;_;)
もう、まさに、
「こんな今井さんを待ってたんだよぉ〜〜!」という感じでした(^0^) とても、リハーサルの時にカーテンで遊んでいた今井さん とは思えなかったです(笑) このままのテンションをずっと保ってくれればもう最高ですよ。あ〜、本当に観にいって良かった!

森岡純子(クリスティーヌ)

森岡さんはお初見でしたが、今まで観たクリスティーヌの中で
いちばん、クリスティーヌ像に近い女優さんだなあと思いました。もう、雰囲気そのものが自然体でクリスティーヌなんですよ。はじめから終わりまで、ず〜っと心ここにあらず状態というか、「この世にはない別世界のもの」を絶えず追い続けているような、まさに「いつもなにかを夢見ている」んです。この特性がファントムと接した時にすごく生かされてくるんですよね。魂が完全にファントムに抜かれてしまった状態。ラウルと愛を確かめ合っているシーンでも、どこか心が違うほうに向けられているっていう雰囲気で。もう、舞台の上に立っているのは「クリスティーヌを演じている女優さん」ではなくて「クリスティーヌというひとりの夢見る女性」という感覚にとらわれてしまうほど素晴らしかったです。この雰囲気がまた、今井ファントムとすごいマッチしていたんですよね。ベストカップルって感じでした(^^) あと、「Think of Me」では森岡さんは独自の歌い方をされるんですね!すごい新鮮でよかったです〜(^^) あれってご自分で作曲したのかなあ? あ、リハーサルの時の森岡さんもすご〜くかわいらしい方でしたよ(^0^) 次回もまた是非で会ってみたい森岡クリスでした。

柳瀬大輔 (ラウル)

もう、私は完全に
「柳瀬さんを呼ぶ女」と化してしまっているのでしょうか(笑) つい先日まで佐野さんのラウルだったというのに、図ったように今週からまた柳瀬さんです(^_^;;) でも、柳瀬さんカッコイイからま、いっか!(笑) 今回は新鮮なキャストが多く、柳瀬さんにあまり注目できませんでした(爆) いつもはしっかり見ていたマスカレードも、リハーサルの影響で違った角度から見てしまったし…。でも、怒りの表情は最高ですね!カッコイイッす!! 今回印象に残ったことといえばリハーサル中の柳瀬さんのほうかなあ。あの真剣な眼差しがとても素敵でした。あ、それからマスカレードのリハーサル終了後に森岡さんとなにやらジャレあってる(?)姿が何とも言えなく可愛かったですよ〜(^_^) 次回はもっと注目しなくちゃ…。

種子島美樹 (カルロッタ)

この女優さんもお初でした。つい最近カルロッタに抜擢されたようですね。今までは河合さんか益光さんしか観たことがなかったんですけど、種子島さんのカルロッタは
本当に恐い(^_^;) 特に、声のトーンが低いだけになおさら迫力あります(笑) セリフ自体はまだちょっとたどたどしい部分もあるのですが、クリスティーヌに嫌味を被せるところなんてまるで職場のお局様状態(^_^;) まさに、今の時代に適したカルロッタって感じでした。それに、感情表現もすごい豊かで、「おだてられればものすごくご機嫌」 「頭にくると徹底的に不機嫌」というのがはっきりしていてとても面白かったですよ。ただ、カエルの鳴き声が… まるで酔っ払ったあとの●●のようで(笑) ←とてもここじゃ書けません(爆) これから回数を重ねれば、もっと興味深いカルロッタになるのではないでしょうか。

青山明 & 佐川守正 (アンドレ & フィルマン)

ああ〜、やっぱり
このコンビが一番だよ〜! 特に青山さんは絶対にアンドレのほうがいい味出てるっっ!!(笑)あのなんともいえないマロヤカさや、ちょっぴりコミカルチックなところなど、アンドレにピッタリ(^^) やっぱり私は青山アンドレが好きです! それに、青山さんがアンドレだと、佐川さんのフィルマンもすごいコミカルになって楽しいんですよねえ。佐川さん、リハーサルでは結構マイペースでやってたのに(^_^;;)本番ではさすが!本領発揮でした。ただ、リハでダメ出しを出されていた「マスカレードの階段のところで女性に紛れないように」というところは… う〜ん、私からみると、やっぱり本番でも女性陣に囲まれたままだったような気がする(笑)


1999年 2月12日(金)S 赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 -- 青山明
クリスティーヌ --
井料瑠美
ラウル --
柳瀬大輔
カルロッタ --
益光美江
メグ・ジリー --
矢野香苗子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
林和男
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
半場俊一郎
ブケー --
佐藤廣美
ムシュー・レイエ --
立岡晃
ムシュー・ルフェーブル --
岡本隆生

<ひとこと感想>
いや〜、私、ついに大変なファントムに出会ってしまいました(笑) もう、笑劇… いや、衝撃的出会い!まさか、本当に青山さんがファントムをやられているとは! 札幌公演のときに数クールだけ登場されたのみと聞いていたのですが、まさに幻のファントム!とても貴重な体験でした。何と表現したらよいのでしょうか… 青山さんにしかできないファントムって感じでした(^_^;)舞台全体のノリが一昔前の青春もの… わたしの友人曰く「ありゃ、D映のノリだね(爆)」 … まさに的を得た言葉… 迫力不足と聞いていたのですが、私には色々な意味でものすごい迫力を感じてしまいました(笑) ラストの一番感動しなければならないところで私は何と、爆死してたんです(爆爆爆) 笑いを抑えるのにものすごい苦労してしまい、まともに観れなかったんですよ(泣) 端から観ると私はきっと鳴咽していたように見えたかもしれません(笑) まさか笑い狂って肩震わせているとは… あの時それを知っていたのはわたしの友人だけでした(爆) 何故、あんなに笑い狂ってしまったのか… 青山さんの興奮の演技に周囲のキャストの人たちが追いついていなかった(様に感じたのです)ので、なんだか空回りしているようで滑稽に見えてしまったのかもしれません。1幕ではクリスティーヌを初めて連れてくるところで帽子を落としてしまうというハプニングも(^_^;;) マントを脱ぐときやけに落ち着いて「よいしょクルクル(←マントを巻くところ(笑))、ポン(←マントを落ち着いて船の中に置くところ(笑))」 という感じで、帽子はついに落ちっぱなしでした(笑) 落ちた瞬間、ちょっと頭を気にしていましたね(^^;) ああ、本当に申し訳ないんですけど、「オペラ座の怪人」観劇至上、はじめて横隔膜を震わせて笑ってしまいました(爆爆)


青山明 (オペラ座の怪人)

わたし、青山さんのファントムの
「オーバー」を超えたあの表情、すごく感動的で好きでした。特に嘆き悲しむところの表情などは絶品。それに、マントのさばき方もなかなかスマートでカッコよかったです。では何故あそこまでわたしは笑い狂ってしまったのか…。「エンジェル・オブ・ミュージック」や「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」、墓場でクリスティーヌを誘うところ…すなわち、比較的静かで落ち着いているところはとてもよかったんですよ。本当の催眠術師みたいで、クリスティーヌが魂を抜かれるっていうのがよく分かったんです。ところが、、、ひとたび怒りで興奮の頂点までいってしまうと…なんと表現したらいいのでしょうか… とにかく「もう何も周りに見えない状態」に陥ってしまうんですよ。迫力不足と噂された青山さんですが、とんでもない!キレすぎでイッちゃってます(笑) しかも、そうとう身体全体に力が入りすぎてしまい、動きが「ガギ、グギ、ゴギッ」… 挙げ句に歌うはずのところではもう音を外しまくりで完全シャウト! クリスティーヌに仮面をはがされたとき、「決して許さんぞ」とシャウトするところはいいのですが、その時のリアクションが… 「学校の熱血先生が悪さをした生徒に熱血注意している図」 … に見えちゃったんですよ(爆爆) とにかく、クリスティーヌに対する執着心がすごすぎる! 1幕ラストの屋上シーンでラウルとクリスティーヌが去ったとき、悲しみの表情はとてもよかったのですが、名前を連呼するところ… 「クリスティーーーヌ!!クリスティーヌッッッ!!!」 まさに、自分の彼女への想いをガーッッと吐き出しているって感じでこれまたびっくり(@_@)。墓場でラウルと対決するときなど、火の玉をいったい何発ラウルに向けて発射していたのか(笑)まさに、「ラウル、死ねーーっ!」の勢いでしたね、あれは(^^;)。 「ポイント・オブ・ノー・リターン」ではクリスティーヌを羽交い締め状態にしていたし、ラストの山場に至っては、力入りまくり、熱くなりまくり、で、もはや誰も追いつけない状態。キスシーンに至っては、まるで海の中でおぼれてもがいている人状態…(笑) (←ここでわたしは完全に爆死。友人も、思わず柳瀬さんに視線を移し救いを求めたとか(爆爆)) もはや私の頭の中のBGMはベートーベンの「運命」 状態でした(爆爆爆)
キレすぎてる青山さん… わたしにはかなり
刺激が強すぎました(^_^;) 青山さんが熱くなればなるほど、なんだかどんどん浮いてしまっているようで、笑いが込み上げてきて仕方なかったんです。感情表現は素晴らしいのですから、あそこまで力を入れまくらなくても…(^_^;) カーテンコールでは燃え尽きて灰になってましたしね(^_^;;) でも、あれが青山明さん流のファントムカラーなのでしょうか。あの味は誰にも出せませんね。 そういった意味では本当にすごいことなんだと思います。 きっともう青山さんのファントムには出会えないでしょう…。色々な意味でとても興味深い貴重なファントムを観劇できました。
最後に一言… 個人的には
やはり青山さんには「アンドレ」が一番似合ってると思う…

井料瑠美 (クリスティーヌ)

久々の井料クリスティーヌ。以前よりも
クリスティーヌが体になじんでいるように見えてとてもよかったと思います。が、なにしろ青山ファントムのインパクトが強すぎて…(笑) もしかしたら井料さん、今まで見たなかで一番テンション高かったかもしれません。ファントムの顔を見て怒鳴られた瞬間など、思いっきりバッタっっ!と倒れ込んで本当に泣いてるみたいでしたし(どうやら足を絡ませ本当に転んでしまったらしいのですが(^^;)) 、 墓場のときの歌などまさに熱唱でした。でも、やはり青山ファントムのキレたときには同じテンションに持っていきづらそうでしたねえ。それでもすごい!と思ったのがキスシーンのところ。そっぽを向いていた青山さんの頭を思いっきり自分のほうに向かせてました(@_@) 青山さんの首の「ゴキッ」という音が聞こえてきそうでしたねぇ…あれは(笑) でもその後の青山ファントムのリアクションがすごすぎて、、、(爆) 低音の歌声がちょっと恐い井料さんですが、それ以外では青山さんとけっこう息が合っていてよかったのではないでしょうか。(歌の面において…(^^;))

柳瀬大輔 (ラウル)

ある意味、今回の柳瀬ラウルは
私たちの観劇の救いとなってました(笑) あのテンションには柳瀬さんも追いつけない状態でしたねえ。やはり…。それだけになおさら青山ファントムが浮いて見えてしまった(爆) なんといっても柳瀬さんの見せ場は「マスカレード」のダンスシーン。今回もキレのある超かっこいいアクションを披露してくださいました! あのきびきびした動きが何とも観ていてスカッ!とするんですよね。もう釘付け状態で見いってしまいました。でも、あまり今回は印象に残らなかった… あれ以上テンションを上げるのは無理だろうなあ。それにラウル自体そんなに高いテンションじゃないですしね。

矢野香苗子(メグ・ジリー)

新人さんでしょうか。顔立ちとかはとても可愛らしく、「メグ」にふさわしいのですが、歌唱力、演技力はまだまだ発展途上といったところですね。これから舞台数をこなして頑張って欲しいです。

益光美江 (カルロッタ)

益光さんのカルロッタ、すごい久しぶりでした。
声の迫力、凄んだときの迫力は、河合さんよりも数段上ですね。貫禄の益光カルロッタでした。初めてオペラ座の怪人を観た時のカルロッタが益光さんだったのですが、その当時から比べると、オペラ歌唱でも言葉がはっきり聞こえてきます。やはり役者は舞台の場数が勝負なんですね。益光さん、迫力で恐かったんですけど、カエルの声はめちゃくちゃかわいかったです(^^)

小林克人 (アンサンブル)

前回もアンサンブルで登場の小林さん。今回も必死に探してしまった(笑) 2幕では「マスカレード」「ドン・ファンの勝利」などでけっこう目立っていたので嬉しくなってしまいました。特に、
マスカレードのときのダンス!上達している!かっこいい(^0^) きっと今はアンサンブルで勉強中なんですね。でも、早くラウルで復帰して欲しいなあ。今だったら、マスカレードのダンスも映えるのではないでしょうか。楽しみです!

佐野正幸 (アンサンブル)

目立ちますねえ、佐野さん。「イル・ムート」の白塗りでも一発で分かりますよ(笑) 「マスカレード」ではすま〜してグラスを運んでいるし。なんだかもったいないです。そろそろファントム役に抜擢されてもいい頃では? それにしても、「イル・ムート」で体を思いっきりクネクネさせて「ホッホッホ〜」と笑っているところはめちゃくちゃ可笑しかったです(笑)


1999年 1月30日(土)M 赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 -- 村俊英
クリスティーヌ --
村田恵理子
ラウル --
柳瀬大輔
カルロッタ --
河合和代
メグ・ジリー --
秋本みな子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
青山明
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
半場俊一郎
ブケー --
佐藤廣美
ムシュー・レイエ --
立岡晃
ムシュー・ルフェーブル --
岡本隆生

<ひとこと感想>
12日のファントムも感動しましたが、今回のファントムも心からの感動が味わえました!しかも、
アンサンブルがめちゃくちゃ豪華!その方々を挙げてみると…青木朗さん、林和男さん、喜納兼徳さん、佐野正幸さん、この前目がハートになった小林克人さん(*^^*)…と、まあすごい人ばかり。これだけでも来たかいがあるってものです。一度拝見したいと思っていた佐野さんをアンサンブルという形でようやく所見。 「イル・ムート」で林和男さんと白塗りで「ホッホッホ」と出てきたりしてましたよ(^^) でも、小林さんが1幕ではなかなか見当たらなくて… 2幕でようやく警備員役のお姿を発見!… と、ファントム観劇至上はじめてアンサンブルにも注目してしまいました(笑)
が、肝心なところは集中して見てましたよ!なにより、久しぶりの村さんがよかったんです〜〜〜(^0^) それから、レイエの
立岡さん「頑固おじいちゃん」て感じでいい味出てました(^^) ルフェーブルも初めての岡本さんだし、とにかく今回も色々なところで見所満点で、大満足でした。 当初は行かれないはずだったのですが、事情が変わり観劇できて本当によかった! チケットを確保してくださったRさん、本当にありがとうございました(*^0^*)感謝っっ!!( 1幕ラストのシャンデリア落下後の光で目くらましを食らったのもいい経験でした(笑) )

村俊英 (オペラ座の怪人)

はじめて村さんのファントムを観て以来連続したときは、「他の人のファントムも観たいなあ」と正直思ってしまっていたのですが、今回、2年前の名古屋以来の村さんのファントムを見て、
「やっぱり私は村さんのファントムが好きだ!」と実感してしまいました。ファントムに対してこんなに「好きだぁ」という感情を抱いたのは恐らく村さんがはじめてではないでしょうか。なんだかストレートに私の胸の中に響いてくるんです、というか、すごい共感できるんですよね。1幕登場から「ああ、村さん懐かしい!」 と、嬉しくなってしまいました。 2幕のクライマックスではもう胸がじわじわきちゃって気がついたら涙していました。( 私の周囲のお客さんも涙をぬぐっている人が多かったです ) わたし、やっぱり村さんのファントムが一番性に合ってるのかなあ。 1週間きりの登場のようでしたが、当たった私はラッキーでした(^0^)
ただ、村さん、、、名古屋の頃に比べるとまた
体格が立派になられておりました(笑) この前まで「キャッツ」をやっていた影響なんでしょうか(^^;;)

村田恵理子 (クリスティーヌ)

前回観た時はあまりよい印象を抱かなかった村田クリスティーヌですが、今回は声もよく出ていたし、なかなか芯の強い
素晴らしい演技を見せてくれました! 初めてかもしれないな、、、村田さんのクリスティーヌに「いい!」と感じたのは(^_^;) 観ていて何の不安もなかったし、表情がとても生き生きしていて好感が持てました。「ドン・ファンノ勝利」のときのクリスティーヌが一番カッコよかった! あの声の調子をずっと長く保てればいいんでしょうけど、なかなかロングランだと難しいかもしれませんね。でも、柳瀬さんとのコンビを観るのも名古屋以来でしたが、あの頃よりもしっくりきてました。これからも頑張って欲しいです、村田さん。( わたしと同じ名前だしね←漢字は違いますけど )

柳瀬大輔 (ラウル)

前回柳瀬さんのラウルを観た時(ジーザスの直後)、すごくいい!と思ったんですけど、今回はあまり印象に残りませんでした… 。 どこが悪かったとか、そういうのはないんですけど、、前回小林さんに新鮮なものを感じてしまったからなのか、村さんのファントムに感激しすぎたのか、、、、なんだかピンと来なかったのが残念です。立ち姿とかはすごくカッコいいんですけどねえ。。。ただ、
「マスカレード」のダンスシーンはやっぱり柳瀬ラウルが絶品! あのシャープな動き! 健在でした(^0^) あれを観ると、なんだかこちらまでスカッとして嬉しくなっちゃうんですよね。

青山明(アンドレ) & 佐川守正(フィルマン)

5月以来の青山アンドレ!
ソフトで自然な演技がとってん印象的でした。青山さんの自然派の演技に触発されたのか、佐川さんがいつも以上にコミカルな味を出していてこれまた楽しかったです(^0^) カルロッタをなだめるところなんて、声がひっくり返ってましたし(^^) あ、でも新聞投げはちょっと失敗してました(笑) それにしても、青山さんもまた村さんと同様、、体格がご立派になられたようで(笑) 佐川さんと並んでもあまり違いがなかったかも(爆爆) みなさん、食べ過ぎには御用心(余計なお世話か(爆))

秋本みな子(メグ・ジリー)

これまた久しぶりの秋本メグ。石倉さんがちょっとふっくら系ならば、秋本さんは細くて大きい! でも、席が近かったせいか、秋本さん、ちょっと
メイクが恐かった(苦笑) 本当は可愛い方なのに、なんだかもったいない気がしました。


1999年 1月12日(火) 赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 -- 沢木順
クリスティーヌ --
村田恵理子
ラウル --
小林克人
カルロッタ --
河合和代
メグ・ジリー --
石倉康子
マダム・ジリー --
西島美子
ムシュー・アンドレ --
林和男
ムシュー・フィルマン --
佐川守正
ピアンジ --
半場俊一郎
ブケー --
佐藤廣美
ムシュー・レイエ --
喜納兼徳
ムシュー・ルフェーブル --
深見正博

<ひとこと感想>
新年初ファントムは、なんとも感動感激のひとときと相成りました(^0^) その大きな要因は
待ちに待った沢木ファントム!前評判がとても良かったのですっごく楽しみにしていたんですけど、本当に素晴らしかったです(T_T) そして、ついに、4年目にして初めての柳瀬さん以外のラウルが見られました(^0^) しかも、すてきぃぃ〜〜(*^^*) と、なんとも収穫の多い観劇でした。はじめて「オペラ座の怪人」を観るという友人も大満足していたようで、嬉しいかぎりですね。でも、オーケストラがちょっと歌とずれていたのが難点。まだ沢木さんのペースに慣れていないのでしょうか。まあ、そんなにたいして気にはならなかったんですけどね。これはまた次回の観劇が楽しみになってきました!「ソング&ダンス」の間は誰がファントムを務めるのか… 気になる今日このごろです。


沢木順 (オペラ座の怪人)

もう、ずーっと観たかったんです!沢木さんのファントム!! 今井さんもずいぶん良くなってきてはいるんですけど、やはり沢木さんのほうが
体にファントムがなじんでいるって感じですね。とにかく、手の動きがものすごく色っぽい! 「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」の時なんか、クリスティーヌならずとも弛れでも陶酔の世界に陥ってしまうってほどでした。でもなによりも、沢木さんの感情表現が一番ジーンときましたね。クリスティーヌにはじめて素顔を見られた時の間… あそこで涙ぐんだのははじめてです。とにかく、ファントムのすごい悲しみが伝わってきたんです。それから、ラスト付近でのキレ方もいい!あそこまで狂ったように演じていた分、クリスティーヌのキスを受けた直後の胸の痛みがこちらにびりびり伝わってきて、ここでも私は久々に涙が出てしまいました。あのがいいですよねえ、沢木さん!さすが初演からだけありますよ。ぜひぜひ、もう一度観たいファントムです!!

村田恵理子 (クリスティーヌ)

名古屋で村田さんのクリスティーヌをはじめて観た時よりも、だいぶ印象が濃くなってきましたね。歌声もだいぶ慣れてきたようで以前よりも良い印象を持ちました。ただ、やっぱり
なんだか物足りない感じがします。もう少し感情表現が豊かだといいんだけど…。それから、退場のとき、運動会のカケッコのような感じで立ち去ったのにはさすがにプッと吹き出してしまいました(苦笑)←「イル・ムート」でカルロッタが歌えなくなった後(^_^;) …もうすこし、可憐に退場しないと、ラウルにも愛想つかれてしまうぞ(笑) 次回観るときは、もう少しクリスティーヌしている村田さんだといいなあ。

小林克人 (ラウル)

はじめてラウルを観たとき、(注.若人ラウルのときです) 柳瀬さんしか観たことがなかった私は「あれ?ラウルじゃない!」と思ってしまいました。あんなに待ち望んだ柳瀬さん以外のラウルだったのに(柳瀬さんもファンなんですけどね)
違和感を感じてしまったんです。が、「可愛いロッテ」あたりからだんだんと小林ラウルに目が慣れてきて、「支配人のオフィス」で完全に小林ラウルの虜となってしまいました(笑) あの、挑むときの表情なんかめちゃくちゃカッコイイですねぇ!! 声も素晴らしいし、将来ファントムもやれるんじゃないかと思ってしまいました。でも、私が一番親近感(?)を持ったのはあの、ちょっとおっとりしたしゃべり。柳瀬さんはけっこう早口系(に聞こえるのかも(爆))なのにたいして、小林さんはかなり落ち着いてます。私も実はおっとりしたしゃべり方をするので(私の友人は、よく私のしゃべりを聞いて笑うんですけど…(^_^;))妙な仲間意識を持ってしまいました(爆) ただ、ファントムの秘密を知るためにマダム・ジリーを引き止める時、妙に落ち着いているのが笑えました(笑) 柳瀬さんは本当にせっぱ詰まってる感じだったんですけど、小林さんはあれじゃあ、マダム・ジリー止まってくれないよって感じでしたね(笑・笑) それから、「マスカレード」のダンス、う〜ん、正直私は柳瀬さんのシャープな踊りのほうが好きです。小林さんのますますのダンスの磨きに期待したいです。

佐川守正 (フィルマン)

一緒に行った友人(ファントム初見)は、「ジーザス」の佐川カヤパが強烈に印象に残っていたらしく(ミッキーマウスだったし…)、どうしてもフィルマンの上に
ミッキーの耳が見えてしまったそうです(爆爆爆)←佐川さん、ごめんなさい。舞台ではとても良い声を響かせていましたよ。